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いつか里親をやりたいなぁ、と思う

なぜかはわからないけど得意なこともあれば、どうにもこうにも苦手なことってありますよね。

自分を例にすると、たとえば「作文」。物心ついたときには作文は大好きで、学校の作文の授業はたのしみな時間のひとつでした。

一方で苦手なのが「電話」。とても緊張するので、かけるのもかかってくるのも苦手です。

そして「子育て」は私にとって楽しくて、好きで、得意なことのひとつです。

子育てにあまりストレスを感じない性分らしい

子育てをしていると色々あります。

乳幼児のころに一緒にお風呂に入っていたら、ウンチがプカプカ浮いていたこともありました。

イヤイヤ期のころは、どこに行くのもイヤイヤばかりで、真夏の炎天下なのに雨合羽と長靴で行きたがり、困ったこともありました。

疲れているときにあれこれ駄々をこねられて、極めつけに「明日学校で500mlのペットボトルが必要」と突然言われて、夜中にコンビニに買いに行ったこともありました。

基本的にはワンオペ育児のため、夜にママ友に頼んで元気な子供を預かってもらい、体調の悪いひとりを夜間の小児診療窓口に連れて行ったこともありました。

子育てでよくある苦労は経験してきたつもりなのですが、その経験を経て感じたのは「自分は子育てであまりストレスを感じない性分なのだな」ということです。これは、別に「万事において私がストレス耐性がある」というわけではありません。むしろ人間関係の軋轢に非常に弱いタイプです。

気象予報士の方はそもそも天気に興味があるので、一般的に嫌厭される天気の日も「あの気圧配置だと、こうなるのか」と楽しめると聞いたことがあります。私もそもそも子供という生き物に興味が強いので、悪い変化も含めて「ほぉ、そう来ますか」とわりあい楽しめるのです。

子育てをしてみたら、たまたま子育てにはストレスを感じにくい性分だということが判明しただけのことです。

ということは、同じ強さで「たまたま子育てにストレスを感じやすい」性分の人がいる

私の性分がこの環境でたまたまプラスに作用したということは、同じようにたまたまマイナスに作用する方がいるはず。

その方は私と同じ強さで、逆の感情を感じているはずです。私が営業職時代に毎日吐いて、泣いて、落ち込んでいたように、子育てに疲れ、怒り、苦しんでいる人がいる。そして、その大変さを、つらさを思うと、私が営業職をやめたように「子育て、やめてもいいんじゃない」と思うのです。

私のような性分の人間が子育ての主だった大変な部分を担い、苦手な人は可能な分だけ楽しく子育てをするほうが親子両方にとってハッピーなんじゃないか、と思うのです。

どうしようもないときは、子育てをシェアできる世界のほうがいいなと思う

もちろん、実のパパやママが育てるのがシンプルで、幸せで、美しい世界です。でも、それにこだわりすぎると苦しむ親子が増えるのではないかと思います。

仕事でどうしようもないときは「無理です」とか「休みます」とか「やめます」と言って、その仕事から距離を取る手段があるじゃないですか。同じような選択肢が子育てでもあるほうが良いと思います。その選択肢を使う人は多くないかもしれませんが、責められずに「子育てどうしても無理です」と言える社会の方が暮らしやすいと思うのです。

「あぁ、子育てつらいんですね。大変でしたね。わたし、割と子育てが得意な性分なんですよ。ちょっと代わりにやりますね」という感じで、いつか里親をやれたらいいなぁ、と思っています。


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