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もう誰も住んでいない家の前には 綿毛になったたんぽぽがあった それはいくつも生えていて 風…
ここに座って 悲しみをかぞえよう ひとつ、ふたつ みっつ、よっつ これは丸くて こっちは三…
ポケットの中に きれいなビー玉がたくさんあった あなたがこれまで集めたビー玉 どれもカラ…
君と僕の世界をつくろう。 そこには僕らふたりしかいない。 ふたりにしか見えない月がいて、…
おはよう。 いい天気だね。 あいしているよ。 今日もきれいだね。 とてもすてきだよ。 だ…
星が見えなくて悲しんでいたら、 あなたが側にやってきた。 「どうしたの?」とあなたが聞い…
きみの長いスカートがなびいたその瞬間を ぼくは鮮明に覚えている。 あれは、冬がすぎて暖かい春の日差しを みんなが感じ始めたときだった。 きみの髪は長くて春の風がそれをより一層 美しくした。 春の香りだと思ったその香りは、 きみから放たれた香りだった。 顔にかかった髪をかきわけると きみの美しい顔がぼくを見た。 きみとぼくとの距離は1メートル くらいだったろうか。 きみの瞳は大きくて、ビー玉のように 光っていた。 ぼくは吸い込まれそうになって そのとき時を忘れたん
ほら、またその顔になった。 たばこを吸いながら、 あなたは斜め下を向いている。 わたしは…
ビルの合間から入道雲を見たとき、 どうしても全貌を見たくなった。 急いで自転車を走らせて…