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本日の一曲 vol.168 ラフマニノフ 交響的舞曲 (Sergei Rachmaninov: Symphonic Dance, Op.45, 1940. by Kirill Petrenko & BPO)

セルゲイ・ラフマニノフさんの交響的舞曲は、ラフマニノフさんの「白鳥の歌」であり、当時移住していたアメリカの指揮者ユージン・オーマンディ(Eugene Ormandy)さんとフィラデルフィア管弦楽団に献呈されました。全編アメリカで作曲された唯一の曲だと言われています。

ラフマニノフさんの曲としては、唯一、アルト・サックスが使用された曲であり、また、ピアノも使用されています。

この動画は、第1楽章の一部だけですが、最近、交響曲第2番Op.27、交響詩「死の島」Op.29とともに収録されたアルバムが発売されました。

指揮をしているのは、1972年生まれのキリル・ペトレンコ(Kirill Petrenko)さんですが、1995年にオペラ指揮者としてデビューし、以降、各地の歌劇場でオペラを指揮し、2002年にベルリン・コーミッシェ・オパーの音楽監督に就任、2013年にバイエルン国立歌劇場の音楽監督に就任し、2015年に現在のベルリン・フィルの次期主席指揮者、芸術監督に就任、2019年から首席指揮者となりました。昨年11月に来日し、その演奏会は大変話題になりました。

ベルリン・フィルでロシア出身の指揮者が首席指揮者になるのは70年ぶりだということですが、ベルリン・フィルではカラヤンさんが退いてからは、楽団員が投票で首席指揮者を選ぶという方式をとっており、ペトレンコさんも投票の結果選ばれた指揮者です。

ベルリン・フィルでは、1959年にヴィオラの土屋邦雄さんが日本人として初めて団員になって以降、安永徹さんがコンサートマスターとして活躍したり、現在も樫本大進さんがコンサートマスターを務めるなど、団員の国籍にとらわれない活動をしています。さすが世界最高峰の誉れ高いオーケストラだと思います。

また、ベルリン・フィルでは演奏会のウェブ配信を行っていますので、たまにこちらを訪れてみるのもよいと思います。

交響的舞曲には、4手ピアノ・バージョンなどいろいろありますので、こちらの検索をご利用ください。

(by R)

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