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本日の一曲 vol.237 フルトヴェングラー ブルックナー 交響曲第8番 (Anton Bruckner: Symphony No.8 c moll, 1892 performed by Furtwängler & BPO)

アントン・ブルックナーさんは、1824年9月4日、オーストリア・リンツ近郊のアンスフェルデンで生まれ(乙女座)、1896年10月11日、ウィーンで72歳の生涯を終えました。現代で親しまれているのは、全部で11曲の交響曲と大規模な合唱曲数曲程度ですが、クラシック音楽のファンにとって、ブルックナーの作品はとても大きな位置を締めていると思います。

現代のブルックナーの交響曲の演奏は、遅いテンポで悠然と演奏するのがスタンダードになっていると思いますが、本日ご紹介するウィルヘルム・フルトヴェングラーさん指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の1949年のライブ演奏は熱く血気がほとばしるような演奏で、現代のブルックナーの交響曲演奏で慣れ親しんだ側面とは別の側面を提示してくれる演奏です。「ああ、こんな曲だったのか」と思います。

ブルックナーさんは、何度も改訂を繰り返しましたので、同じ交響曲でもいくつか版がありますが、この演奏は改訂版を使用しているとのことです。音源は、Classical Music/ / Refference Recordingsが最近公開したものです。

なお、1949年のベルリン・フィル演奏の録音は、3月14日のものと3月15日のものがあるそうですが、これがどちらのものかはちょっと分かりません💦

宇野功芳さんなどは、フルトヴェングラーのブルックナーにはダメ出しをしています。普段のクラシック音楽鑑賞がLPレコードやCDだった時代は、レコードやCDを所有して、それを聴き込んでいくというのが音楽鑑賞のスタイルだったので、どの演奏を選ぶのかということは非常に重要な問題だったのです。しかし、現在では、YouTubeやサブスクによる音楽鑑賞が一般的になり、誰もがたくさんの演奏を聴くことができるような環境になりました。自分の好きな演奏を探すことも容易になってきました。この「本日の一曲」もその道標(みちしるべ)にしていただけると幸いです。

(by R)


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