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本日の一曲 vol.239 ウォーカー 弦楽合奏のための抒情詩 (George Walker: Lyrics For Strings, 1990)

ジョージ・ウォーカーさんは、1922年6月27日、アメリカのワシントンDCで生まれたアフリカ系アメリカ人の作曲家、ピアニストです。カーティス音楽院でルドルフ・ゼルキン(Rudolf Serkin)さん、ミェチスワフ・ホルショフスキー(Mieczysław Horszowski)さん、グレゴール・ピアティゴルスキー、ウィリアム・プリムローズさんなどに学び、1945年、同音楽院最初の黒人学生の卒業生になりました。同年、ニューヨークでデビューリサイタルを開き、フィラデルフィア管弦楽団とラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を披露しました。

本日ご紹介する「弦楽合奏のための抒情詩」は、バーバーさんの「弦楽のためのアダージョ」にならい、ウォーカーさんの弦楽四重奏曲第1番(1946)の第2楽章(原題は「嘆き(Lament)」)を弦楽合奏のために編曲したものです。

この編曲は、元奴隷であり、完成直前に亡くなったウォーカーさんの祖母メルヴィナ・キングに捧げられています。バーバーさんの「弦楽のためのアダージョ」と同じ雰囲気を持つ曲で、とてもエモーショナルな曲です。

演奏は、ケレン・グレイ(Kellen Gray)さん指揮ロイヤル・スコットランド国立管弦楽団(Royal Scottish National Orchestra)による演奏です。グレイさんは、同管弦楽団のf副指揮者です。

このアルバムはアフリカ系アメリカ人の作曲家による音楽を集めたもので、とても聴きやすいのでお薦めします。

(by R)


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