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友人の好きなところを聞いて欲しい

帰り道、同じ駅を使う友人との会話。
10分程度歩いているのでそれが毎日積み重なる気づけばかなり会話をしている。

今日の帰りも同じように会話をして帰ったのだが、ものすごく驚いたことがあった。

その子は、1ヶ月以上前に話した私の好きな食べ物についてサラッと聞いてきた。
そんな話は最初の自己紹介の時にサラッと言っただけなのに。

私は単純なので「え?私のこと好きなん?」と心の中でめちゃくちゃにやついてしまった。(もちろんその子は私だけじゃなくその他の人のことについても細かく覚えている。)

その子はそのように些細なことをしっかり覚えている上に、インタビュアーのように話を聞き出すのがうまい。
好きなものの話をすると、「なぜ好きになったのか」とか「いつから好きになったのか」とかいうテンプレート的な質問だけじゃなく、「それ以前にもそういうジャンルのもので好きになったものはあるのか」、「昔から好きになったら没頭するタイプなのか」等、私で記事を一つ書き上げようとでもしているのかと思うほどたくさん質問をしてくる。
(この場合はなぜか私の方がその子についての記事を書いているけれど)

1つの話をあれだけ広げられる人は見たことがない。それでいて問い詰めるような姿勢でもなく、自然と話し手が楽しくなるような合いの手や褒め言葉を挟んでくるのだ。

そしてその子は観察眼もするどく、周りの人が髪を切ったり持ち物を変えたりするといち早く気づく。とにかく対人スキルがえげつなく高い。
全く、なんて恐ろしい子!


人の話をよく覚えていたり聞き上手の子は一定数いると思う。昔からそのような人に出会うと尊敬すると同時に、なぜあんなに覚えていられるのだろう?脳内のストレージが私とは桁違いに大きいのか?と疑問に思っていた。

だけどこの子に出会って一つの回答が浮かび上がった。
人の話をよく覚えている子はとにかく聞き上手で観察眼も鋭い。そしてよく相手の目をみている。一人一人、一つ一つの話題に興味を持って100%で向き合い、それらを全て物語のように流れにしているのではないか。
同じ人間なんだからそんな記憶力に大きな差があるとは思えない。よく聞きよく質問するから覚えていられるのかもな、そう感じた。

このような人は当然仕事の時も役立つ人になるだろうし、めちゃくちゃモテるだろう。

道徳の授業のような言い方になってしまうが、人にされて嬉しいことは自分もやっていきたい。
私も話し相手に気持ちよくなってもらえるような聞き方ができる人間になりたい。

べ、別に?モテたいからじゃないもんねっ!!

友人をベタぼめしただけなので締め方が行方不明。

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