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本日の一曲 vol.297 デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ レッツ・メーク・ジス・プレシャス(Dexys Midnight Runners: Let's Make This Precious, 1982)

デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズは、イングランド・バーミンガムでケヴィン・ローランド(Kevin Rowland)さんが結成したバンドです。「デキシーズ(dexys)」とは、日本では覚醒剤として指定されているアンフェタミンの「デキセドリン( Dexedrine)」に由来しているそうです。

このバンドは、1979年にファーストシングル「Dance Stance」、1980年にファーストアルバム「若き魂の反逆児を求めて(Searching For The Young Soul Rebels)」をリリース、1982年にセカンドアルバム「女の泪はワザモンだ‼(Too-Rye-Ay)」をリリースしました。本日ご紹介する曲は、このセカンドアルバムに収録された曲です。イントロのブラスが耳から離れない印象的な曲です。

ファーストシングルの「Dance Stance」です。

この曲は、ファーストアルバムでは「焼きはらえ(Burn It Down)」と題名を変えて再録されましたが、この曲の冒頭ではラジオから音楽が流れる様子が録音され、ラジオからはディープ・パープル(Deep Purple)の「スモーク・オン・ザ・ウォーター(Smoke On The Water, 1972)」、セックス・ピストルズ(Sex Pistols)の「さらばベルリンの陽(Holidays In The Sun, 1977)」、スペシャルズの「ラット・レース(Rat Race, 1980)」が流れ、それに続けて「次は俺達だ」ということで曲が始まる、という構成でした。

デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズは、デビュー当初、スペシャルズの前座を務めたことがあり、ケヴィン・ローランドさんは、スペシャルズの衣装であるスーツ姿を見て、衣装の重要性を悟ったそうです。

その後、ファーストアルバムからは2枚目のシングル「ジーノ(Geno)」、セカンドアルバムからは「カモン・アイリーン」がそれぞれシングルカットされ、ヒットしていました。

このセカンドアルバムリリース当時のなんともみすぼらしい格好は、ケヴィン・ローランドさんの戦略だったようです。

ところで、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの1977年のアルバム「身も心も」の2曲目に「DOWN TOWN ANGEL」という曲が収録されていました。作詞は阿木燿子さん、作曲は宇崎竜童さんです。

その後、1980年ににっかつの女優としてデビューした寺島まゆみさんが1983年にアルバム「無言歌」をリリースし、その中で、この「DOWN TOWN ANGEL」をカバーしました。編曲は瀬尾一三(せおいちぞう)さんでした。音源はこちらです。何も言わずに聴いてください😂

(by R)

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