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本日の一曲 vol.226 バーブラ・ストライザンド&ドナ・サマー ノー・モア・ティアーズ (Barbra Streisand / Donna Summer: No More Tears (Enough Is Enough), 1979)

バーブラ・ストライサンドさんは、1942年4月24日にアメリカ・ニューヨークで生まれ、映画「スター誕生(A Star Is Born, 1976)」が代表作である歌手・女優、ドナ・サマーさんは、1948年12月31日にアメリカ・ボストンで生まれ、「ディスコの女王(Queen of Disco)」と呼ばれた歌手です。

この二人が10分以上にわたり、デュエット・バトルを繰り広げたものですから、ド迫力の録音が生まれました。「涙なんかもうたくさん」という題名ですが、「涙なんかぶっ飛ばせ」という風情の曲に仕上がっています。いくつかバージョンがありますが、おすすめはドナ・サマーさんの1979年にリリースされたアルバム「ドナ・サマー・グレイテスト・ヒッツ(On the Radio: Greatest Hits Volumes I & II)」に収録されたものです。

このアルバム自体、「ディスコの女王」と呼ばれたドナ・サマーさんの全盛期のヒット曲がほぼ収録されており、大推薦盤です。「ノー・モア・ティアーズ」は最後から2曲目に収録されていて、この曲が終わって、次の曲「オン・ザ・ラジオ(On The Radio)」のロング・ヴァージョンが始まるまでの間がまた絶妙なので、↑のアルバムのプレイリストで、この2曲を続けてお聴きになることをおすすめします。

もともとのシングル・バージョン。

バーブラさんのアルバム「ウェット(Wet, 1979)」に収録されたエクステンディド・バージョン。

名曲ですので、検索してみると、いろいろなカバーバージョンが出てきます。ただ、我が日本の歌手のものはちょっと見当たらないのが残念です。誰と誰のデュエットで聴きたいかを考えるのもまた一興です。カバーの中で、バーブラさんご本人とアリアナ・グランデ(Ariana Grande)さんのものがありましたので、こちらをご紹介します(ただしオフィシャルなものではありませんので、ご容赦ください)。

ちょっと残念なところは、キーを下げて(移調して)歌っているところです。移調すると、絶対音感がなくてもちょっと違って聞こえます。年齢を重ねることによって、声が出なくなるということもありますし、移調することによる効果を狙っていることもあります。

たとえばレッド・ツェッペリンの1968年リリースのファースト・アルバムに収録された「グッド・タイムズ・バッド・タイムズ(Good Times Bad Times)」ですが、2012年リリースのライヴ・アルバム「セレブレーション・デイ(Celebration Day)」では原曲のEからDに下げて演奏されています。確かに、ロバート・プラント(Robert Plant)さんの年齢に合わせているのだと思いますが、逆に重いサウンドになって、迫力ある演奏になったと思います。

(by R)


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