妊活日記#3:適当にも程がある
下準備
その産婦人科が対応できるのは、不妊スクリーニングやタイミング指導法、また、薬を併用したタイミング指導法のみで、人工受精以降は別の医療機関を紹介させていただきます、というようなことが書いてありました。
今思えば、全部対応しているところに最初から通えば良かったのですが、いきなり「体外受精しましょう」と言われることが怖くて、敢えて対応していない病院を選びました。
一応産科、婦人科とあり、妊婦検診なども行っているということだったので、タイミング指導法で妊娠できたらそのまま通えるな〜とその時は思っていました。
前回の婦人科で、「医者にとって私はただの一患者。こちらがしっかりしていないといけない」と改めて学んだので、(毎回毎回一喜一憂していたらお医者さんも心がもたないですよね。)今までの経緯や、今希望していることなどなどを一度書き出して整理した上で臨みました。
いざ婦人科へ
その婦人科はグーグル評価は4.4。お医者さんは二人いるみたいだけどどちらも女医なので、診療時間に行きさえすれば絶対に女医になる。そこも良い点でした。
例の激痛事件から約1週間経った9月6日。ど平日のため、仕事を調整して臨みます。まずは腺筋症に対してとても懐疑的だったのでセカンドオピニオンが欲しいことと、妊活に関しては不妊スクリーニングをしたいこと、タイミング指導法から始めたいこと、そして前提としてPCOS持ちであることを伝えました。
先生は非常に早口で、「じゃあ検査しましょう」とおっしゃり、まずはエコーで子宮を確認。そこで予想通り、「腺筋症ではないかも?そうだったとしても、妊娠を妨げる程のものではありません。」と言われました。
あの日の絶望感と涙を返してよ・・・。
そう思いましたが、まあ子供が欲しいと言う実感は持てたし何より病気じゃないことを喜ぶしかない、と今目の前にいる先生の知る由もないところで思考を走らせる。
それから不妊検査ととして、血液検査、頸がん検査、性病の検査をしました。私は、他にも卵管通水検査や他の色々な検査があることを知っていたので、「検査できることは全て検査してください」と言ったのですが、なんだか有耶無耶にされてしまって、その3点のみ。
とにかく腺筋症ではないという安堵感と、「まあ、そんなもんかな」と思いながら早口の先生のペースに飲み込まれてしまいました。
「検査が終わったら早速不妊治療を始めたいと思うんだけど、どの薬がいいかな?」と、これまた早口で薬の名前を言い始める。「えっ?」という顔をしていると、「今すぐに一人では決められないですよねー。おうちに帰って旦那さんと話してみてください。」
えっ、そんないきなり口頭でバッと薬の名前言われただけで、判断も何も・・・あれ、どんな薬だっけ?
「じゃあ、来週また来てくださいね」
頭の回転の遅い自分を恨んだ。もう少し粘れば良かった。そう後から思いましたが気づいたらお会計を済ませている自分がいました。
とにかく、夫には腺筋症ではなさそう、ということを伝え、とりあえず今日いくつかの不妊検査をしたが、また来週通う、ということを伝えました。
1週間後、再度通院
1週間後に来なさいと言われたので、再度仕事を調整して通院しました。そこで私は耳を疑います。なぜなら、先生に
「生理は来ましたか?」
と聞かれたからです。
えっ?8月末に来たばかりだし、私は人より周期長いって伝えてるし、普通の人でも2週間じゃ生理こないんじゃないの??カルテも見てるのに??
驚きすぎて、「いや、私は人より生理周期長いので、生理はまだ来ないですよ・・・」
と伝えると、「じゃあ、とりえあず子宮や卵巣の状態を見て見ましょう。」ということでエコーで見ることに。
「あ〜。育ってる卵は無さそうですね〜。」と赤ちゃんをあやし励ますような甲高い声で言われる。「どんな治療法で行くか、診察室で話しましょうね。」
診察室に戻り、先週の血液検査などの結果や改めて先程のエコーでの所見を述べ、どんな薬を使って行きたいか?と例の早口で言い始める先生。
「あの、まだ排卵予定日ですら無いのでもう少し先なんじゃないですか・・・?私がつけているアプリで見ると来週あたりですが・・・。まだ治療法とかちょっと考えられてないです。」
「えっ、そうなの?じゃあ来週かもね。来週また来てください。」
えっ、じゃあ何、そもそも今日来なくて良かったんじゃないの??検査結果は別に急いでないから来週でも良かったし・・・。ど平日に2週間も連続で仕事調整して無理やりきているこちらの努力も知らずに・・・。
とても腹立たしく、悔しい思いでその病院を後にしました。
つづく
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