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本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第27番 ヘルマンシュタット (Sinfonia No.27 "Hermannstädter", 1760)

交響曲第27番は、またモルツィン家時代のものになります。1946年に、ルーマニアのシビウ(ヘルマンシュタット)近郊でハイドンの新しい交響曲の1786年の筆写譜が発見されたと報じられ、1950年1月29日に「初演」されましたが、後からその曲は交響曲第27番だったことがわかったというエピソードがあります。

前に第25番のところでご紹介した動画も第27番でしたね😄

交響曲第27番ト長調(Sinfonia No.27 G Dur, Hob.I:27)
第1楽章 Allegro molto 颯爽とした曲風がモルツィン家時代を思わせます。
第2楽章 Andante. Siciliano 交響曲第12番第2楽章のシチリアーノは短調開始でしたが、こちらは長調開始のシチリアーノです。
第3楽章 Finale. Presto 3拍子のこちらも颯爽とした楽章です。

イタリアのクレモナ・アカデミー(Cremona International Music Academy and Competition 2015)での演奏です。

クリストファー・ホグウッド(Christopher Hogwood)さん指揮古音楽アカデミーの演奏です。

2007年、シビウ市がオーストリアのアーティストであるフランツ・コーグルマン(Franz Koglmann)さんに委嘱し、コーグルマンさんは、この「ヘルマンシュタット」の録音を素材として使った「夜の散歩道(Nocturnal Walks)」を作曲しました。この録音には、ルーマニアの思想家エミール・シオラン(Emil Cioran)さんの肉声も素材として使われています(ただし、言語に通じていないので何を話しているのかは不明です💦)。いわゆる現代音楽です。

(by R)

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