無色軒(裏千家の茶室)
※追記(2022/6/1)
図面上、貴人口は二枚障子の表記となっていますが、正しくは「三枚障子」でした。いずれ訂正したものを描き直します。すみません..
「無色軒(むしきけん)」
京都の裏千家邸内に現存する茶室。
天明大火(1788年)で焼失しましたが、再建されています。
全体六畳で西側北寄りの壁面一間が床に見立てられる「壁床」という形式です。この部分だけ白の張付壁で改まった意匠となっています。
一見すると地板の部分が床の間のようにも見えますが、ここは貴人口前の踏込で板の間となります。以前は、同じ敷地内現存の寒雲亭(かんうんてい)につながっていたそうですが、今は露地へとつながります。
板の間と袖壁を隔てて一畳の点前座、炉は向切り。袖壁は下方吹抜けで、残る壁面にも大きな下地窓があきます。角にはやや太い柱ですが、大きな下地窓の効果で軽快に見せています。
点前座側の入隅には仕付棚があり、少し変わった釘箱棚(くぎばこだな)と称されている形式です。屋根師の使っていた釘箱から着想を得てつくられたそうです。
一般公開はされていませんが、重要文化財に指定され現存しています。
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