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広告動画第2弾を制作したよ!

こんにちは。さくらこです。
恒例となっている、自分自身の備忘録として、自身の節目でこれまでの学びや気づきを言語化し、まとめてきたnote。

自主制作広告動画第2弾として制作したのは、女性アラサー世代向けの「オンラインスクール Mirai(ミライ)」。


企画・構成・ターゲット設定

 こちらは、「手に職をつけたい!」とか、「いつでもどこでも働けるようになりたい!」といった、今後のキャリアチェンジを真剣に考えている女性アラサー世代に向けたオンラインスクールという設定で制作。
架空広告を作るにあたっては、サービス内容等は実在するスクールを数社ベンチマークしています。
ちなみにペルソナは、一年前の何もなかった頃の私。笑

デザインや配色については、「華やかで洗練された女性らしさ」や「大人っぽくきれいめ」な印象になるよう意識しました。

「ほら、きっかけはここに。」という言葉は、今いる場所から離れ一歩を踏み出したいけど怖い、そんな風に思っている方へ向け寄り添いながらも背中を押せるようなものに。

WEB広告を想定しているため、動画の尺はサクッと見られる30秒。

全体の構成としては、最初で動きの速いモーションで目を引き、中盤ではメリットを簡潔に訴求、最後は無料カウンセリングに誘導するという流れとしました。

全体の制作意図

前回の動画を作っている時から自分に足りないものがよく分かっていたので、第2弾ではそれを乗り越えるべき課題にして制作しようと決めていました。
その上で、自分に課した課題がこちらです。

❶ 3Dカメラを使うこと
❷ バツバツ動く躍動感のある映像にすること
❸ 前回の動画とは一線を画す動画をつくること
❹ 「この表現、どっかで見たな…」または「チュートリアルを繋げた」ような表現を卒業すること
❺ デザインと細部のクオリティにこだわること

この中でも重点項目は3Dカメラ。
モーショングラフィックスの表現をよりドラマチックに魅せ、立体感と奥行きを与えてくれるカメラ機能のマスターは必須。
しかしその分複雑さも増し、2Dから3Dへ次元が加わることにより、概念も「面」から「空間」へと変わります。

ただ、その頃の自分にとっては概念や操作方法の理解が追い付かず、ハードルが高く感じられました。
最初は「3Dギズモ」っていうモンスターのような名前を聞くだけで本気で嫌気が差していた私。w
とりあえずは習うより慣れよで、3D空間とツールの操作に慣れることから始めました。

チュートリアルに頼らず、0から企画もデザインも、モーションも考えるって本当に出来るのかな・・・?
そんなところから制作をスタートしたんです。

※ちなみに、この動画を出した直後にありがたいことに初案件のお声がけをいただきました。その話はまた後日noteに綴りたいと思います。

スライドショー事件

7月下旬、デザインを組んで、いよいよ動かすパートに入り始め、8月中旬ごろには完成予定の「はず」でした。
でも、この作品を公開したのは9月上旬。
なぜここまで時間がかかってしまったのか。

それは・・・

9割完成!というところまで行った8月中旬…私はあることに気が付きます。

これ、「モーショングラフィックス」じゃない。「ただのスライドショー」やん!!!

なんということでしょう。

モーションの引き出し少なすぎ。
これといった目を引くような絵やインパクトもない。
場面が右から左へ流れ、困ったらZ軸で飛び込むことでごまかす。(←ありがち)
さらに途中で挿入されているイラストは止まったままで特に動きはなし。
デザインもイージングも構成も超が付くほど微妙。

そんな見るに堪えない映像がそこにありました。

これではAfterEffectsで作る意味がない・・・!

ちゃんと、「モーショングラフィックス」を作ろう。
もう一度、0から作り直そう。

8月中旬、そう決意しました。

私がやったこと3つ

悲しきスライドショー事件。それを克服するため、私がやったことは以下の3つ。


❶ デザインの勉強
❷ ひたすら良い映像を見る
❸ とにかく手を動かす

これからこの3つを深堀っていきたいと思います。

デザインの勉強

モーショングラフィックスの要は、何といっても「デザイン」。
デザインがダサいと、どれだけ良いモーションをつけたとしてもダサいまま。
逆に、デザインさえ素敵なら、モーションがそこまで上手でなくてもそれなりに見える。


これは、色んなモーションデザイナーさんの間で繰り返し言われていることだと思います。

メジャーどころのデザイン本には目を通してはいましたが、これからモーショングラフィックスをしっかりやっていくのなら、ちゃんと基礎力をつける。
そのためにも、これまで以上にデザインを優先して学ぼうと考えたんです。

|実務を通して学ぶ|

本業でも動画クリエイターとして働いているのですが、動画を作っている時デザインに迷ったときは必ず社内のデザイナーさんにアドバイスをもらうようにしています。
偶然にもそのデザイナーさんは某青文字系女性誌の元ディレクターだったということもあり、企画構成についても知恵をお借りしています。

 
当たり前のことですが、貴重なお時間をいただく訳なので、アドバイスをもらいに行く時は必ず自分の意見を持ってから聞きに行きます。(これは社会人として基本的なところではありますが)
そうすることで、添削してもらった時になぜ自分のデザインがいけなかったのかという明確な理由が分かるので、一歩学びが深くなります。
ここでも、やはり初学者が善し悪しを判断できないため、プロに聞くのが一番だと痛感しています。

|ウェビナーで学ぶ|
実務で学ぶ以外に、デザイナーさんのウェビナーで普遍的なデザインの原則をインプット。※私はYUCOさん、すぴかあやかさんのウェビナーに参加させていただきました

|身の回りにある看板、チラシ、広告バナーで学ぶ|
普段何気なく目にする広告や映像についても、良いな!ってなるものと微妙ってなるものがあると思うんです。
よくある文字だらけの「〇〇だより」とか・・・。笑
それを自分なりに「どうやったら分かりやすくなるかな?」と考えるようにしています。
そうすると、あらゆるものから学びを得られるかな、と思っています。

これらでインプットした後は、動画作りでアウトプットをして、行き詰まったらデザイナーさんに相談という形でループを回しています。
特に意識をしているのは、インプットと同じくらい、アウトプットする場を作ること。
そうして、毎日ちょこっとずつでもレベルアップすることを目標にしています。

ひたすら良い映像を見る
これもめちゃくちゃ大事にしています。
映像の見方ですが、見た時に「ふーん」で終わりにしない。
きちんと自分なりの視点で見る。
一言で流れを説明すると、「良い映像を見る」→「なぜ良いのか?と言語化して分析」→「分析結果からの仮説を作品に落とす」。
この工程を繰り返します。(上記のデザインを学ぶ方法と同じです)

具体的には、
気になるモーションや他にも応用できそうな表現があれば迷わずメモを取るか、画面録画をして何度も見返します。
ちなみに1コマ再生で観察します。他にも、Motion Elementsでダウンロードしたプロが作った映像のAEP等も研究。

次に、それがなぜ良いと思うのか?を言語化して分析。
そうすると、共通点が見えてきます。
例えば、流れをつくる時には「エネルギーの流れる方向」や「動きや大きさなどの要素を共通させる」。
例えば、「シーンとシーンの移り変わりは最高速度で切り替わる」。
例えば、「人が1秒のうちに認識できる文字数は〇秒なので、可読性・視認性確保のため最低〇〇秒必要」。
例えば、「音楽の切り替わりと映像の切り替わりのタイミングがバッチリ合っている」。
例えば、「滑らかな動きと呼ばれるものは常にアークを描いている」。
こんな感じで、見れば見るほどこの項目が増えていきますよね。

その後、見つけた共通点を作品に落とし、試してみる。
そこでカチッとはまったような、しっくりくる感覚があれば正解!
反対に、これは違うなっていうのも、優れた作品を見ていれば自然と判別ができるようになります。

まとめると、沢山良い作品に触れ、本質はどこにあるのか?を「見る目」を養うことを大事にする。
私も日々勉強中です!お互い、頑張りましょう・・・!


とにかく手を動かす
これは当たり前なんですが、実際に「つくる」ことをしないことには何も始らないので・・・
モーション思いつかない問題を解消するのも、スキル不足を解消するのもこれしか手立てはありません。

私がやったことはこれです。

位置・回転・スケール・カメラすべてを次元に分割、
さらにX軸・Y軸・Z軸・X回転・Y回転・Z回転のそれぞれを値グラフで動かしてみて、狙った良い動きになるまでひたすらグラフエディターとにらめっこ。

 次元を分割して、それぞれ別々に制御することで、より複雑かつ滑らかな映像をつくることができます。
これら7項目を組み合わせながら、自分の理想とするモーションのイメージを膨らませ、あれこれやっていけば絶対に何かが見つかります。

1回で100%納得するものができた!ってなることの方が少なくて。
悲しいかな、1つのシーンに全部キーフレーム打った後で、しっくりこないから全部消してやり直そう、となることがほとんどです。
それを1個1個のシェイプと文字に対してやっていく。
実際やると、頭から煙が出そうになる工程なんですが・・・。

前のnoteにも書きましたが、最終的なクオリティの差は細部に宿るわけで、全体のクオリティを上げるには、1ピクセル、1フレームまで丁寧に向き合うこと。

こだわった分だけ作品もそれに応えてくれますし、誰にも求められていなくても、自分が納得いくまできちんとやり直すことが大切かな、と。

本当のところは、ひらめきも大事だけれど、地道な作業の積み重ねの方がもっと大事なのかな。
そんな風に思います。

途中、どうしても手が止まってしまった時に、他の方の映像を見てヒントを得るということももちろんあります。

でも、そこで私がいつも気を付けているのは「そのままパクらない」こと。
誰かの作った表現をそのまま真似をすると、オリジナリティもなくなる上に、それ以上自分自身の成長にも繋がらないと考えているので
真似をしたいと思った時には、必ず「要素を応用」して、自分なりの味付けを加える。これも私のポリシーです。

そんななので、制作自体は毎日してたけどここまで時間がかかってしまいました。
30秒の尺の動画に1か月弱かかってるんですよ。
仕事育児家事の合間を縫ってっていうのもありますが。
それにしてもこだわりすぎて出来上がるのがめっちゃ遅い。w

 企業案件となれば流石にこういう訳にはいきませんが・・・自主制作は納期があるわけではないので、こだわればこだわるほどクオリティも上げられる。
スキルはおまけでちゃんとついてきます!


以上3つを意識して、最終的に動画ができたのでした。


もうねー。

完成した時には本当に嬉しくて冗談抜きで飛び上がって喜びました。笑

自分では走り切れないと思っていた長い長い長距離走を走ってきて、ようやくゴールテープを切れたような。
そんな感動と喜びがあふれ、ここまでの苦しいつらいをすべて吹き飛ばしてくれました。
この達成感たるや・・・何事にも代えがたい。 

こうしてクリエイティブの洗礼を存分に受けたのでした。




やっぱり、どんなものにも「魔法」ってなくて。

上手くなるためには、きちんと時間をかけることが大切と思っていますし、
今、すごい映像をバンバン作っているクリエイターだって、時間をかけてスキルをじっくり磨いていた時期があるはず。

他の人と比べて、「なんで自分はできないんだろう?」って諦めるんじゃなくて「どうやったら自分にもできるんだろう?」って考える。

過去の自分を超えられるように頑張っていたら、ある日突然レベルアップする瞬間が訪れます。
それはきっとこれまでの積み重ねがあったから。

成長を実感できる瞬間が嬉しいですし、作品づくりも大好き。
だから、私はこれからもずっと「つくること」をやっていきたい。

そして、いつか、人の心を豊かにするような映像や言葉を紡ぐことができたら。そう思うんです。


私と、モーショングラフィックス

映像制作はまるで、何もないところに家を建てていくかのよう。
初めに骨組みである企画構成があり、次に基礎にあたるデザインを考え、モーションや音楽などを丁寧に順序立て、時には大胆に柱を組み上げていく。
最終的には、そのどれもに違和感がないよう、あらゆる条件・要素をひとつひとつはみ出さないように飾り付け、しつらえて。
それらすべてが整って、ようやく一軒の家、映像が出来上がります。

自由度が高いからこそ、0から家を作るのはちょっと大変だけれど、そんなところもすごく好き。

私にとって映像制作は、絵を描くことや文章を書くことと同じように、たとえお金がもらえなくてもずっとやり続けたいと思える、大切なものです。

これからも、新しい作品を作る度にやったことのないものに挑戦して、出来ることの幅を広げて、どんどんアップデートしていきたい!

そして、いつだって。

「自分史上で最高!」って胸を張って言える作品を作り続けていきたい。

 
だから、見ていてください。


今この文章を読んでくださっているということは、あなたもきっと、何か頑張っていることがありますよね。

私もあなたのことを応援しています!!   

一緒に、未来をつくっていきましょう!

さぁ、次はどんな映像を作ろうかな。


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ポートフォリオを作りました!

やっとポートフォリオサイトを作りました!良かったら覗いてみてください。(めちゃ本名出てるw)
Twitterで見るより、高画質で見れます。


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