第75話—メチルシクロヘキサンー

「修正という名の改ざん・捏造、そして組み込み」
「原始的にメチルシクロヘキサンが32%でしょう」
「二重線をひき、≪事務的に≫押印でよい」
「この資料は百均シャチハタ程度ですか?」
「合理的にかんがえて、四次元を切ると三次元、三次元を切ると二次元になる基本のベクトルであとは偏積分を。新しいテクノロジーは毒見屋にやらせよ」
「これだから、≪第二層治験≫は嫌いだ。人間の細胞なんぞリモートで叩くだけで潰れる(kill
)」
「なかなか柔らかいメッシュで整形外科的なものがよい。」
「記録は全て宇宙の“ほし【地球】”が無くなるまで“生きる図書館”へとデータ集積せよ」
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「ケルベロスは弱すぎる」
ポーンと口の中に飴玉を放り込む。
「飴玉君、キミは少し1960年代に戻りすぎて古参だ」

日本のとある会議は大赤字の国債について全員頭を抱えていた。
「やれやれ。“能登”の黒字転換の噂天才はまだか」
医学領域の部長たちは全員、白衣を着てホールの椅子に座っていた。

「はい、皆さんお疲れ様です。えーーー、今♯### では2.1億の負債なので例の病棟を潰してですね、えーーーー、次に・・・」
「失礼だがその議論はもうとっくにこっちで何回も推敲してきた!でしゃばりめ!」
「そうだそうだ!!」
医局全員の部長はキレはじめ、怒鳴り散らす怒号でホールはわぁわぁ喚く。

ーディスカッションとは皆の者、論理的に。感情的にならないことー

天然系のやりて噂天才は黒板に一筆書くとにこにこ。

各医局の部長たちはそれぞれ隣通しでざわつく。
「もううんざりなので“会計”君でも呼ぼうか?仕事は山積みなのだが」
「金融庁の通達で金融庁ホームページで公開処刑中の“公認会計士”か?医師と変わらず、刑務所に突っ込んでも大体釈放は生ぬるいからな。「トイレットペーパーが支給される喜びを噛みしめた」としみじみ語るあやつは、またしても厚生局で“監査”組の国の手配との議論ももう飽きた」
「頭が痛い。確かにIQ高いからな。家でコーヒー飲みながらカルテ作成したいと欧州経由のサーバーは扱うし。まぁ、ばれたがな。」
「玄人並のアプリ作成して、娘さんのおもちゃつくる“パパ”だし。色々ありすぎて語れん」
「黒字倒産になりそうな場所も多いしな」
「カトリック信者にでもなって、一度洗練で滝にうたれてでもいってこい」(BGM:グレゴリオ聖歌)

「はいはい皆さーん。尊厳死・安楽死について“復習”はしました~?」
にこにこ噂天才は満面の笑顔で下界からみるとなかなかなドクター方々に問う。

「尊厳死・安楽死ガイドラインに関しては世界でも統一されてないですが、
家族の面会もない・生きているのかそれすらわからないPt.【患者】を足枷(あしかせ)・鎖で括り付け、金銭だけ巻き上げるのは、倫理的に合理的でしょうか。まぁ私(わたくし)はですねーちょっとそれはないんじゃなくてですねー」
頭をぽりぽりかく。各医局の部長たちは苛立ちを隠せず、脚を上下にがたがた我慢できんとばかり。
「“国立最先端”で金銭的なことに関しては、もう管轄を財務省と15年臨床経験お持ちの厚労省の医官達に任せればもっと諸外国のようになるのでしょうか。まぁ、超少子高齢化社会ですがー。治療とはを今一度お考えを~」
部長としてはまぁまぁ若手の部長は冷静に内心sympathy【共感】を覚える。

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