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本日の一曲 vol.175 ラム・ジャム ブラック・ベティ (Ram Jam: Black Betty, 1977)

1977年~1978年に活動していたアメリカのバンド、ラム・ジャムの1曲だけのヒット曲「ブラック・ベティ」です。今でもショート動画やカバーして演奏している動画(特にギターでやってみた系)を見かけるので、アメリカでは人気のある曲なんだと思います。

YouTubeにも、リリース当時のミュージック・ビデオが投稿されており、長髪、ひげ、ティアドロップ型のサングラス、ベルボトムのジーンズ、人の家の庭での演奏、オートバイ、ノリにノッている女性たち、などとても良い雰囲気のビデオに仕上がっています。

この曲はカバー曲であり、オリジナルは、リード・ベリー(Lead Belly)さんの1939年のアルバム「黒人の罪深い歌(Negro Sinful Songs)」に収録された「Looky, Looky, Yonder / Black Betty / Yalow Women's Door Bells」です。

「Black Betty」とは何かについては諸説あるようですが(ウイスキーのボトル、鞭、刑務所への移送車、オートバイ、ホットロッド)、「刑務所で使用されていた鞭(むち)」のことだというのが正解ではないかと思います。

Oh Black Betty, bam-ba-lam

この「バン・バ・ラム」というのは鞭打つ音の擬音だと思います。つまり、なにかの事情で刑務所に入れられた黒人が鞭で打たれている、という曲なのではないかと思うのです。ウィキペディアでは、この曲の種類は「Work song(作業歌)」と分類されていますが、差別されていた黒人が働く時にぼやきながら歌う曲だったのではないかと思うのです。

ただ、「Black Betty」とは言葉そのものの意味は、ベティという名前の黒人女性という意味ですので、そのままの解釈も十分に成り立つところです。

ラム・ジャムのバージョンのあとは、このラム・ジャム・バーションのカバーということで、トム・ジョーンズ(Tom Jones, 2002)さんや、スパイダーベイト(Spiderbait, 2009)などがリリースしています。

(by R)

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