見出し画像

[地球一周111〜116日目]2000年後の誰かへ


https://youtu.be/5EoIto0Leks

https://youtu.be/to3gTl1ZS24

https://youtu.be/xg-1mWZ8zsA

「受胎告知」は、やっぱりいつものレオナルドダヴィンチらしくじっと観察したくなった。パラマウントスタジオツアーで見た、カズ・ヒロの「ベンジャミン・バトン」特殊メイクの顔型と同じ空気を感じる。あのマスクは一本一本実際の髪の毛を植えていったもので、シワやシミも肌触りが伝わってくる気がした。
ダヴィンチの絵を見ると吸い込まれるような感覚がある。見た目は人が描かれているが、彼は実際には骨や血液・細胞を表現するために色を塗っていたのではないかと思うような。
色々な国を旅してきて、やっぱり自然への畏れは震わせられるものがある。そして面白い作品にはその煌めきをうまく取り込めたものが多い気がしている。
イタリアはとくにその空気を表現しやすい場所なのだろうか。サンタマリアデルフィオーレ大聖堂のジョルジョ・ヴァザーリ作「最後の審判」、ジュゼッペ・サッコーニ作「アルターレ・デッラ・パトリア」は鳥肌ものだった。

コロッセオやフォロロマーノ、パラティーノの丘は約2000年前からある場所。どんな最高の技術でも風や塵と混じり、壊れ忘れられてゆく。それでも同じ人類が確かにここにいた証がある。
ロングナウ財団が作成している「10000年時計」。サンフランシスコで見た模型は宇宙の惑星が散りばめられていた。これから2000年後の誰かが振り返った時に、私が感じたように何となくいいなと思える今だったら嬉しいな。

p.s.「Lime」というアプリを使って、ローマ内は自転車や電動キックボードが借りられる。電動キックボードは原付バイクに乗ってる雰囲気が似ていて面白かった。公道を走るのは爽快だけれどベルを鳴らし忘れ、人に接触しかけて焦った・・・。

https://www.google.com/amp/s/sanzaiki.com/lime/%3Famp%3D1

今日の音楽:Kalafina「アレルヤ」
この風は 遠い昔と 同じかな

ひとりの人間の真摯な仕事は  おもいもかけない遠いところで  小さな小さな渦巻きをつくる           「小さな渦巻き」茨城のりこ