香川県、自転車損害保険加入が義務化になるってよ

 本日は在宅勤務なので、Noteでも…と思ったのですが、…ネタがない。
 いや、あることはあるけれど、真面目なことばかり語っていると、おもろない奴やとか思われそうでさぁ…。
 とはいえ、刀ミュを語ると「貴い」とか「無理」しか出ないンデスヨ。今はまだ。「心覚」と「江水」、最高でございました。故に!無双体験版の感想も今は封じておきます。いつか弾ける時もある。今日という日はもうないが(分かる人がいたら同志!)

 と、いうわけで保険の話をしようと思う。
 なぜ保険なのか。

 それは、まず第一に、自転車で車と喧嘩した事故の諸々が全て終わった!!!開放感。
 そして、香川県民には4月から「自転車損害保険が義務化」されるからです。
 義務化。
 香川県の自転車は須く自転車損害保険もしくは、それのに類するものに加入せよ、との仰せなのだ。
 罰則はない。
 けれど、さんざんニュースにもなっているので、ご存じの方も多いでしょうが、近年、自転車が歩行者を跳ね飛ばして死なせたとか、半身不随にしたとかの事故が非常に多くなっています。
 その際に負う賠償額は億とも数千万とも聞き及びます。
 そんなお金を用意出来る家庭は多くないはず。でも、賠償金は課される。無理だと相手に泣きついても、それこそ無理。相手は被害者で、大事な家族を亡くしたり、重篤な状態になっているのだから、加害者にかける情けなどない。
 そのための保険です。

 月々、出ていくお金は痛いけど、さほどの額じゃない。私が加入していた全く使えないくせに保険料として毎月徴収されていた1万5千円よりもお安いです。ええ。何なら年額が私が月に支払っていた額程度で、さらにオプションとして「飼い犬が他人に噛み付いた」「お店の商品を壊して弁償させられた」なんてことまで補償される商品もある。
 ……私が入っていた保険ってさぁ……。
 まあ、その話は後々のネタストックに放り込むとして。
 年数千円をケチって数千万払わされるかもしれないリスクを負うか、数千円払って安心を得るか、です。

 なお、職場で自転車を使う人は、職場が「施設賠償保険」に入っていたら、自転車の事故も含まれている可能性大ですので、職場に確認してみてください。
 職場に対しては、罰則がなくとも県からの圧がいろいろと掛かっているようなので、未加入でも検討しているところが多いんじゃないかな。

 さて、車やバイクの場合、「自賠責保険」は必ず入っていなければならない保険です。正式名称は自動車損害賠償責任保険。
 入っていない場合は香川県の自転車条例と違い、罰則が課されます。
 事故を起こしていなくても、無保険車であると判明した場合は「1年以下の懲役又は50万円以下の罰金」、自賠責証書を携帯していなかっただけでも30万円以下の罰金です。
 さらに、交通違反点数6点、つまり免停です。
 車乗りには必要な保険であるのは間違いありません。

 がしかし。
 自賠責保険に入っているから、事故を起こした時に損害をまるっと補償してくれるかというと、そうではありません。
 過失割合の話もありますよね。停車していた車にぶつかった場合は100%運転していた側が悪いので、その車が加入している自賠責の保険会社がみてくれますが、こちらも動いていた場合にはこちらにも過失割合がつきます。なので、こちらの保険もある程度被害額の負担があります。

 では、車をぶつけた相手が歩行者や自転車だった場合はどうなるでしょうか。
相手は物だけではありません。物なら直しておしまい、あるいは弁償しておしまいですが、「人」だった場合は?
 「人」へのダメージに対する損害額って、そう簡単に数値化できるものでしょうか。

 ここからは、私の話です。
 冒頭で述べた「今回、手続きが完了した事故」は、駐車場から出てきた車が歩道を確認せずに国道に出たため、私の自転車と接触したものでした。
 一応、私は確認のため停車していましたが、国道を行く車がしばらく途切れそうにないのでそろそろと進み始め、車の運転手は僅かに開いた隙を見つけ、車列に入ろうとして発進し…という、ある意味不幸な偶然が重なった事故。
 人生初救急車を体験することになりましたが、見立ては捻挫。だから、嫌って言ったのよ!必要ないって言ったのよ!!とジタバタしたけれど、骨やっちゃったかと思うぐらい痛くて(動かさなければ大丈夫だったので、救急車は大袈裟だと抵抗した)、歩くと悶絶するので整形の先生に泣きつきました。
 足首を固定しておけば何とか大丈夫、固定しないと痛くて歩けない。
 捻挫でそんな状態が何週間も続くわけがない。角度を変えてレントゲンを撮ってみようということになり、その結果、原因が見つかりました。
 痛みを取り除くためには原因となっている骨を削り取ればいいよ。
 あっさり言うてくれましたが、入院手術に1~2週間、リハビリに1ヶ月程度。手術は部分麻酔なので、ガンガンゴンゴン骨を削る感覚は痛み以外遮断されず。
 嫌すぎる…。

 その状態を知った相手方の保険会社の担当が、それはアカンと後遺障害認定の手続きに入ろうとしてくれました。それならそれでちょっと報連相をだな…と思わんでもない空白期間があったのですが、ともあれ、結果が届きましたと電話がきたのが事故から1年近く経った頃。
 結果は「非該当」
 担当さんは納得できないので、もう一度再審査を出してみようと思います!と、私も異議申し立ての書類を書かされました。
 実は、「後遺障害が」と言われた時に、無理だと思っていました。
 だって、自賠責の後遺障害は認定されないものだって体験から知っていたので。でも、担当さんは該当するはずという。なら、再審査でどんな判定が来るのか試してみたくなるじゃないですか。そんなことで保険会社の仕事増やしてやるなよな…と良心は訴えていましたけれど、勝てませんでした。好奇心に。
 そして再審査の結果は「非該当」
 ですよねー。
 担当さんがめちゃ謝ってくれて、こちらの方が罪悪感を覚えるぐらいでした。
 そんな誠意ある対応をしてくれたのは、事故対応においてネット上でも悪名高い「損保ジャパン」です。

 そも、被害の度合いを査定するのは保険会社ではありません。
 修理代金と過失割合だけなら出来る場合もあるのでしょうけど、数値化しにくい人の損害、後遺障害を査定するのは「損害保険料率算出機構」です。ここで出された結果が保険会社に届き、後遺症認定の可否が被害者に通知されます。
 保険会社がどうこうではなく、「損害保険(略)」の判断によって、です。
 被害者を直接やりとりをする保険会社と違い、ここは提出された書面によって判断されます。被害者の状況はガン無視です。
 たとえ、歩く度に足首が呻き不満の声を上げていようが、日常生活に支障が出ていようが関係ありません。機械的に処理されます。

 もちろん、「損害保険(略)」も鬼ではありません。
 訴えによっては調査員を派遣して詳しく聞き取り、調査が行われることがあります。
 今回の事故ではなく、私が障害者となった事故の時に調査員が来ました。
 その事故の話は長くなるので、これもネタストックに入れて次の機会にしますが、事故に遭う可能性がある人、日常生活を全て誰かに任せ、部屋の中で優雅に過ごしているだけの旦那様、奥様、お嬢様、お坊ちゃま以外に私は言いたい。

「傷害保険には入っておけ!自賠責はアテにするな!」

 ちゃんと仕事はしてくれるんですよ、自賠責くんも。
 仕事で職場車両の自賠責保険を掛けたり更新したりしているので、自分の経験を考えると入る必要ある?…と思わないでもないですが、やっぱりいざという所では活躍してくれるんですよ、自賠責くん。
 でも、自賠責くんだけでは補えないところをカバーする保険も入っていた方がいいです。
 万が一のために。
 なお、かつての保険にさよならして私が入った保険の1つは、傷害、賠責のみならず、コロナに罹った時も対応してくれるそうな。賠責に関して言えば、同居家族のやらかしもみてくれるとか。ありがたい。
 最近は、病気で働けない時とかの保険もありますよね。
 病気すると傷病手当が貰えたりしますが、それにも限界があります。
 傷病手当は給料分を満額もらえるわけじゃないですし、病気の治療もただじゃないです。1人でもきついし、家族がいるならなおのこと。

 病気とか保険とか事故とか、私の失敗や経験が誰かの役に立てばいいな…と思いつつ。


 

 


 

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