見出し画像

【 #7 はじめての音入れ 】伝音性難聴の私が骨導インプラントをはじめた

術後3週間経ってからいよいよ待望の音入れです。メドエルジャパンのスタッフの方も一緒でした。言語聴覚士の先生とパソコンに繋げたオーディオプロセッサから聞こえる音を確認しながら調整をしました。

SAMBA BBをはじめてマッピングしたときのオージオグラム
初回は平均聴力レベル35dB。

これは軽度難聴と言われるレベルです。はじめから大きい音量にすると逆に慣れず、しんどくなりやすいため徐々に調整していって最終的には30db以内を目指すとのことでした。

さくらちえの裸耳のときのオージオグラム
裸耳のときの聴力(左右差があり右のほうが聞こえる)

はじめて音入れをしたときの感想はまず自分の声がマイクを通したような声だなと思いました。担当の主治医の先生も言語聴覚士の先生も普段から聞こえやすいようにハッキリ話してくださる方だから、メドエルのオーディオプロセッサSAMBA BBをつけて聞こえやすくなったかどうかは、正直その場では分かりませんでした。


初回のマッピングから2週間過ごしてみて感じたこと

1.補聴器の聞こえ方(わたしの場合)

わたしの場合、補聴器を装用したとき耳元で全ての音が聞こえてきます。人の話し声だけではなくて、紙をめくる音だったりドアを閉める音だったり、足音だったり、全ての環境音が遠近なく耳元で聞こえるのです。聴覚過敏のような感覚になり補聴器を長時間つけることが苦痛でした。そのため、私は補聴器をつけたまま外を歩いたり電車に乗ったりするのができなくて、人と話す必要があるときだけ補聴器をつけていました。家では聞こえなくても困らないため補聴器は乾燥機が居場所でした。ただ私の補聴器は恐らく10年くらい前のものなので現在の補聴器であれば聞こえがまた違ったかもしれません。

2.メドエル骨導インプラントSAMBA BBの聞こえ方

大げさな表現ではありますがSAMBAは頭の中で聞こえると思いました。音に遠近感があるので補聴器と比べて自然に聞こえるように感じました。ただ、これはまだ初回のマッピングで音量が平均聴力レベル35dBと低いからかもしれません。補聴器のように耳元で全ての音が聞こえるといった感覚もないし、オーディオプロセッサが軽量なので装用している感覚もなく長時間つけていられます。そのため、お風呂に入るときや就寝時以外はずっと装用しています。

3.磁石でくっつくSAMBA BBは落ちやすいのかどうか?

磁石で頭皮にくっつくということは、日常生活において落ちやすくはないのか?と疑問に思っていました。私は標準強度3の磁石がSAMBA BBに入っていますが、日常生活を送る上で外れることは、ほぼありませんでした。あるとしたら、着替えるときに服がひっかかったときです。でも、SAMBA BBに落下防止ストラップをつけているので地面に落ちることはありませんでした。

4.困ったこと

ハウリングです。ときどきピーピー高い音が鳴ってハウリングすることがあります。SAMBAの向きを調整することでハウリングが直ることもあれば、音量を最小音にすることで直ることもありました。仕事で人と会話をするときは、もう少しボリュームが欲しいなと思ったのでハウリングは困りました。

あと音楽を聴くときに高音域の音が響いてしまうのが気になります。そのため今まで聞いていた音楽とは違って聴こえました。それでも音楽を楽しむ機会は補聴器のころより増えました。

そしてSAMBA  BBに入れているボタン電池の残量が無くなる前に音がなるようですが分かりませんでした。次回のマッピングにて伝えようと思います。

周りが騒がしいと目の前の人の声がかき消されてしまうのは、補聴器つけているときもSAMBA BBつけているときも変わらずでした。

最後に

補聴器よりよく聞こえるか?と言われると正直「はい」とは思いません。音量がもう少し欲しいと思いました。それでも私は手術をして良かったと思いました。それは長時間装用しても苦ではないからです。家でも装用しているので家族との会話が増えました。これはすごく大きなメリットだなと思いました。

サポートありがとうございます。励みになります。