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本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第10番 愉悦 (Sinfonia No.10, 1760)

ハイドンの作品に付された「Hob.」番号は、「ホーボーケン番号」と呼ばれ、オランダの音楽学者アントニー・ヴァン・ホーボーケン(Anthony van Hoboken)さんが著した「ヨーゼフ・ハイドン主題書誌学的作品目録」に従った番号です。「Hob.」がお名前の「ホーボーケン」、その次のローマ数字が「I」から「XXXI」、つまり1から31まであって、これは曲の種類、例えば、「I」は交響曲、「III」は弦楽四重奏曲といった具合です。その次のコロンの次の数字は、その曲種内の番号で、概ね出版順になっています。

本日ご紹介する交響曲第10番は、第6〜9番が作曲されたエステルハージ家の前のモルツィン家にいたころの作品だそうで、第1番~第5番に連なる作風です。ただ、第1番~第5番と異なるのは、第9番もそうですが、低音部にファゴットが加わっています。

交響曲第10番ニ長調(Sinfonia No.10 D Dur, Hob.I:10)
第1楽章 Allegro 愉悦にあふれ、快活なアレグロです。第2主題はヴァイオリン・ソロです。
第2楽章 Andante こちらも短調になることなく、愉悦にあふれるアンダンテです。
第3楽章 Finale. Presto このフィナーレは3拍子で、カノンのような短調の音型が紛れ込みますが、楽しい解決となり、終わります。短い曲ですが、充実感のある交響曲です。

古い録音ですが、マックス・ゴバーマンさん指揮ウィーン国立歌劇場オーケストラの演奏です。

(by R)

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