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本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第29番 奏者不在 (Sinfonia No.29, 1765)

交響曲第29番も、1765年の作品でエステルハージ家副楽長時代の曲です。全楽章を通して、高音部と低音部、あるいはメロディーと伴奏という役割分担がなされていることがよく分かる曲になっています。おもしろいのは第3楽章のトリオで、メロディー奏者不在となる異常事態発生となっています😄

交響曲第29番ホ長調(Sinfonia No.29 E Dur, Hob.I:29)
第1楽章 Allegro ma non troppo ヴァイオリンとオーボエで共有するテーマが提示され、ヴァイオリンがおしゃべりをして答えるという構成になっています。「歌うアレグロ」と表現する人もいます。
第2楽章 Andante ウォーキングベースラインに乗せて優美でいたずらな弦楽合奏がなされます。
第3楽章 Menuet & Trio. Allegretto この楽章もウォーキングベースラインに乗せて楽しげなメロディーが奏でられますが、途中のトリオの部分は伴奏のみになってしまうと言ってよいかと思います。楽譜が紛失したが、ハイドンさんが作曲し忘れたか、故意にメロディー奏者を無視したか、のいずれかと思います。
第4楽章 Finale. Presto 推進力のあるプレストです。

鈴木秀美さん指揮オーケストラ・リベラ・クラシカの演奏です。14:40あたりから奏者不在の部分になりますが、不穏な空気が漂います。

奏者不在の部分は、芝居気(しばいっけ)たっぷりにやってもよいかもしれませんね。

(by R)

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