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ぼうじつ/6月6日

映画を見てきた。さびれ気味の映画館。私はさびれ気味の映画館が好きだ。家からは少し遠いけど。知り合いに会う危険性が少ない。新エヴァ。あの時は酷かった。友達と行った。男1と女2。誤解されてもおかしくないはずだ。先輩にあった。同級生にも会った。ぼっちの陽キャと団体の陽キャに会った。こっちを見て何かを話していた。
それに比べたら今回は家族で映画館だ。小っ恥ずかしいこと。全く、取り扱いにくい世代になったものだ。なぁんて。言ってるこっちが恥ずかしくなってきた。高校2年生だろ。言動を恥じろ。
閑話休題、映画について話そう。「ファーザー」という映画を見てきた。父親が「家族で見に行こう」とチケットを買ってきたのだ。内容を語りたい。誰かと語りたい。でもネタバレは御免だろう。語り合いたい人は是非私のDMに来てくれ。といってもコミュ力が欠如している為満足に話せないかもしれないが。
映画が終わった。映画館を出る。まだ空は明るい。「フカマル進化させた?」母が恥ずかしげもなく行った。私の顔色が赤く変化した。
近くの寿司屋に行った。誕生日である弟のリクエストだ。100円寿司では無い。高い。最低ランクの値段が130円だ。たっか。鰻は800円ほど。流石にこれは頼むなと言われた。
店内中の「らっしゃっせー」の声と共に座敷に案内された。正座で座る。尻が痛い。お湯を注ぐものの写真を撮って「これって何するもの?」と言おうとしたが、やめた。映画後にこれをするのはナンセンスだ。否、リプが来ないのを悲しまない為にだ。カッコつけたって意味ない。
いくらを頼んだ。きゅうりでカサ増しされていない。これが高級品か。烏賊を頼んだ。コリコリとしていた。100円寿司のフヨブヨとした感じを想像していたので口が受け付けなかった。母と半分こした。ブリを頼んだ。鰤。難読だ。口当たりが良すぎる。庶民には良くない。いなりと玉子を頼んだ。庶民の味だ。寿命が戻った。ような気がした。美味い。烏賊に勝る。
会計ボタンを押す。座席を立つ。掘り炬燵式の座席だったと今気付く。痛い尻には無力だった。
外を出る。暗くなっていた。夜景が綺麗だ。家に帰ったら何をしようか。

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