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本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第5番 教会ソナタ (Sinfonia No.5 A Dur, 1760)

「教会ソナタ」とは、中期バロック時代(クープランやスカルラッティ、コレッリの時代)からの分類で、舞曲を中心としたソナタ・ダ・カメラ(Sonata da camera, 室内ソナタ)とこの第5番のように最初に緩徐楽章がある「真面目な」ソナタ・ダ・キエーザ(Sonata da chiesa, 教会ソナタ)とがあります。「教会」といっても、特に教会で演奏されるという意味ではなく、単に「真面目」という意味のようです。

Symphony No. 5 in A Major, Hob.I:5
I. Adagio, ma non troppo とても美しいアダージョの楽章です。
II. Allegro 「真面目」な趣の三拍子のアレグロです。途中独奏ヴァイオリンが入ります。
III. Minuet & Trio こちらも「真面目」な趣のメヌエットです。
IV. Finale. Presto 独奏ヴァイオリンを含む急速な楽章です。

日本語でいう「しかつめらしい」という言葉がぴったり当てはまるような交響曲です。ハイドンさんはとてもユーモアのある人だったのだろうと想像しますが、ハイドンさんのユーモアを感じさせる曲です。

クリストファー・ホグウッドさん指揮古音楽アカデミーの演奏です。

(by R)


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