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フィルタータトゥー


今日は巷で噂の(?)フィルタータトゥーのセミナーに参加してきました!

参加した感想を、忘れないようにここに日記として書き記しておきたいと思います(撮影禁止だったので)

※この記事は特定の人や団体を非難する意図は全くありません。個人的にセミナー参加して思った感想を素直に書いています

まずフィルタータトゥーとは。
『麻酔を使わないので医行為にならないアートメイク』のことだそうです
日本で小中学校時代を過ごし、その後韓国へ帰ったという韓国人の先生がレクチャーしてくれます

セミナーの流れはこんな感じでした

①法律について
②アートメイクとタトゥーの歴史
③デザインについて
④デモンストレーション

①法律について
弁護士バッジをつけた男性が法律について語るVTRを見せてくれます。
日本で最近話題になった、彫師が最高裁で無罪になった件に触れて、タトゥーは医療行為ではないということについて語っていました。
自分はその裁判に非常に興味があり、裁判の内容全文を読んだことがあります。

全文こちら→ https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/686/088686_hanrei.pdf

判例によると、装飾目的の刺青やタトゥーは古来からの文化であるので医療行為ではない。
後半に書いてある『眉、リップ、アイライン、ヘア、白斑、傷跡』については容姿を整える目的なので美容整形外科の範疇になる=医師法が適用される。ということについてはVTRでは語られていませんでした。判例によると、眉、リップ、アイライン、ヘア、白斑、傷跡に関してはクライアントに訴えられたら今のところ日本では100%実刑になっていますが…

フィルタータトゥーの中では、麻酔を使わなければ医療行為にならないので違法ではない。ということになってるらしいです

先生が言うには、韓国ではクリニックでないと麻酔が使えないらしいです。サロンは無麻酔で施術してるそうです

アイラインは麻酔なしだと痛くて動いて危ないので、フィルタータトゥーでは眉、リップ、スカルプの施術がメニューになっています


②アートメイクとタトゥーの歴史
紀元前くらい前から遡って昔からタトゥーはあるよ〜ってお話しでした。
消費者センターにサロンでのアートメイクトラブルの問い合わせが多くて、平成23年に法改正で医師法適用になったことについても触れていました
これはスライドを読む暇もなく一瞬で終わりました笑

とにかくサロンの一日あたりの売上がいくらになる!という話が多かったです。途中でアシスタント(日本人)が『先生は売上の話しかしません…笑』とフォロー入れてました笑

あとは『医療アートメイクは症例写真がとても少ない!Googleで、”アートメイク おススメ”で調べてみてください。出てくるのは全てサロンか、韓国のやつです』と仰ってましたが、実際調べても上位に来るのは日本だとほぼクリニックのものでした笑

③デザインについて
先生『クライアントとの間にトラブルが起きる一番の原因はデザイン!なので私は技術よりもまずデザインを徹底的に習得させます』

自分もその通りだと思います
どんなに綺麗にストローク描けても、クライアントが気にいる、似合うデザインが提供できなかったら本当に意味ないと思ってます…なので普段のクライアントワークでもデザインには時間をかけてお互いが納得できる、気にいるまで何度もデザインのすり合わせをします

まず顔の形によってどんな眉が似合うのか?顔型のイラストを見ながらレクチャーしてくれます。

デザインは先生が今までクライアントワークをしてきた中で1番万人ウケする!というものが3パターン提示されています。インスタとかでよく見る『韓国の症例だ!』ってすぐわかるデザインです。細かく書き方が数字で指示されていて、これなら誰でもすぐ綺麗なデザイン描けるようになるな〜と思いました。アメリカやヨーロッパのデザインよりもアジア人向けにタイトなデザインにされていてとても綺麗でした。
そのデザインを紙に描くワークを少しだけします
『クリニックで働いてる方は指示通りにみんな描くけど、サロンで働いてる方は個性的に描きますね〜』
って先生がコメントしてました笑
この日は参加者の10人ほど(過半数!)がアートメイクアーティストだったので、サロンの方がどんな眉毛を描いてるのか見ることができませんでした

④デモンストレーション
参加者の中から『モデルやりたい人〜』と聞いて希望した方2名が選出されます
この日は眉とスカルプのモデルさん2名のデモンストレーションを見ることができました
(リップのデモストを超期待していたのにリップやらなかったのでとても残念)

まずデザインから。
座った状態で、カーブしたスケールをおでこに当てて、さっき紙で練習した通りの数値でデザインを描いていきます
韓国の症例がほぼみんな同じデザインなのはこれだったのか〜と思いました
黄金比を描いてそこから微調整していくやり方よりも確かに効率良いけどオーダーメイドとは言い難い。似合う似合わないは二の次で、テンプレート通りに整った綺麗な眉を描いていく。
目を開けたときに眉の位置が大きく動く人でなければ、あとはすごく個性的な顔立ちでなければ、とても効率よく綺麗な眉毛が描けるなぁと思いました。

デザイン用のペンシルの尖り方がすごくて、普段自分が使っているペンの2倍くらい芯の長さがありました。刃物のようにキレイに尖らせて削ってありました。自分もデザインペンは超尖らせるけど、あそこまで長くて鋭利なほうがきれいに描けるなぁと思いました。芯だけで小指の爪先〜第一関節くらい(3センチ程度)の長さがありました。みんなこのくらい長い芯でやってるの…?

デザインに関してはさすが彫師だなと思いました。めちゃくちゃ左右対称でキレイに描かれていました。

デザインが終わったらベッドに寝ていただき、いざ施術!

近づきすぎて、先生の邪魔にならないように!とアシスタントから注意されました笑

フィルタータトゥーは麻酔を使わないので、音楽が流れているヘッドホンを装着し、枕にリラクゼーション効果のあるアロマオイルを垂らして施術します

麻酔クリームでデザインが滲むこともないので、デザインペンの上からオペ用のペンで上書きすることもなく、そのままスタート(つまり消毒は無し)

自分的にはデザインした時の手袋をかえないで、そのまま施術スタートしたことがとても気になりました笑
一応手袋の上からアルコール消毒はしてたけど、施術中も自分の髪の毛を触ったりしてたのでそこはサロンとクリニックの意識の違いなのかなぁ

ブレードは日本でメジャーなU字ではなく韓国でメジャーなスラント型。
袋から出すときはちゃんと先端触らないようにしてたのに、ホルダーに装着したら普通に刃先触ってたので、その出し方した意味!笑!と思いました
ホルダーは消毒や滅菌されたものではなく、普通にペン立てに立ててあるやつから出して使ってました。

色素は美容クリームみたいな容器に入っているものをスパチュラで練って出して、そこにまた違う種類のゆるい色素を足して、膠着剤のようなものを入れていました

ストロークを描いていきます
ストロークの毛流れはphibrowsとは全く違う、ロダムやザナインのようなザ韓国!な毛流れ。
血が滲まないのでかなり浅めな彫りになっていると思われます

先生は座らずに中腰で描いています。腰は大丈夫なんだろうか…
日本でメジャーな、手前に引く描き方ではなくて、下から上に向かって押して描く描き方でした。

ストロークが描き終わったら、スラント針で眉毛のアウトラインをチッチッと押す?弾く?して、うっすら線で囲みます
これのおかげで眉の輪郭がはっきりして、よりいい感じの眉毛に見えます

これはデザイン相当揃った状態でやらないと左右差がハッキリ出るなぁと思いました
(眉が動く人には難しい)

モデルさんは全然痛くなかった!と感動していました

見てるだけだと普通に超痛そうだったので、あのアロマオイルに強力な鎮静作用が…?とざわつきましたが
この方は痛みに超強くて、以前入れたアイラインも全く痛くなかったと仰ってました。

入れた眉毛はとても綺麗でした!

眉毛が終わったらスカルプのデモンストレーションがスタート

スカルプには全く興味がないのでちゃんと見ませんでした笑

麻酔を使わなくても痛くないアピールしていましたがスカルプは元々麻酔使うと滲むので麻酔NGな施術です

韓国では今やスカルプ大人気で、眉毛よりオーダーがあるそうです

今日本だとヘアラインで入れている箇所も、髪を結ったりすると毛流れが調和しなくなるので韓国だと全てドットで入れるそうです

韓国で爆発的に流行ってるので、日本でもあと2〜3年のうちに爆発的に流行ります!と先生が言っていました。

スカルプに興味がなさすぎて、針やマシンの設定も何も見てきませんでした笑

最後に質問コーナーがあったので質問してみました
『弁護士に相談すると眉毛は美容整形の範疇になるときいたのですが、フィルタータトゥーですと言えばそこは法律に引っかからずにクリアできるんでしょうか?』

アンサー
『弁護士によってそこの考え方は違います。おしゃれ目的のタトゥーなら大丈夫です。美容目的だとダメになることもあります。おしゃれ目的のタトゥーであるのでアートメイクではないと言ってもらえれば大丈夫』

とのことでした。

おしゃれ目的と美容目的の明確な基準とは…そんな曖昧な表現ですり抜けられるほど日本の法律ゆるくないですけど日本語難しい〜と思いました笑

まとめ
すごく浅彫りそうだったので定着は謎(定着後の写真はありませんでした)ですが、デザイン力はとても高くて素敵でした。
衛生面と法律面が気になりました。

あとはスクールの授業をフルコース(180時間)で受けると授業料が500万円でした。

無料セミナーなのにオリジナルのファイルとノート(デザインについて詳細が描かれている)がもらえたのと、デザイン指導、2種類もデモンストレーションが見られて豪華だなと思いました。

以上です!
リップ見たかったなぁ〜…

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