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進化するラッキリ

11月25日 ZEPPダイバーシティにてラッキリこと Lucky Kilimanjaroのツアーファイナルに行ってきました。今回ははじめて「2階の関係者席」に招待していただけたので、少しジャーナリスティックな気分で見たかな(笑)

これは「少し残念な気持ちだけど仕方ないこと」なのですが「関係者席」だと「無邪気に騒ぎにくい」という雰囲気があって、いつもならほぼはじめから終わりまで、スタンディングで踊りまくるのですが、今回は初めて最後まで着席での鑑賞になりました。(もちろん関係者席でもスタンディングで踊っている人も半分くらいはいましたよ。)

まあ「関係者席」に招待されたので、ひとつだけ「運営側のためになること」を書こうと思います。ラッキリのライブは以前は「SNSなどに上げなければ撮影OKだよ」ということをユキマル君がステージ上で言っていた経緯があって、その点の「アナウンス」が多分無かったので、はっきりしたルールが明確じゃないなと思いました。

大きな会場になってゆくに連れて、気軽に撮影OKとはならないのかもしれないのですが、その辺の緩さがラッキリらしさでもある気がするんですよ。まだまだ「バンバン売れている」とは言い難いポジションで、現在見に来てくれているお客さんは、いわば「伝道師」なんだと思います。いろんな場所で写真を上げたり、動画も短い時間ならどんどん上げてもらった方がプロモーションになると思います。「撮影NG」なんてけち臭いルールにならないことを祈ります。

さて肝心のライブについての感想ですが、前のZEPP羽田や日比谷野音に比べて「着実に進化している」と感じました。これはもう「ラッキリスタイル」とも言える「2時間ほぼMC無しのノンストッププレイ」は相変わらずですが、曲の繋ぎやライティングなど、その演出に明らかな「進化」が見えます。

ボクは前に「1曲3分の長さの曲ばかりでは、ライブでは短すぎるから、ライブ用のロングバージョンの曲を作るべきだ」と言い続けていたのですが、もしかするとこれがユキマル君の「答え」なのかもしれないと思うようになりました。「3分では短い。ならば繋げていけばいいじゃん」「繋げて行ったら、結局2時間全部が繋がってしまった」そんなことを想像するほど、繋ぎのアレンジや演出にこだわっていることを実感できました。

「ラッキリをあまり知らない」「音源は聴いたことはあるけど、なんか打ち込みっぽいよね」という人は、ぜひラッキリのライブでの「大化け」具合を体験して欲しいと思います。一度ライブで見たら、このバンドは明らかにライブで活きるバンドだということを実感できるでしょう。いきなりライブに行くのはハードルが高いという方は、YouTubeで「ラッキリ 野音」で検索すれば、日比谷野音での伝説の雨の中のライブの20分以上のダイジェストが見ることができますのでぜひ。

しかしボクがいうような音楽に関する細かいことはもうどうでも良いのかもしれないですね。もうこれは「チーム Lucky Kilimanjaroの総合芸術」ですよ。「ひとりの人間の力でどうなるってものではない」という領域に入った気がします。もちろんバンド結成から、ずっといろんな人たちのサポートや情熱で支えられてきたに違いないのですが、それが結実しつつある姿が見えてきたように思えました。

その「チーム Lucky Kilimanjaro」が「本気を出したな」と思えたのが、来年3月のニューアルバム発売とその後の全国ツアーの会場の大きさですね。まあ、多作であるユキマル君がまたアルバムをリリースすることはそれほど驚きませんが、その後のツアーの最後はパシフィコ横浜ですよ。いやあ、多分5千人は入る会場ですし、音響や照明などの機材も今までとはスケールが変わってくるよね。

心配性のおじさんは「そんなに大きいところで大丈夫なのか」と思ってしまうのですが、たぶん彼らはそれも乗り越えてゆくのでしょうね。今までも「就職もせずにバンド活動なんて大丈夫か?!」「メジャーデビュー?! まあ、いまデビューだけなら、それほど珍しくないらしいからな」「5か月連続シングルリリース?!」「ロッキンジャパン出演!?」「ワンマンツアー!?」「日比谷野音!!!!」と自分の想像を超える「進化するラッキリ」を見せてくれたからな。

本気を出したチーム Lucky Kilimanjaro」のショーは、すでにどんな会場でも「人の気持ちを躍らせる」クオリティを持ったものを提供してくれるでしょう。それはもちろん応援してくれるお客さんとスタッフの皆さんの「情熱」に支えられているわけですが、それでも、皆さんが「支えたい」と思う気持ちの源泉は、君の中のsomethingにあることを忘れてはいけないよ。がんばれ。

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