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ガーデナー便り(1月号)

植栽コラム

皆さん、こんにちは。
佐倉ばら会「ガーデナー便り(1月号)」をお届けします。


バラの栽培について、年間の手入れ方法を毎月お伝えしてゆきます。


1月は「睦月」と言い、陰暦で正月のことです。親類知人が互いに往来し、仲睦ましくするとの説が有力とされています。さて、バラの年間の手入れで1月は一番大事な時期でもあり、年間計画を立てる時期でもあります。

1月の前には、12月から2月頃にかけ、木バラの剪定とつるバラの誘引作業、寒肥の施肥があります。バラは、冬の間休眠します。特につるバラは、夏の間に長いシュートを盛んに伸ばし、棘が絡み合うので、それをほぐしながら春に咲かせるために、冬の休眠の間に枝の剪定・誘引作業を行います。休眠中は、まだ芽が硬いため傷めることが少ないため、木バラより早めにつるバラの作業をします。


ところで、バラはなぜ剪定をするのでしょうか?
バラは剪定しなくても咲きますが、次の4つの目的のために行います。

1.枝の新陳代謝の促進
2.病虫害の予防
3.美観の向上
4.株の大きさや樹形のコントロール

バラは、古い枝から新しい枝へと世代交代を繰り返しながら生育します。
剪定時に枯れた枝や小枝を除去することで、株内部の蒸れを解消し、病虫害の予防になり、美観の向上につながります。寒さの中での作業ですが、春に綺麗に咲くようなイメージを持ちながら行うと、楽しいと思います。

参考までに、剪定作業に必要な道具を記しておきます。
剪定鋏、皮手袋、ノコギリ、脚立、誘引用の紐(麻紐)等

次に、寒肥の施肥は有機質肥料を中心に、油粕と骨粉をそれぞれ300gずつ少し穴を掘って与え、有機堆肥を株もとにマルチします。これで寒さから保護できます。もう一つは、カイガラムシの防除です。ブラシでこするか、マシン油を散布します。剪定作業をした後は、被害状況がわかり易いので、行ってみてください。


ぜひ、春のバラの開花を想像しながら、バラの手入れを楽しんでください。


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