見出し画像

アートメイク・タトゥー針の耐久性、安全性試験

こんにちは〜
THE ARTMAKE TOKYO銀座院のアートメイクアーティスト、櫻井グリコです。

アートメイクやタトゥーの針は各メーカーが耐久性についてのテストを行っているのですが、具体的にはどんなことを調べているのか気になったので自分の興味で調べてみました。

興味がある方は読んでみてね^^

①ベンドテスト(曲げ試験)
針の弾力性と靱性(外力にどのくらい耐えられるか)を測定するために45度や90度に針を曲げ、元の形状に戻すテスト。この過程でひび割れや変形が生じないかを確認する。さらに、高速での反復曲げにも耐えられるかを調べ、針の柔軟性が一定の使用頻度に耐えられることを証明する。このテストは、アートメイクやタトゥー施術時の激しい動きに針が耐えられるかを判断するために不可欠。

②テンシルテスト(引張試験)
針の端を引っ張り、どの時点で破断するか、またはどの時点で永久変形(引っ張るのをやめても元の形状に戻らず残る変形のこと。限界を越える力が加わった時に生じる)が起こるのかを測定する。このテストでは、特に針の素材と構造がどれほどの力に耐えられるのかを評価し、針が突然破損しないように製造時の強度が確保されていることを確認する。ステンレススチール製の針の場合、引張強度と延伸性のバランスが重要であるため、このテストが大きな指標となる。

③ファティーグテスト(疲労試験)
針を一定の振幅で数千回から数万回屈曲させ、どの程度の回数まで破損せずに耐えられるかを調べるテスト。アートメイクやタトゥーの施術では針が連続して使用されるため、疲労に対する耐性は特に重要。この試験によって、針が長時間の施術に耐えうるか、また強度が持続するかを確認する。高品質な針は、疲労による破損が生じにくく、一定の安定性を保持することができる。

④ハードネステスト(硬度試験)
針の表面の硬さを測定し、針の摩耗耐性や傷つきにくさを確認するテスト。硬度は摩擦や施術中に発生する外的な衝撃から針を保護し、針の先端が滑らかで色素が均等に流れることを可能にする。アートメイクやタトゥー施術では針が長時間皮膚に触れるため、針の表面が適度な硬度を保っていることが重要。硬度試験は色素の流れの一貫性と針の寿命を左右する重要な要素である。

⑤コンプレッションテスト(圧縮試験)
針の先端やシャフト※に対し垂直方向の圧力をかけ、変形や破損が生じるかを確認する。色素がスムーズに流れるためには針が圧縮に強く、形状が安定していることが重要である。またこのテストにより、針が皮膚に接触するときにどの程度の耐圧性を持つのかを確認できる。圧縮試験は施術中に針が皮膚に突き刺さったり、異常な動きが発生しないことを保証する。
※シャフト=針の本体部分。針先と基部(根元)の間に位置する部分。この部分は針の強度や安定性を保つ役割を果たす。

⑥コロージョンテスト(耐食性試験)
ステンレススチール性の針が長時間の使用や色素の化学成分に対して錆びないよう、腐食耐性を評価する。通常、湿気や体液、化学物質に触れる環境に耐えられるように、針の素材が優れた耐食性を持つことが求められる。このテストは針の衛生状態と安全性に直結し、施術中の感染リスクを減少させる。

以上の各試験について調べてみて…
アートメイクやタトゥー施術において、針を安全かつ効果的に使用できることを保証するためには様々な厳しいテストをクリアする必要があるんだな、そりゃちゃんとしたメーカーの針はそれなりの値段するよなと感じました。
アートメイクやタトゥーのツールってほんと値段ピンキリです。
コスト抑えたくて安いの安いの…ってなると、値段に比例して品質は落ちます。

より安全に、快適に、かつ自分の中での最高のパフォーマンスを発揮するためにはやはりツールの品質(と、自分の作品との相性)は重要です。

良いツールと出会いは本当に楽しい!
アートメイクアーティストとして生きるなら、これからもツールへの追究は止められないですね^^


いいなと思ったら応援しよう!