祝残留!Wolves選手評22-23。

一時期は最下位に陥るなど、苦しいシーズンを過ごしたWolvesだが、見事残留を果たした。残留を祝して選手評を勝手ながら独断と偏見で書いていく。


結果

PL-13位
FAcup-3回戦敗退
EFLcup-準々決勝敗退

選手評

選手に与えられるべき役割を考慮し、それに対しての遂行度合いをA~Cに+-を加えて評価します。それなりに試合に出ている選手のみを評価します。出場時間が乏しいユース組や、数試合のみ出場して他クラブへ移籍していった選手は番外編として最後に少し書きます。

A→素晴らしい
B→普通
C→残念

GK

Jose Sa

3510分出場 B+

昨季に続きWolvesの守護神を務めた。チーム状況が酷かっただけに、スケープゴートにされることも少なくなかったが、相変わらずのセービング能力を見せた。一方、昨季はビルドアップを放棄していたためにビルド能力の乏しさがバレることはなかったが、今季はついにバレてしまった。ミドルレンジ、ロングレンジのキック精度が低く、左足がほとんど使えない。とはいえ、ビルドアップに関してはほとんど期待できないが、シュートストップや1vs1は昨季ほどではないにせよ素晴らしかった。簡単なボランチへの楔は通せてほしいというのが正直なところではあるが、向き不向きがあるので本人の適性以外のことを求めるのは酷であるという気もする。

Matija Sarkic

270分出場 B-

カップ戦で3試合のゴールマウスを務め、後半からはstokecityへローンされた。25歳とGKとしてはまだまだ若いが、PLでスタメンを勝ち取るには能力が足りないだろう。カップ戦要因兼2ndGKとしては最低限の仕事こをなしてくれたが、2ndGKの座にはBentleyが就いてしまったために、来季のWolvesでの地位は危うい。

Daniel Bentley

180分出場 B+

冬の移籍市場にてEFLCのBristolCityから加入した2ndGK。PLデビュー戦となった第36節マンチェスターユナイテッド戦では印象的な活躍を見せたが、続く第37節エバートン戦では後半ロスタイムにハイボール処理に失敗しクリーンシートを逃した。Saとタイプはおそらく似ており、シュートストップに長けるが足元が不安なタイプだと思う。来季はSaもしくは新加入GKとスタメン争うかもしれない。

CB

Max Kilman

3668分出場 A

左CBとしてフルシーズンに出場。Nevesが欠場しているときはキャプテンを務めた。序盤はルーズボールの処理の悪さが目立ったが、終盤にかけて処理が上手くなっていったことは、チームの攻撃時間を増やし、確実に勝ち点に貢献しただろう。左足から放たれる高精度のロングフィードで対角のWGに繋ぐ素晴らしい展開力を見せた。同サイドのSB、CB裏に蹴るロングフィードはまだまだ粗く課題が残る。また、フィードに自信があるのは素晴らしいことだが、それに頼りすぎてしまう場面も散見された。ボランチへの楔で展開した方が良い場面でも、少々無理してフィードを通そうとするが故にロストに繋がってしまっていた。来季はここの判断の精度を上げていきたい。足が速くや自ら運ぶ能力も高い、CBとしては非常に魅力的である。来季はどの方向に力をつけていけるか楽しみだ。Nevesが抜けるであろうキャプテンの座に一番近い選手でもある。

Nathan Collins

2258分出場 B

Coady、Boly、Saissという脅威のベテラン3枚放出祭りの後釜として、またスタメンとして€25mほどで獲得されたが、正直にいうと活躍度合いとしては期待外れであった。ビジョンが見えないリスクマシマシの縦パスやフィード、持ち運びが多い。またルーズボールの処理も悪い。Dawsonが来なければとんでもない責任を負わされていただろう。とはいえ考慮すべきなのは、彼はまだ21歳の前途有望な若者であり、実力以上の責任を負わされていたに過ぎない。責められるべきはCollinsをスタメンに組み込んで昨季(PL10位)以上の結果を見込めると判断した監督と編成班である。獲得額は€25mと非常に高いが、この額が安かったと言えるシーズン近いうちに来るだろう。荒削りではあるがCBとしての能力に大きな穴がなく、非常にバランスの良い選手だ。来季、来々季と彼がどのような成長曲線を描くのかがサポーターの注目の的になるだろう。

Craig Dawson

1415分出場 A+

冬の移籍市場でWolvesと同じく残留争いをしていたWesthamから加入したベテランCB。ベテランらしい安定感と統率力で見事Wolvesを残留に導いてくれた。能力として突出するものがあるわけではないが、足が遅いこと以外はこれといった穴もなく、得点力の乏しいWolvesにおいては彼の存在が非常に重要だった。比較的チャレンジングな姿勢をもつCollinsに比べて、判断の質が高く選択を間違えないDawsonの存在がもたらした勝ち点は多かった。強いて挙げるとすれば、効果的なフィードもあるが精度が高いわけではないので、無理なフィードをする機会を減らしていければよい。

FB

Nelson Semedo

2960分出場 B+

Lage政権では批判の的となっていたが、Lopetegui政権では見事にスタメンに返り咲き良い活躍を見せた。スピードを活かした攻撃参加が持ち味で、何度も右サイドを駆け上がった。とはいえそれが得点に繋がった場面は少なく、最終局面での精度を欠いていたのは間違い無いだろう。オーバーラップもできれば、見た目の割にアンダーラップも上手かったり、WGへのパスコースを空けるために内に絞るなど意外と器用な側面ももつ。残留が至上命題であった今季はとにかく結果に拘るあまり内容が酷いことも多く難しい場面もあった。EURO予選2024にて代表復帰も果たしており、勢いそのままに来季は今季以上に素晴らしい活躍を見せてくれることを願おう。

Jonny Otto

1598分出場 C+

SBとしてはスピードが速いわけではないし、対人が強いわけでもないが、組織されたチームならタイミングの良い攻撃参加や攻撃を円滑にするポジショニングでチームが機能することを助ける選手である。つまりは、今季のWolvesで活躍するのが難しかったということだ。彼のSBとしての能力が低かったからということは決してない。Lage政権では配置が酷く、またSBには純粋な守備力や個で剥がす能力が求められてしまっており、Lopetegui政権では、純粋な上下動という役割が最も求められており、Jonnyにとっては難しい環境であった。どちらのサイドでも起用できる器用さは素晴らしく、スペイン人らしい狭いスペースでプレーする能力も高いので、然るべきクラブで扱いを間違われなければ面白い活躍をするだろう。

Rayan Ait-Nouri

1480分出場 C

シーズン開始時は左SBとしてスタメンに置かれており、サポーターからの期待値も高かったが今季は伸び悩み、Ait-Nouriにとっては難しいシーズンになっただろう。Lopetegui就任後初のPL、第17節エバートン戦でのロスタイムの逆転ゴールは間違いなくWolvesの残留に貢献した素晴らしいゴールであった。その得点からもわかるように足元のタッチの細かさは彼の最大の武器である。SBとしてスピードもあり、対人も強みというほどではないが、簡単には抜かれない。ただ、マークを見失ったり、ペナルティエリア内で軽率な対応をしてしまったりと若さ故のミスが中々減らなかった。攻撃面においては、スペースのない場所に自らドリブルをして案の定ボールを失ったり、相手の多い場所にわざわざ運んでロストするなど、ビジョンが見えない選択肢を取ってしまうことが非常に多かった。というか大体それでロストしていた。最終節には45分のプレー時間を貰えたものの、来季にスカッド入りを期待できる活躍をしたとはいえず、放出されるのが濃厚となってしまっている。スケールの大きさは間違いなく、良き指導者に出会えれば一気に開花する可能性も秘めている。

Hugo Bueno

1420分出場 A-

暫定監督政権でユースから見事スタメンに抜擢されたスペイン人左SB。高いクロス精度と水準以上のスピードと高速シザーズを活かしたドリブル突破が魅力。ローンもなしにいきなりトップチームデビューを果たし、終盤にかけてプレータイムは減らしていったが見事にチームの穴を埋めてくれた。攻撃性能は素晴らしいが、まだ守備面での課題は多い。

Toti

1250分出場 B+

CBの控えとして数えられていたはずだったが、急遽左SBとして台頭し始めたポルトガル人DF。左SB起用時には相手のWGに競り負けることはほぼなく、SBへのロングボールを起点にされることがないのは良かった。判断が早く、ボランチへつけるタイミングが良い。またフィード性能もそこそこ高い。ただ対人が強くない。CBとしてもSBとしても、PLでスタメンとして出場機会を得るにはもう少しレベルアップが必要である。ミスることはもちろんあるが、思い切りの良い選択が素晴らしい。EURO2024予選でフル代表にも招集された。この勢いで来季に期待である。

CM

Ruben Neves

3408分出場 A+

Wolvesのレジェンドである。能力は間違いないし、チームへの忠誠心も素晴らしい。稼働率もエグい。相変わらずフィードの鬼であった。チーム状況がどんなものであれ常に100%で、人間としても素晴らしすぎる。広い範囲をカバーするのは得意ではなく、スペースに晒された時の対人は弱い。ただ味方で連携してスペースを埋めたときの対人は強い。守備範囲を補える相方と組んで深い位置でボランチをやらせるのが最も正しい使い方のように感じる。Lopetegui政権で重用されていたLeminaとポジションが被り気味で、得意ではない役割をやらされていたのが彼にとってはストレスだっただろう。夢であるCL出場を叶えるために然るべきクラブにいってもらいたい。彼の邪魔をするサポーターはいないだろう。

Joao Moutinho

2074分出場 B

Nevesと役割は似ており、深い位置からフィードで散らすのが上手い選手だ。36歳なのに稼働率がエグい。Lage政権では主に守備時は4-4-2のボランチ、攻撃時は4-3-3の左IHを務めていたが、攻撃は無秩序、守備時は守備範囲の狭さとNevesとの守備の相性から活躍できなかった。Lopetegui政権では前述の通りNevesと並べて2ボランチを組むのは難しく、トップ下で使われて実力を発揮できない状況が多かった。PL昇格年から不動のCMとして素晴らしい活躍をしてくれた大ベテラン。今季限りでの退団が決まった。役割次第では5大リーグでも活躍できると思うので新天地での活躍を願っている。

Mario Lemina

1303分出場 A+

冬の移籍市場でOGCニースから加入した29歳CM。WolvesのCM陣には足りなかった広い守備範囲と強度、運動量をもたらした。広い守備範囲から深い位置を任されがちだが、走力を活かした推進力とドリブル能力も高い。得点力の乏しいWolvesにとって、運良く先制できた時に中央を個人の能力で締められるLeminaの存在は大きかった。4-4-2時のボランチや、試合をクローズする時にはCBの位置にも入る。ロングレンジのフィードはそこそこ上手いが、ショートパスはあまり上手ではない。CM主軸の退団に伴い、来季は主力としてスカッド入りすると予想される。

Joao Gomes

651分出場 B+

冬の移籍市場でCRフラメンゴからゴタゴタがありながら加入した若手有望ブラジル人。線は太くないが体幹が強く、PLレベルの選手たちにも倒されないフィジカル能力をもつ。守備範囲が広く、刈り取る守備が上手い。アンカーができるとの話があったが、BoxtoBoxで動き回るのが今のところは合っている気がする。ドリブル能力もまずまずで、非常に広範囲に動き回ることができる。またプレースキックを蹴ることもあり、フィード性能も悪くない。今季は残留がかかっていることもあり、Neves、Leminaの壁を越えれず思うように出場機会を得ることができなかったが、来季は控え1番手として多くの出場時間を得るだろう。130分あたり1枚という黄紙の多さからも分かるように、積極的な守備は魅力だが来季はもう少し上手に守備をする必要がある。どのような成長曲線を描くのか楽しみである。

Joe Hodge

453分出場 B

Buenoと同じく暫定監督政権でユースから引き上げられたアイルランド人。運動量はあるが守備の強度がまだまだPLとはいえず、来季はローンで修行することになるだろう。ボールを扱う技術は比較的高いが、こちらもまだPLでは厳しそうだ。ローン先で何かしらの武器を見つける必要がある。

Boubacar Traore

425分出場 C

フランス2部のFCメスから€10mの買取OP付きのローンで夏に加入し、見事OPが行使され来季以降もWolvesに在籍することになった第2のTraore。初速がとにかく速く、ボールに食いつくスピードは素晴らしいが、世界トップリーグではそれだけでは完全なる穴でしかなかった。フィジカル能力は魅力的であるが、まだまだ荒削りで来季以降辛抱強く起用していく必要がある。技術が高いわけでは全くもってないが、ボールを扱うことを全く怖がっておらず、比較的広範囲に動いてボールを受ける姿勢をもっているのが個人的に素晴らしいと感じた。D+という評価をつけたのは、怪我での離脱期間の長さからである。怪我がなければもう400分ほどの出場機会を得てPLに慣れることができていたはずだが、それができなかったのが非常に勿体無かった。来季はGomesに次ぐ控え2番手として出場機会を得ることになるだろうが、持ち前の積極性に判断の質がつくことを期待したい。リーグアンでも守備のスタッツは優れていたらしいので、Lopeteguiが上手く指導してくれることを願う。

SH(WG)

Matheus Nunes

2758分出場 A-

夏にクラブ史上最高額(€45m)で加入したポルトガル人。Lage政権では右IHを務め、Lopetegui政権ではチーム事情により主に右SHを務めた。卓越した足元の技術、ポジショニングセンス、フィジカルと全てを兼ね備えている。冗談抜きで世界最高クラスのCMになれる素質を持っていると思う。少々ヒステリックなところがあるかも。Wolvesの中ではおそらくレベル違いでサッカーが上手い。だからこそ思考が共有できておらず、チームメイトに怒る場面が散見されるのだと思う。SHとしては、ドリブル能力もあるし、背負えるし、コンビネーションで剥がすのも上手いんだけど、上手い止まりという感じがする。本職は8番だが6番もできる。一番の長所は推進力だろう。相手を見てドリブルが出来、逆を突いて初速の素晴らしさで相手を置き去りにする。中央でやらせるのが一番活きるはず。ただ1試合に1回程度致命的なロストもする。また、自らの能力を信頼しまくっているのか、それともチームメイトを信頼してないからかはわからないが、無難にパスをつけるべき場面でつけずに自分で運ぶ。大体取られる。ここは改善したいところだ。また、守備能力は高いが、守備意識の場面では改善が必要だ。クロスに対して下がって守備をする場面でマークを失ったりする。来季は中央で見たい。移籍しないでほしい。

Daniel Podence

1924分出場 B+

Nevesと並んでチーム得点王。6点。今季のチーム初得点はこの人のボレーから。トップ下をやったり、両サイドを務めたり。上手いけど雑。器用だけど。という印象。初速が速くてアジリティもあるけど、意外と相手を抜き去るっていうドリブルはあまり見ない。近い選手と連携するのが上手で、ライン間で受けるのが上手い。ただ、トップ下としてはパススキルが不足していて、タメを作る能力がない。適性はWG。Wolvesの前線全体的に言えることだが、プレスの掛け方、切るコースが下手すぎる。ハイプレスいく割に嵌めるシーンが少ないのはおそらくそのせい。

Adama Traore

1852分出場 B

相変わらずの重戦車。Nuno政権では重宝されていたっぽいが、Lage政権、Lopetegui政権とそこまで起用されていない。できることは世界一の縦突破と微妙な精度のクロス。能力が尖りまくっているが故に、嵌れば強力だが扱いが難しい。武器は確固たるものをもっているので、これに水準レベルの守備能力が備わっていれば良いのだが、最強の走力を活かせない守備意識が問題点である。フリーで放出が濃厚だが、来季は電柱CFが復帰するので、システム次第では見てみたい感はある。Lage政権、前線3枚+Nunesに丸投げするカウンターやるんだったら、Adamaをスタメンに組み込んで良かったよなと今更ながら思う。Guedesもそこまで守備してなかったし。というかWGの守備負担少なかったし。そのせいで負けが込んで解任されたんだけど。

Hee-chan Hwang

1413分出場 B+

評価が二極化している印象のある韓国人FW。前線ならどこでもそこそこの水準でプレーできるポリバレントな選手。これでいて守備を頑張れるから、戦力としてはかなり有難い。本職は2トップと組ませたSSだと思う。評価が二極化している理由は、おそらく評価する側の一定層がピッチ上の責任の大部分は選手にあると思っているから。例えば、今季序盤数試合はCFでHwangは起用されていたが、これはJimenezが開幕直前で怪我をしたから、かつ代役のCF獲得が間に合っていなかったからである。また、前線に収まるCFを起用したいLageだったので、そのタイプではないHwangには収める役割は期待できない。この状況でHwangを責めるのはお門違いである。美味しい移籍話がない限りは、来季も便利屋としてスカッド入りするだろう。Lopeteguiも彼を重宝している。

Pedro Neto

997分出場 B-

WGとしておそらく最も期待されていたが、残念ながら結果を出せなかった。怪我での離脱も長かった。守備に頑張れるのは素晴らしいの一言だが、怪我しない程度に頑張ってと心の中で少し思ってる。怪我をして長くしていたが、スピードは落ちていなかったので安心した。来季は左サイドの1番手としてPL2600分ぐらい出場してほしい。Netoの存在が勝ち点に直結する。

Goncalo Guedes

972分出場 C

Lageが獲得を熱望していたポルトガル人。WGは揃っているのに獲得されて、結果Lageは解任されて、半年でローンに出された。€33mという高額な移籍金で獲得されたこと、比較的質頼りの自由な役割を与えられていたので、チームが整備されていないにせよもう少し活躍してほしかったとは思う。個でなんとかできるタイプなので。なんとなくだが、振る舞いとか見てると不思議ちゃんな気がする。フワフワしている。獲得を熱望していた監督が解任されて、完璧に放出候補になっている。本人もWolvesに来たいわけではなかったらしいので、互いにそこまで損のない比較的幸せな移籍が成立することを願っている。

Pablo Sarabia

767分出場 B-

冬にPSGから加入したスペイン代表。ボールを扱う技術は上手いが、簡単なロストが多かった印象。キックは上手いが、そのキックを活かす先がWolvesにはいなかった。

CF

Diego Costa

1334分出場 B

デビュー戦で無念の長期離脱が決まったKalajdzicの代役として、フリー移籍をした元ワールドクラスのストライカー。年齢による運動量の低下、スピード不足等は否めなかったが、前線でポスト役になれるキャラクターはチームの攻撃の起点になった。また冬加入のCunhaとは元チームメイトということもあり、ピッチ内外で存在が助けになったことだろう。ただやはり戦力としては物足りなく、Kalajdzicの復帰、Silva(PSVにレンタル中)のレンタルバックということもあり、契約延長には至らなかったものの、緊急補強でチームを助けてくれたことは間違いない。

Raul Jimenez

1170分出場 C+

今季こそ復活を期待されていたものの中々復調せず、Costa、Cunhaの加入と監督交代により序列を大きく下げ、最終的にはベンチ外扱いまで受けた元エース。随所で良いパフォーマンスを見せてはいたものの、信頼を得るまでには至らず。持ち味だった得点能力が戻らないだけでなく、守備の下手さと献身性のなさはLopeteguiにとって悩みの種となったことだろう。お別れは近いのかもしれない。

Matheus Cunha

1054分出場 A-

Lopeteguiの第1ターゲットとして冬に加入したブラジル人アタッカー。間違いなくシャドーストライカーの選手であるが、9番起用されることが多く本領を発揮できなかったという印象が大きい。2トップでCosta、Jimenezなどと組んだ時は随所で良さを見せた。またLopeteguiが好む守備の献身性を持ち合わせており、来季はCunhaを中心に編成が組まれることだろう。来季の爆発に期待だ。

Sasa Kalajdzic

46分出場 C-

期待を背負って加入したものの、デビュー戦でシーズンアウトの大怪我を負ってしまう不運なシーズンだったと言わざるを得ない。来季に期待だ。Cunhaと相性が良さそうなので、プレミアリーグを掻き回してくれることを願おう。

番外編

Chiquinho

0分出場

Connor Ronan

65分出場

レンタルバックで編成入りしたもののほとんど出場なく。新天地で頑張ってほしい。

Dexter Lembikisa

144分出場

右FBの期待の星。まだまだ実力は足りずトップチームに本格的に入ることは難しいが、研鑽を積んで将来的に編成入りすることを期待している。

Chem Campbell

92分出場

WG、SSをこなす期待の星。まだまだ実力は足りずトップチームに本格的に入ることは難しいが、研鑽を積んで将来的に編成入りすることを期待している。

Leander Dendoncker

274分出場

Nunesの加入により居場所を失い放出された。

Morgan Gibbs-White

180分出場

古巣相手に耳を塞ぐパフォーマンスで多くのヘイトを買ったおバカ。ただ本人は残留希望だったがGuedesを獲得希望していたLageに入れ替えられた説もあり、真偽は不明。ポテンシャルは間違いないので、イングランドを背負う選手として大成することを個人的には祈っている。

監督

Bruno Lage C-

前SDと共に€100m以上費やしてチームの編成を壊し、適性を無視した配置と収支の合わない人選でチームを降格の危機に陥れてしまった若手監督。21-22の10位フィニッシュの功績は誰も思い出せないレベルで監督としての力量不足を露呈してしまった。

Julen Lopetegui A

就任時点では最下位だったチームを見事に残留に導き最終的に13位に着地させた素晴らしい監督。安上がりで実力のあるベテラン冬補強で的確にチームの穴を埋めた。纏まりのあるチームを作ったことは素晴らしいの一言だが、CunhaのCF採用、Moutinhoのトップ下起用、LeminaとNevesの併用かつLeminaに展開役を担わせてNevesを前プレ要員にするなど、選手の適性と配置においては怪しさが残る。またビルド構築の怪しさも否めない。とはいえ残留という至上命題を見事に達成しただけで招聘成功であることは間違いないだろう。

最後に

キャプテンのNevesの放出は間違いなく、多くの選手が去ることが予想される。来季はどのようなチームを作り上げるか、Lopeteguiに期待しよう。




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