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[地球一周102〜105日目]夢の国
たまに外出、眠りつづけて体力回復する日々。
今日は10時から夕方まで、休憩時間をのぞきホテル内は工事音が鳴り響いている。昨日は工事はなかったものの、清掃のスタッフの人たちなのか、ストッパーに勢いよくドアがぶつかる大きな音にドキドキさせられっぱなしの昼間だった。
3ヶ月以上旅をすると夢の中でも駅で
チケットを買おうとしてたりする。
ミラノでデジャヴに遭遇した。そこはミラノ中央駅の向かいだが、確かに以前夢の中で見た道路の脇に建物が立ち並ぶ風景だった。
最後の晩餐ツアーの日。1時間前になったので、そろそろ行くかと動きだした。Googleマップで調べると不吉な三角マーク。丁度、公共交通機関の9時〜15時のストライキと被っていた。
路面電車は通らない、地下鉄の入り口は閉じられ、タクシーはお客さんを乗せていて全て素通りする。30分以上捕まらなかったが、手を挙げている私に反応してくれるタクシーのおじちゃんがいた。近づくとお客さんを乗せていたので、あきらめようとしたものの、行き先が丁度同じ方向とのことで相乗りさせてくれた。イタリアのタクシーではお釣りはなく、端数はチップになるようだ。
第二次世界大戦などありながら500年以上残されている絵。 15分という時間と人数制限がある中でじっくり見ることができた。イタリアの冷たいけれど無臭で、何だかホッとさせられる優しく歴史のある石は近くに置いておきたくなる。
ただ横になっている時間、ただ歩いているだけの時間、旅行だと伝えたらミラノのデリバリーの兄ちゃんに「一瞬を、今を楽しんでね」となぜか言われたりする時に、無性に旅をしているのだと感じる時がある。
ガイドブックやテレビで見てきた場所、そこは私にとってディズニーランドと同じような夢の国を期待していたのだと来てから気づいた。
そんな場所など本当はなくて、ただ同じ人間たちが様々な言語やその土地に合った暮らしを
しているのだと、どこへ行くか何をするかはそこまで重要ではないのだと気づいて、もっと地球と旅は身近になった。
今日の音楽:Salyu「iris〜しあわせの箱〜」
彼は私のためにメンテナンスしてくれる 義理の兄 キャベツ(タクシーのおじさんがイタリア語で喋ってたのをGoogle翻訳)
ひとりの人間の真摯な仕事は おもいもかけない遠いところで 小さな小さな渦巻きをつくる 「小さな渦巻き」茨城のりこ