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本日の一曲 vol.251 トーキング・ヘッズ テイク・ミー・トゥ・ザ・リバー (Talking Heads: Take Me To The River, 1978)

本日ご紹介する「テイク・ミー・トゥ・ザ・リバー」はアル・グリーン(Al Green)さんの曲です。この曲は、1974年リリースのアルバム「シャ・ラ・ラ(Al Green Explores Your Mind)」に収録された曲ですが、アル・グリーンさんのシングル曲としてリリースされたわけではなく、このアルバムからシングル曲としてリリースされたのは、邦題となっている「シャ・ラ・ラ(Sha-La-La (Make Me Happy))」でした。

レコード会社も、「テイク・ミー〜」をアル・グリーンさんの曲としてリリースすることなく、レーベルメイトのシル・ジョンソン(Syl Johnson)さんのシングル曲としてリリースしました。

このシル・バージョンはそこそこヒットしました(アメリカ・ビルボードR&Bチャートで7位)。

その後、イギリスのドライビング・ハード・ロック・バンドのフォガット(Foghat, "Night Shift" 1976)、ロキシー・ミュージック(Roxy Music)のブライアン・フェリー(Bryan Ferry)さんのソロ("The Bride Stripped Bare" 1978)、ザ・バンドのレヴォン・ヘルム(Levon Helm)さんのソロ("Levon Helm" 1978)でカバーされたりしました。

ただ、シングル曲にもなっていないのに、アル・グリーンさんの曲として、「ローリングストーン誌史上最も偉大な500曲」のリストで 117 位にランクされました。どんなことを歌っているのか、題名は「川に連れて行って」ということなのですが、ChatGPT3.5に聞いてみると、「愛と欲望、精神的な経験と肉体的な快楽の融合を歌った、アル・グリーンの象徴的な曲の一つ」との答えが返ってきました。むむ、分かるような分からないような。

そこで、トーキング・ヘッズのバージョンですが、当初、デヴィッド・バーン(David Byrne)さんは、レコーディングに反対したそうです。しかし、アルバムのプロデューサーだったブライアン・イーノ(Braian Eno)さんと相談して、テンポを遅くすることで、レコーディングすることにし(1978年リリースのアルバム「モア・ソングス(More Songs About Buildings and Food)」)、また、シングル曲としてリリースすることにしたそうです。このシングルが意外にもヒットしてしまったのです(1979年2月のアメリカ・ビルボートのホット100で26位)。

ところで、最近、イギリスの新聞「ガーディアン」のサイトでトーキング・ヘッズのベストソング20曲が紹介されましたので、そのプレイリストを作成しました。ご活用ください。ちなみにこの20曲の中に「テイク・ミー〜」は入っていません😄

(by R)


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