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「REUNION」英詞の補足です

「REUNION」Little Glee Monster
作詞・作曲:高井息吹
編曲:君島大空

ガオラーの皆さん、こんにちは。Little Glee Monster「REUNION」を英詞にしてYOUTUBEコメント欄と「ガオサイト」に投稿しました。本稿は、その補足説明です。
詳細は、ガオサイトで   ⇒ https://t.co/4hU8dKrWmP?amp=1

「君といれば」英訳補足 by SAKURAnoG

☆止まらない時間に逆らって  生きていくことはできないね
「止まらない時間に逆らう」と「生きていくことはできない」を、例えば「You can't live, going against the flow of time」のように同じ重さで訳すと、「生きて行けない」といいたいのか、「時間に逆らえない」といいたいのか、両方なのか、ポイントが定まりません。
ここは、「時間に逆らえない」ことを言いたいと解釈したので「生きてゆくは」「through your life (人生を通して)」と「句」に落とし込みました。主語の「You」は「君」ではなく、「一般にひとは」という意味です。「止まらない時間」というのも「TIME THAT DOESN'T STOP」では、ちょっと叙事的(感情がない)な感じがしたので、ここは「絶え間なく流れる(INCESSANTLY FLOWING)」としました。

☆That voice of yours
本来は、「Those voices of yours」となるべきなのでしょうが、少し日本語らしい抽象的な印象にしたかったので、敢えて単数表現にしてみました。君の声が、ぺちゃくちゃ喋っているイメージではなく、「ねえ」とか一声、あるいは「声のイメージ」として残っていることを表したかったのですが、NATIVEの方から見たら、どう映るんでしょうか?修正されるかもわかりません。

☆Don't  struggle ~
オリジナルの日本語は、「導き出せなくていい」となっています。「You don't have to ~」もありなんでしょうが、友達に対するアドバイスとしては、ちょっとこれでは弱い気がしたので、命令文にしました。英語の命令文は、単なる命令だけではなく、もう少しゆるい感じでも使われるので、これもありだと思います。
「正解」は、もちろん「correct answer」でいいのですが、ここはなんとなく人生論の感じがしたので、「solution(解決策)」としました。人生相談です。

☆あれから ずっとずっと 夢みていたんだよ
この歌詞には「ずっとずっと」や「きっときっと」が繰り返し現れて(3回ですが)、特徴的な世界観を演出しています。これをどう英語にして伝えるのか、この訳詞のポイントの一つだと思います。もちろん繰り返しを無視して訳すのも、ありだとは思います。最初の「ずっとずっと」は「long long been dreaming」で難なくいけました。

☆頼りない この手でたぐりよせて
「頼りない」とは、どういう意味でしょうか「unreliable」は、「信が置けない」みたいで少し違う。「feeble (弱々しい)」でもない気がします。ぎこちない(clumsy)としました。
「たぐりよせる」は、和英辞書とかには、「reel」という単語が出ているのですが、これはまさに、ひもかロープを手でたぐる感じなのですが、僕的には釣りの「リール」を思い出して、どうもいけません。「draw back (引き寄せる)」を使いました。

君といれば2

☆どこかで光り続けているはず
訂正です。「as bright as IT used to be」としましたが、ここは「all」を受けているので、「as bright as those used to be」に訂正させていただきます。
「used to be」も「かつてはあったが今はない」的な含意と説明している辞書もありますが(「今も輝いている」には使えない?)、僕としては、そこまでの拘束力はなくて「回顧の情」を含んだ言葉だと解釈しています。敢えて「used to」使わせていいただきました。「光り続けて」も「今も光っている」ということなので、無理に「keep shining」とすることはないと思います。個人的な感想を言えば「keep shining」というと「光って」をいいたいのに「keep」が全面にでてきて、文脈的に違和感を感じるからです。

☆あれから ずっとずっと 見つめていたんだよ
第2の難関です。「long long」という全く同じ言葉は、使いたくない。ちょっと無理っぽいのですが「ever and ever been watching」としてみました。NATIVE CHECKも通ったので、まあ違和感なかったのかなと思います。

☆ぼくらは きっときっと 何度も出会える
第3の難関です。「きっときっと」は「出会える」にかかっていますが、英語にした時にどこに繰り返しを入れるか、ちょっと迷うところです。
まず、言葉をパラフレーズしてみると「必ず出会えると信じている」、ということなので、「I believe」としましたが、「きっときっと」という強調の副詞が見当たりません。やむなく、動詞そのものを繰り返すことにしました。「I believe, yes I do believe」です。

☆止まらない時間の先で たぐりよせて
一番最後に一番の難関が待っていました。「止まらない時間の先で」とは、どういう意味でしょうか?メタファー(暗喩)的表現として、時間の先にフックが付いてて、その先っちょに引っ掛けてたぐりよせたんでしょうか、それとも、果てない時間が過ぎてゆく、その時間の先の方で、という時間の経過を意図したものなのでしょうか?
後者と取って、「draw you back even from the far end of time」と、こちらは、ちょっと詩的な表現としてみました。


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