舞台芸能の真剣

戦の勝負のように舞台芸能は、生死を賭ける真剣を秘めていた。芸能者として生き残るか没落するか。かつて人は極めることの執念を生命の主としていた。これを現実の真っ只中に据えながら、執念という内面により現実から自在自由である。これを外面から見れば、いつでも死を覚悟している有り様といえる。新たに向かう、または新たに生じることはすべて期待、あるいはときめき。何ごとも恐れることはない、すべて盃の笹は飲みほすものでありたい。

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