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本日の一曲 vol.153 マーク・スチュワート 人生を変えた10枚のアルバム (Mark Stewart of The Pop Group: 10 Albums That Changed My Life)

はじめに

本日ご紹介するマーク・スチュワート(Mark Stewart)さんは、1979年~1980年にファンク、パンク、ダブ、フリー・ジャズ、アヴァンギャルドなど多彩な音楽をミックスしたザ・ポップ・グループのリーダーです。

マークさんが、アメリカの「GOLDMINE」というマガジンに「人生を変えた10枚のアルバム」紹介していますので、これを紹介します。ちょっとクセのあるセレクトになっていますので、楽しくお聴きできると思います。

10枚のアルバム

Billy Lee Riley: The Very Best of Billy Lee Riley - Red Hot

ビリー・リー・ライリーさんはロカビリーの歌手で、「レッド・ホット」「フライン・ソーサーズ・ロックンロール」「ロック・ウィズ・ミー・ベイビー」などが代表曲です。あまり知られていませんが、その歌声に迫力があります。

マークさんによると、パンク登場直前のロカビリー少年(Teddy Boys)に影響を与えたとのことです。

Jamaica Is the Place to Go: An Invitation to Jamaican Mento

メント(mento)とは、スカやレゲエ以前のジャマイカの音楽で、前述のロカビリーとだいたい同時期の音楽です。代表曲はハリー・ベラフォンテ(Harry Belafonte)さんの「バナナ・ボート」です。

マークさんが紹介しているアルバムは、メントの曲を集めた2015年リリースのものです。

Russell Haswell: Value + Bonus

ラッセル・ハズウェルさんは、1970年生まれのイギリスの多方面にわたる(multidisciplinary)アーティストです。マークさんは、ノイズ・ミュージックとして紹介しています。「Value+Bonus」は2010年リリースのアルバムです。

Bustin' Out 1982: New Wave To New Beat Volume 2

タワーレコードさんのご紹介によると1982年当時の「U.K.アンダーグラウンドシーンの神髄を知る最良のテキスト」というアルバムです。

マークさんによると「マン・パリッシュ(Man Parrish)からダブ・シンジケート(Dub Syndicate)、クリス&コージー(Chris & Cosey)、パイロン(Pylon)、ポーション・コントロール(Portion Control)まで」収録されている、とのことです。同じ曲目でプレイリストを作成しましたので、ご活用下さい。

マークさんの「リバティ・シティ(Liberty City)」も収録されています。ビデオは奇妙です😄

ADULT.: Anxiety Always

「ADULT.」は、1998年に結婚したカップルで結成されたデトロイトのバンドで、ドラム・マシンとアナログ・シンセサイザーを主体とする音楽です。

Yabby U: Dread Prophecy (The Strange And Wonderful Story Of Yabby U)

ヤビー・ユー(Yabby U, Vivian Jackson)さんは、レゲエのミュージシャンで、1970年代初頭に有名になりました。マークさんは、サファラー(貧困、不平等、困難な状況に苦しむ人)のロックをヴィヴィアン・ジャクソンさんのこの「奇妙で素晴らしい物語」から学んだと説明しています。

Tino Rossi: 48 Titres Originaux

ティノ・ロッシ(Tino Rossi)さんは、20世紀に生まれて活躍したフランス・コルシカ島のテノール歌手・映画俳優です。マークさんは、ドラマティックな状況のときには、いつもシャンソンが心の支えになるそうです😄

Ninne Nanne - Buonanotte Fiorellino

マークさんが挙げている「Ninne Nanne - Buonanotte Fiorellino」はイタリアの「子守唄集」というCDです。マークさんは、チャイコフスキーの「金平糖の踊り(Danza Della Fata Confetto)」がお気に入りだそうです。そして、その音楽として、次の音源が貼られていました。オルゴール付きのベビーメリーゴーランドですね!

このCDに収録されている曲などのデータです

Don’t Call Us Immigrants

1970年代後半のイギリスのレゲエ・シーンのオムニバスです。マークさんがポップ・グループとして活動を始めるころのもので、このアルバムに収録されたマトゥンビ(Matumbi)のデニス・ボヴェル(Dennis Bovell)さんは、ポップ・グループのプロデューサーだそうです。

同じ曲目でプレイリストを作成しましたので、ご利用下さい。

Cesare Dell'Anna (feat. Esma Redzepova): Girodibanda

チェーザレ・デルアンナ(Cesare Dell'Anna)さんは、イタリアのトランペッターです。

マークさんによると、チェーザレさんの「ジロディバンダ」をジャケ買いしたが、古いイタリアのメロディーが心に刺さったそうです。

The Pop Group

マークさんのポップ・グループというバンドは、1977年結成、1981年解散、その後21世紀に再結成、というバンドで、当初は3枚のアルバムが出ていました。ただ、全然「ポップ」ではありません😄

彼らの代表曲です。「We Are All Prostitutes」


追伸 2024/05/07

マークさんご逝去(2023/04/21)の記事を紹介します。

(by R)

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