見出し画像

本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第34番 イギリスの哲学者 (Sinfonia No.34, 1765)

交響曲第34番は短調の緩徐楽章から始まる曲ですが、以降の楽章が長調であるため、調性としてニ長調とされることもあるそうです。ただ、この34番がハイドンの初めての短調交響曲であると言われています。これまで、若い番号では26番が短調交響曲でしたが、作曲年代はこちらのほうが先だと言われています。

作曲時期については、エステルハージ家副楽長時代で、疾風怒濤時代の前とされているようで、交響曲第25番と同時期と言われています。

研究によると、ヴェネツィアの劇作家カルロ・ゴルドーニさんの戯曲「イギリスの哲学者」の音楽として作曲されたかもしれない、とのことです。

交響曲第34番ニ短調(Sinfonia No.34 d moll, Hob.I:34)
第1楽章 Adagio 劇音楽を思わせる悲しみの楽章です。
第2楽章 Allegro 第1楽章からは一転、楽しげな出発の音楽です。動物の鳴き声が聞こえます。
第3楽章 Menuet & Trio. Moderato メヌエットには驚かすようなアクセントが入り、トリオではオーボエが活躍します。
第4楽章 Presto assai ウォーキングベースの上を3連のなめらかな旋律が走り、途中短調のメロディーが紛れ込みます。

ヨーロッパ室内管弦楽団の演奏です。

(by R)

読んでくださってありがとうございます!サポートしていただけるととても嬉しいです!