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本日の一曲 vol.232 イエス アイ・シー・ユー (Yes: I See You, 1969. cf. Led Zeppelin: Whole Lotta Love)

イエスは、1969年7月にファースト・アルバム「イエス(YES)」をリリースしてデビューしました。このファースト・アルバムは、1969年3~5月にかけて録音されました。録音メンバーは、ジョン・アンダーソン(Jon Anderson, Vocal)さん、クリス・スクワイア(Chris Squire, Bass)さん、トニー・バンクス(Peter Banks, Guitar)、トニー・ケイ(Tony Kaye, Keyboards)、ビル・ブルーフォード(Bill Bruford, Drums)さんの5人でした。

本日ご紹介する曲は、バーズ(The Byrds)のカヴァー曲で、「アイ・シー・ユー」です。この曲は、バーズの1966年のサード・アルバム「フィフス・ディメンジョン(Fifth Dimension)」に収録され、アルバムの中でもジャズ風な曲ですが、イエスのカバーはより一層テクニカルな演奏を全面に押し出しています。ビル・ブルーフォードさんのドラムが疾走して冴え渡っています。

中間部にジャズ風のギターのインプロヴィゼーションの部分があり、それがドラムのアタックで打ち破られ、コーラスの部分に戻るという構成になっているのですが、そのドラムのアタックの部分(動画の4:48〜)が、レッド・ツェッペリンの有名曲「胸いっぱいの愛を(Whole Lotta Love)」(次の動画の3:00〜)とそっくりなのです。

「胸いっぱいの愛を」は1969年4月に録音され、この曲が収録されたレッド・ツェッペリンのセカンド・アルバム「レッド・ツェッペリンII(Led Zeppelin II)」は同年10月のリリースなので、どちらが先だったのかはちょっとわかりません。

あるいは、何か他の曲があって、イエスとツェッペリンの双方がその曲を引用したのかもしれませんね。

(by R)


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