自分語り(普通への憧れ)
前回も書いたが、当時保健室登校をしているのは学校内で私だけだった。保健室登校っていう選択肢があることも知らなかったし、途中まで学校の先生が特別措置として対応してくれただけだと思っていた。
だから、他の生徒たちも保健室登校の存在を知らなかったと思うし、私に対して「不登校でもない、学校が謎に特別対応してあげている変な子」って思っていたのではないだろうか。というか自分は自分のことをそう思っていた。だって「学校に行って教室に行ってクラスメイトと授業を受けて」という「普通」のことが私にはできないのだから。
私は「変な子」だったのだ。
保健室登校を始めてしばらくは、お絵描きをしてた。当時漫画を読むのが好きで、こう言う絵を描けるようになりたいなって思って、色々お絵描きをしていた。
でも途中から、本を読むようになった。「本をひたすら読んでる変な子って感じがちょっとかっこいいかも」とかしょうもないことは思っていた。どうせ「変な子」なら、少女漫画のヒロインに時々いるような変な子になりきってしまおうと思っていた。
最初は母親の私物の本をひたすら読んでいた。そこから、もっと本が読みたくて、学校の図書館で本を借りるようになった。
当時はあさのあつこシリーズをずっと読んでいた。バッテリー、the MANZAIなど。本は私を現実逃避させてくれるから楽しかった。小学校の頃に友達に勧められたけど、読書が好きではなかったため避けていた本にも手を出した。
あと、金八先生シリーズも読んでいた。
今思うと、学園ものの小説ばかり読んでいた。「普通」の生徒じゃないのに「普通」の学園生活の物語に魅了されていた。
(きっと「普通」になりたいっていう気持ちが強くあったんだろうな…)
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