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風の歌を聴けに救われたこと

私は村上春樹さんが大好きで、一時期、
村上春樹さんカレンダーを作ろうと試み、小説を読みながら、日付をメモしてました。

バート・バカラックはお好き?という短編小説を読んでいて、私も3月12日にハンバーグステーキが食べたい!と思ったからです。
カンガルー日和です。

何冊か日付をメモしているうちに、風の歌を聴けの物語の終わりの日がノルウェイの森の直子の命日かもしれないと気が付きました。

1970年8月26日

勝手な解釈ですが、
風の歌を聴けは、大切な人が自分の知らないところで死に近づく、、だけど自分にとっては平凡な日常、若い時期のひとときを描いた小説なのではと思うようになりました。

そして、不意にきゅっと胸が締め付けられるような、今年の春、すごく救われました。

私の知人が昨年5月に、自ら亡くなりました。

実はその日私は箱根で1人、日帰り旅行をしていて、すごく楽しい1日を過ごしていたのです。

次の日に職場でその方が亡くなったことを知りました。

そのときから、あぁ何も知らずにあんなに楽しく過ごしていたんだと、何度もその日を思いだします。

あの日の風のにおい、雨上がりの湿った空気、春の気持ちよさ、緑の色、少し曇った空の色、、
あんなきれいな春の日に、、。

そんなに親しいわけではなかったけれど、仕事で関わった時にかけてくれた言葉が嬉しくて、、亡くなってから、なんだか思い出してばかりです。

一年経ち、あっという間に5月が訪れて、ふとした空気が、においが、風があの日を思い出させて、なんだか泣きそうになる日、、風の歌を聴けを読みました。

6月になり、少しずつ春から夏に季節が変わってきて、どこかに書き留めておきたいような気がして書きました。


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