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マネーセミナー提供側の思考

2022年8月14日に約3年ぶりにマネーセミナーを開催します。
久しぶりのセミナーですのでセミナー提供側の考えをまとめてみました。

 マネーセミナーは2つのタイプに分けられ、一つは、知識提供型のもの。もう一つは商品提供型のものです。
 知識提供型は、FP試験対策や、プロ向けの定期研修となると思います。仕入れた知識を活用して自己の能力を高めるもので、最近では、youtubeなどで知識解説系の動画もあります。youtubeは、指定時間と場所の拘束がない分、効率的かもしれません。得た知識を持って、自己の投資戦略や、仕事の戦闘能力向上に生かすことができますね。

 もう一つは、金融機関が提供する、開催目的が、商品提案型のセミナーです。例えば「新発売の投資信託説明会」や、「女性のためのマネーセミナー」など。証券会社のセミナーは商品勧誘を目的としていることを表示していますので、商品提供型だとすぐにわかります。「女性のためのマネーセミナー」のようなファイナンシャルプランナーが提供するセミナーの場合、知識提供型なのか、商品提供型なのかわかりにくいものですが、資産運用の必要性を説明し、仕組みを説明し、個別相談で商品提供をするという流れの商品提供型です。

 どちらが良いという話ではなく、目的によって参加するセミナーを選択すればよいのです。
 知識があれば自己選択で資産運用を始められるか、誰かのサポートが有ると資産運用を始められるのかの自己の特徴によってきます。

 自己選択で始められるのであれば、ネット証券などで始められます。誰かのサポートを必要とするのであれば、その「誰か」を見つけなければなりません。商品提供型のセミナーでは、その「誰か」が講師としてお話しているわけで、商品提案をしてもらえるわけです。

 気になることが、商品提供型のセミナーの主催「誰か」の属性が気になるところです。例えば、証券会社(IFA等)であれば、所属証券会社の商品を勧めるでしょうし、保険会社(代理店)であれば、取扱保険商品から商品を勧めるでしょうから、主催の属性によって提案されるものが異なるわけです。また、取り扱い商品群が少ない場合、自身に合うであろうベストオブベストの商品を勧められるかどうかが気になるところです。

 証券系にしろ保険系にしろ、プロから提供されたものですから、自信をもって選びたいものです。それがベストオブベストであると信じたいですが、ある人から見れば、「ありえない」提案もあるかもしれません。

 自分の将来のことですから、自分自身で納得いくものを選べば良いだけなのですが、取得できる情報が大量にあったとしても、一般の方からすると「どれが良いのかよくわからない」となります。

 そうなると、情報の取捨選択能力を付ければ良いとなりますが、その能力獲得までの時間や労力に投資しなければなりませんので、現実的ではない話になりますね。

 弊社の開催するマネーセミナーは、資産運用商品(証券系や保険系)の商品提供を目的としたセミナーです。セミナーでは、最初に「いつまでに・いくら」あれば将来の不安を解消でき経済的な幸せを得られるかを考えます。自身の設定した「いつまでに・いくら」を逆算し、今何をすべきかを明確にします。ただ、理想と現実には差がありますから、自分ができることから始めれば良いわけです。

 自分が何をするか(例えば、毎月5万円の積み立て)が分かれば、それを実行する商品を提供します。それを実行するかどうかは、自分自身の判断です。
 提供側とすると「これを提案すれば、儲かる。」とか、「大きめのものを提案しよう。」という商売っ気との葛藤もあります。この葛藤が無い金融パーソンは世の中に存在しませんので・・・。こういった赤裸々な事情もあります。

 という具合に、セミナー開催の趣旨や自分自身の動機がはっきりすることで、マネーセミナー参加の意義が明確になってきますね。

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