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下瀬美術館

世界で最も美しい美術館に選ばれた下瀬美術館。
広島県の端っこにあります。広島市から宮島口を超えて1時間ほど。広島空港より岩国空港の方が近いです。ほぼ岩国。
海浜公園の1部にある美術館で、水を上手く利用した美しい造りの美術館です。

入口からおしゃれ

2024年のベルサイユ賞Prix Versaillesにて選出された「世界で最も美しい美術館」の7施設の中に選ばれたそうです。可動式の展示室は水に浮かぶカラフルなコンテナのようになっています。可動式なので、水の浮力で持ち上げてコンテナの場所を移動させ、パズルのように展示室の順路を変えられるようになっています。(展示中はしっかり地面に固定されてます。)

コンテナだけではなく屋内にも普通に展示があります。また、お庭や屋上の展望も美しく、カフェもあるので展示以外もいろいろと楽しめます。近くには公園があり、デイキャンプや運動場、遊具などもあり1日過ごせます。さらに周辺にはホームセンターやスーパーもあり、なんでも揃います。便利すぎるやろ…

各コンテナが展示室になっていて、この位置を変えることで、1周する順路や往復する順路、一方通行の順路など様々な順路に設定することができるそうです。

カフェでは、瀬戸内海の景色を見ながら一休みすることが出来ます。私が訪れた時には、陶板による屏風の展示がされていて、雅な雰囲気でした。

水上に屏風ってなかなかシュール
(陶器に作品を焼き直してるらしいです。)
奥に見えるのは宮島です⛩
エミールガレをイメージした庭(?)
ガレの庭からもコンテナが見えます。
めちゃ潮の香り🌊
ガレの庭
絵画の世界みたい

この時は開館一周年記念で、加山又造の展覧会が開かれてました。キュビズム的な作品から、日本画まで色々な作品がありました。メインビジュアルにもなっている猫の作品は作者の飼い猫を描いているそうで全部で3種のねこ様の絵がありました。毛の1本1本が細い筆で書き込まれていて実際に間近で見るとその細さに感動します。動き出す瞬間を捉えたような作品で躍動感というか、今にも動き出しそうでかわいいです。隣にあったうずらの絵も猫の絵も、対象はこちらを見てなくて、画面に描かれてない何かに集中しているんですよね。おもしろい。

水墨画の方は、広大な中国の山間の風景を書きながらも、書き込みがすごく細かくて、さらにスプレーとかなんか最近の技法も使いながら奥行もある、とにかくすごい作品。面白かったですね。

以下感想
すんごいおしゃれで、美術館にも高級店(館)って存在するんだと思いました。若干高いけど、雰囲気も込みで相応かなって思える、満足感はあります。気軽にふらっと行くというよりも、特別な日に訪れたい感じの場所。美術館ってどちらかと言うと庶民的というか、親しみやすさを前面に出しているイメージだったけど、逆に高級感で勝負してるのは斬新でした。
展示は文字が多くて私は好きです。
時代背景とか、作者の境遇、作成の意図とか、どんな特徴の作品なのかとか。私は知識を仕入れるのが好きなので文字があるのはすごい良かったですね。猫ちゃんかわいいです。

庭も色々な季節に咲く花が植えられてるみたいなんで、いつ来てもよさそう。でもやはり夏の睡蓮の季節に行ってみたいなぁ。

パッタイ
砂糖とナッツをかけて食べるのが好き
あいす!!!!!
夜中に食べると格別に美味い!
あじさいの季節
そろそろ梅雨入りですね。

そんな感じで初めて下瀬美術館に行ってみました。結構すきなんでこの調子でオシャレな展示とか沢山して欲しい。次はエミール・ガレの展示があるそうでそれも楽しみにしています。
ただやはり立地が絶妙に広島市内から遠いこと、美術館のためにわざわざ来る人は少なさそうっていうのが懸念ですね、、このまま廃れないでおしゃれ路線を貫いて欲しい。

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