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日本にどんなくだものが来ているか?

お盆を過ぎて夏休みも残り少なくなってきました。酷暑が続き、宿題がはかどらなかった子どもさんも多いことでしょう。宿題の中でもつい後回しにされがちな自由研究ですが、面白い題材が見つかれば一気に学習が進みます。子どもが興味を示す学習ネタの宝庫✨、有田和正先生の「社会科授業の教科書3・4年[改訂版]」から、自由研究のテーマを探してみました。


2020年に改訂版が出ました
もくじより

どれも面白そうですが、なにぶん暑いので「くだもの」という言葉に目が行きます。これに決定!さっそく該当ページを開くと、先生の言葉(かぎかっこの部分)と子どもの反応が目に入ります。

「マンゴー、キウイフルーツを提示して、「これは何というくだものか知っていますか」と問いかける。」

「これは日本でとれたものでしょうか。」
  ・とれるんじゃないの?
  ・沖縄などでとれる。
  ・でも外国からきたものが多いよ、きっと。
  ・店でたずねたらわかるさ。

「いいことを言いますね。店の人ならわかるよね。たずねてみますか。1つくらい買ったら、よく教えてくれるよ。」

実際にスーパーに行ってみました。残念ながらマンゴーは店頭に無く、キウイフルーツは「ニュージーランド産」と大きく書かれていました。正解が出てしまったので、店員さんに人気のくだものと産地を聞いてみると、「一番人気はバナナです!産地はフィリピンとエクアドルですね。ほかに今の季節ではすいか、桃が売れます。これは日本産です。」とのこと。外国から日本にきているくだものについて、もっと知りたくなりました。

こういう調べごとはインターネットが有効です。情報源は信頼できるところを選びましょう。できるだけ新しいデータを探すのも大切です。
「くだもの 輸出 ランキング」 でサーチ。

最初に販売関係のサイトが出てきた…。
寄り道しそうな心を抑えて、もう少し下にスクロールします。

農林水産省の統計データを見つけました、これならば信頼度抜群ですね。gaikyo_2021_k.pdf (maff.go.jp)
少しページが多いですが、見ていくと44頁目から輸入統計資料があります。

「馬(いきているもの)」、「わにの革」、「生糸」、「小麦」など多種多様すぎる農林水産物たちを通り過ぎ、ようやくくだものに到達しました。店員さんのいう通りバナナが一番人気!それもぶっちぬきの1位で数量・金額とも2位以下を大きく引き離しています。

バナナ・パイン研究所(なんだか楽しそう)のサイトできれいな円グラフを見つけました。バナナの黄色が実にバナナ色で感心します。

バナナはどういう食べ方が人気なのでしょう?うーん、知りたいことがどんどん出てきます。
「よく食べる果物」はバナナ 19年連続で1位 バナナ・果物消費動向調査|JAcom 農業協同組合新聞

どれもおいしそう…。家庭科に踏み込むのもまた良きかな^^。

「日本のくだものは、輸出していないのだろうか。」

輸出にもがぜん興味が湧きます。「くだもの 輸出 ランキング」で検索すると、またしても農林水産省の資料にヒット✨
07_Fruits-and-vegetables-matching_ALL_MAFF.pdf (jpfruit-export.jp)

りんごがダントツで1位でした🍎。輸出先は台湾がトップです。
輸出の歴史はなんと100年を超えるとか。りんご、すごい。
データで見るりんご:輸出入|青森県庁ウェブサイト Aomori Prefectural Government

夏のくだものもおいしいですが、はやく涼しくなって、りんごや栗が食べたいと思う今日この頃です。(営業M)