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津和野

島根の西側にある山陰の小京都、津和野に行きました。  
鎌倉時代から山にお城が建てられ、人が集まり栄えていたようです。
お城は明治時代には無くなってしまったそうですが、昔の街並みが残る城下町や太鼓谷稲成神社などの名所が残る素敵な街でした。

太鼓谷稲成神社

五大稲荷の一つに数えられる稲荷神社です。連なる鳥居をくぐり石段を登っていくと、目にも鮮やかな朱塗りの神社が現れます。茅の輪くぐりをしてから神様にご参拝。人生で初めて茅の輪くぐりをしました。ちなみに茅の輪くぐりは初夏に茅の輪をくぐって、残りの一年を健康に過ごせるように願うそうです。今年の後半も健康に過ごせるようお祈りしてきました。
境内にはお供え用のお揚げも売られていて、まさに稲成神社という雰囲気でした。
またこちらの神社は「稲荷」ではなく「稲成」という字を使う珍しい神社ということでした。縁起がよく、物事を成就させるようなご利益がありそうです🦊
国道9号から津和野に入る道には特大の鳥居が置かれていて目を惹きます。車で来る人はぜひ鳥居をくぐってくるのがおすすめです。

遊歩道入口
鮮やかな朱色の鳥居が目を惹きます。
きつねのあしあと?

堀庭園

銅山経営により栄えた堀家の庭園です。
江戸時代の「主庭」、明治時代の「楽山荘」庭園、大正時代の「和楽園」があるそうです。それぞれの時代でお庭を作られていて、年号を超えるほど長い間栄えていたことが伺えます。主屋は仕事場という雰囲気で広い土間に大きなかまど、多くの職人さんが住まわれていたのかなと思いました。
楽山荘は庭を楽しむためにあるような建物で、庭に面した縁側からは水琴窟を楽しめたり2階の窓からは庭を一望することができます。また2階には枕も置かれていて存分に寝っ転がることができます。旅で疲れた時に寄るとちょうどいい休憩になりそうです。お庭は滝と池が主役として、周りに飛び石がありぐるっと一周することができます。灯篭が置かれていたり、お庭の中に祠があったり、歩いてみると面白いです。
道路を挟んだ対岸にあるのが和楽園。結構山なんですが、いろんなルートで進めるような石段の配置で探検のようで面白かったです。
堀氏の沿革を読んだのですが、とてつもなくお金を持っていたようです。中国地方の銅山王と称されるほど各所の銅山を経営し、教育や医療など各所に寄付・金銭的に補助したりと地域の繁栄や近代化に貢献していたようです。後ろにリンク貼るのでぜひ読んでみてください。

https://www.town.tsuwano.lg.jp/www/contents/1000000015000/files/horigarden_history.pdf

主庭
楽山壮
和楽園
枕や座布団が用意されていて、
畳張りの部屋で自由にくつろげます

森鴎外記念館

舞姫で有名な森鴎外はこの津和野で生まれました。記念館では鴎外の人生についてまとめられているのですが、「二生を生きる」というのが印象的でした。文学者であり科学に精通した医者であり。軍人であり、父であり。人間には多面性があって、一筋縄でいかないからこそ苦悩があり。
自分は文学者としての森鴎外の印象が強かったのですが、代々医者の家系の長男として軍医となり、最終的には最高権威まで受け取るほどに科学にも精通していたという側面をここで初めて知りました。学生の時に文系科目を捨てていた人間ですが、文系だから理系だからとどちらかに偏る必要はないのかなと思いました。自分も理系の化学人間ですが、歴史や文学にも興味を持って学び直していきたいなと思っています。

旧宅を覗くことが出来ます。

最後に森鴎外の生家や殿町を散策して、日本酒を買って撤退しました。
本日の日本酒は華泉酒造さん。
ビンも可愛く名前もかわいい。黒いきつねはお値段がかわいくなかったので、赤色を購入。飲むのが楽しみです。近くの道の駅で足湯に浸かり、大満足の旅行でした。
いくつか行けていないところがあるのと、せっかくなら秋の紅葉を見たいので、ぜひともまた伺いたい場所です!

きつね🦊の日本酒

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