巨人の2024年ドラフトの考察

先日、昇龍さん主催の仮想ドラフトに巨人担当として参加させて頂きました。

詳しくは#11ドラでTwitter検索してね(X?なんだねそれは)

今回はそこで考えた巨人の来年のドラフトについての考察を書いていこうかと思います。
どのポジションにどういう選手が必要なのかとかそういう感じで。


まぁまず来年のドラフトを考える前に、1つだけ言わせてもらいたい。

今年のドラフト、なんなの??????

僕は巨人ファンのドラフトオタク(と同時にアマチュア野球ファン)としてドラフト当日をめちゃくちゃ楽しみにしてました。
果たしてどんな選手たちが指名されるのか。巨人は左投手をメインに視察してることは分かっていたので高太一らの指名があるのかな〜。巨人は今若手の台頭が目立ってきているしこの波に乗って高校生大学生を獲りにいくんだろうな〜などと希望に満ち溢れた顔で指名の時を待っていました。

ところがどっこい。指名されるのは社会人選手ばかり。それも個人的に「良い選手ではあるけどプロではどうなんだろうな〜」と思ってた選手ばかりで、愕然としました。
楽観的な巨人ファンやメディアは「層を厚くするための良い指名」「これも来年優勝する為」などと称賛し持て囃しましたが、僕は懐疑的です。
社会人選手のドラフト指名というのは、一見堅実的で即戦力性の高い指名であるように思われますが、実際はそうでもありません。
➀既に24歳(高卒なら6年目)ですぐ高齢へ向かう➁もしその選手が活躍できなかった場合、すぐ切る事になる(でも上位指名だとすぐ切りづらい)➂そうするとまた新しく選手を指名しなければならない。
という育成をする暇のない後手後手なドラフトになってしまいます。実はギャンブル性の高い指名なのです。当たれば今年の阪神のようにはなりますがね。
近年は社会人投手がNPBの高速化についていけず「プロだと普通」くらいの球威に収まったまま投げ続けたり、もしくはスピードはあるけど社会人時代からの制球難に苦しむケースも多いです。
社会人選手は「完成度」が重視され、伸び代に期待されることはあまりありません。だから元の天井が高くなければプロに入って伸びることもなく突き抜けることが出来ないケースは珍しくありません。
そういったこともありここ数年で社会人投手が上位指名されるケースというのは徐々に少なくなってきています。上位で高卒大卒を獲って育てて下位で社会人選手を獲って間を繋いでもらう。それが今のドラフトのトレンドだと思っています。
今年のオリックスのドラフトはまさにそんなドラフトのトレンドの象徴で素晴らしいなと。
その中で「26歳」の投手を「2位」で……。森田のことは高校時代から見てますし当然今年の都市対抗のピッチングも見てますが……うーーん。
泉口も、今の門脇吉川の鉄壁二遊間からレギュラー奪えるだけの守備があるかと言われると……。パンチ力はあるので打撃で抜かすしかないですが、良くて3番手といったところでしょうか。
佐々木俊には「トリプルスリー狙える」とスカウトが豪語してましたが、それ浅野にも萩尾にも岡田にも言ってるよな???なぜ巨人スカウトは三拍子揃ってるタイプの選手全員にトリプルスリー狙えるとか簡単に言っちゃうのか。
ともかく今年のドラフトは自分にはまるで阪神の真似事がしたかっただけのドラフト、もしくは阿部監督のご機嫌伺いをするようなドラフトにしか見えませんでした。
まぁ正直社会人選手(特に野手)に関してはあまり見る目が無いので、そこはもう水野さん達の見る目が正しかったと証明してもらうしかありませんね。
支配下で高校生の指名が無かったことについて、阿部さんたちは育成の中田歩夢や吉村優聖歩ら育成組に期待してるようですが(もちろん自分も三軍オタクなんで期待しては居ますが)そうは言っても三軍での活躍ですし来年支配下というのも早いしなんなら二軍でも活躍できるかは怪しいです。期待し過ぎるのは良くありません。
果たしてどっちに転ぶ事になるのか……期待したいところです。


さて、そんな今年の巨人のドラフトについての愚痴は置いといて本題に入りましょう。
仮想でもコメントしましたが、来年巨人が獲るべき選手は「左投手」と「スラッガー」です。
まずは左投手。
今年森田と又木、育成1位で三浦と即戦力級の左投手を3人獲得しましたが、彼らがコケてもコケなくても指名したいポジションです。良い投手は何人いても困りませんし高卒大卒、社会人にも面白い投手が沢山いる豊作の年なので。
特にオススメしたいのは八戸工大一の金渕・大宮東の冨士・富士大の佐藤です。金渕はピンチでも笑顔で投げ切るメンタリティ、冨士はとんでもなく柔らかい肩や肘、佐藤は圧倒的制球力。それぞれに良さがありイチオシです。あとはトヨタの増居もいいですね。嘉陽さん達が凄すぎてなかなか大事な大会での登板がありませんが、来年に期待したいです。
次にスラッガー。(僕の中のスラッガーの定義は毎年35本以上本塁打が狙える選手です)
現状巨人には岡本より下の選手でスラッガー候補と呼べる選手は1人も居ません。秋広がもしかしたら…というぐらいです。秋広はこのオフの取り組み次第ですかね。
特に外野は三拍子タイプばかりで、唯一可能性がありそうなのは育成の三塚ですがまだまだプロの球に対応するには時間がかかりそうです。
そこで今回の仮想ドラフトでは三塁手と外野手でスラッガーを指名しようという狙いでした。
三塁手のスラッガーとして1位で佐々木泰(青山学院大)を1位指名。宗山に票が集まるだろうし単独でもらったな!と思いきや、まさかの3球団競合でクジを外してしまいました…。現実ではこうならないといいのですが。
佐々木泰は青学で1年春からずっとレギュラーの三塁手。もうこの経歴の時点でかなり良いです。正確に調べてるわけではありませんが、東都・東京六大学で1年春から4年間ずっとレギュラーの選手というのはプロに入ってもある程度成功している印象です。森下翔太なんかはその代表例ですね。
2年次以降の打率の低さから佐々木を過小評価する声は少なくありませんが、別に森下も打率.128のシーズンとかありましたしね(3年春)。
彼の魅力は何と言ってもその圧倒的パワーとそれによる強引なホームラン。外角低めのボールゾーンに変化球を投げようが問答無用で掬い上げ引っ張ってレフトスタンドにぶち込む。このホームランの仕方は高校時代の浅野と全く同じなんです。どうすれば打球を飛ばせるのか、それを感覚で解ってるような気がします。スラッガーとしての素質は申し分ないです。サード守備も上手いです。
東京ドームを本拠地とする巨人に入れば、3年目には40本打ってると思っています。
そういう評価で1位指名しましたが、外れたので麦谷(富士大)を指名。彼はスラッガーというよりはやはり三拍子タイプの選手ではありますが、下村や常廣からホームランを放った選手として1位格の評価をしていました。大舞台に強いメンタリティといい度会のような雰囲気を感じます。
2位で先ほど名前を上げた佐藤(富士大)3位で北陸のスラッガー井上(金沢学院大)を指名。
上位で外野手2人指名となりましたが、致し方ありません。今日27日時点でブリンソンが退団。更に来年は長野・梶谷・立岡・重信・松原あたりは活躍しないと立場が危うく仮に彼らが来年オフに退団するとなれば、丸以外は若手ばかりの超若年齢化は免れません。今後に向けても頭数的な意味でも1人でも良い選手は必要なのです。
逆に二遊間はデプスで見ても層で見てもあまり人数を多く指名しても……という感じで、支配下育成含めて1人指名するかどうかといったところです。
一方でー、三塁候補の選手は育成の岡本大翔しかおらず2軍3軍では二遊間タイプの選手が仕方なく三塁守ってるみたいな感じなので、岡本のようなシンプルな巨漢スラッガー候補が欲しいところです。このジャンルは余程の選手でなければ指名しない方がいいポジション(活躍できなかった時に潰しが効かないから)ですが、今回は仮想なので育成で高校生2人を指名してみました。
捕手はここ2年支配下での指名がなくそろそろ指名したいところ。本来は大卒捕手を獲って山瀬と競わせたいところなんですが、僕的に山瀬と勝負できると思う大卒捕手が見つからず、豊作と見られる高卒捕手を指名しました。その中でも特に強肩の箱山(健大高崎)を獲れたのは大きいです。
ちなみに箱山が獲れなかったら木村(東海大相模)を指名する予定でした。中学からプレーを生で見てて「この子は1人だけレベルが違うな」と思っていたので。

とまぁそんな感じで、佐々木泰を獲れなかった以外は「直前でこの選手獲られたー!」といったことが全くなくほぼ完璧な指名が出来ました。
来年の選手の活躍度合いや、また新たに出てくるドラフト候補によって状況は変わりますが、とりあえず現時点ではこういうドラフトを本番でして欲しいなーという思いで指名をしました。

いかがだったでしょうか。ま、こういう記事は自分の頭の中のメモくらいのものなのであまり他人の評価とか気にしないんですが…。そういう考えもあるのかくらいに思ってもらえればと。
それではまた。

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