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牛乳キャップの思い出

牛乳キャップ
牛乳キャップの存在を知っているだろうか。給食に出てきたアノ瓶の牛乳の蓋である。
私が入学して2年程度でプラスチックの使いまわし可能な牛乳キャップに変わってしまったが今でもあの牛乳キャップが通貨として流通していた小学校時代を思い出す。

牛乳キャップは当時の小学校では通貨として使われていた。主な交換物は素敵な折り紙だった。牛乳キャップ10枚で綺麗に折られた折り紙の花やコマと交換するのだ。男の子もめんことして遊んだり綺麗に装飾された牛乳キャップを持っていた。
物々交換のために牛乳キャップをお道具箱に集め、集まったら上級生の教室で開かれている市場で素敵なものと交換するのだ。

牛乳キャップでの貸し借りで揉めたり、口約束での交換や取り置きでけんかになることもあった。
小学校という小さな世界で1日1枚給食で手に入れる牛乳キャップは大きな存在だったのだ。

だが先述の通り牛乳キャップは無くなった。
みんな貯めていた牛乳キャップを使い、そして捨てた。
今では牛乳キャップというとただのプラスチックの蓋である。
でも間違いなくあの頃は小さな国の通貨だったのだ。

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