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有馬記念の考察&予想

最後の最後に今秋1番難しいレースが来たなって感じ。是非とも当てたい。
自分の予想を確立するためにも思った事や感じる事、主観と客観を混ぜながら綴っていきます。

始めに展開としてはバビットが逃げて続いてキセキといったところでしょうか。バビットがスローの溜め逃げすることを考えると、ジェンティルドンナの勝った14年に似た傾向になるかなぁとまず思いました。ただ、キセキが大人しく番手にいるわけも無いので途中から行くとする。そうなると現状の中山の馬場も考慮して14年よりも上がりの掛かる消耗戦になるか……?

以下は各馬についての私見です。

【クロノジェネシス】

オッズで見ると牝馬最有力かつ1番人気でしょうか。
宝塚記念の勝ちっぷりと傾向から見るグランプリホースの好走と昨年のリスグラシュー等も相まって支持されているのかどうか。

この馬で特筆する点って何処でも言われているように重い馬場では国内に敵無しのレベルだし、軽い馬場でもちゃんと上がり使って来る器用さですよね。正直言って堅軸とするには、うってつけの存在。流石に3着以内には来るだろ……って去年なぁ?

不安は鞍上と距離ですか。ここはちょっと後者だけ取り上げますが、重馬場適性=距離適性ではないんですよね。当たり前なんだけどさ。付け入る隙があるならここだろうと思っています。
中山も初めてだし、インに付ければ誤魔化しは効くかもしれないけど9番ですからね。掛からなければ、スムーズに行けばと陣営が言っている通りにやっぱりそこは懸念している様子。枠的にはペルシアンナイトかラッキーライラックの外を回ることになるか。

【フィエールマン】

牡馬の最有力候補はこちらですね。
昨年の有馬記念はアーモンドアイをマークして600m付近からの仕掛け。4角で前目にいた中では最先着。展開が向かない中で負けて強しとはこの事で、やっぱり軽視はできない。

秋天でもスムーズに行かなかった分で届きませんでしたが、強い所は見せましたからね。軽い馬場で行われるJCが1番向きそうな気はしますけど、洋芝の札幌記念も走っているし、上がり最速で突っ込んできそうな構図は見える。手塚調教師は途中から動く競馬を~とも言っているので、直線だけの競馬になることはまず無さそう。
最終も馬場の悪い時間のウッドチップでやっても動きが良かったとのことでした。

クロノジェネシスとは人気を分け合いますが、舞台設定にはクロノ、距離にはフィエールマンに分があると思います。東京2400mで競うならフィエールマンに軍配が上がるだろうけど、中山2500mになってどうなるか。
枠も鞍上を考えたら悲観するところに入ったわけではない。13番くらいなら来れる方です。ピンクは知らん。

【ラッキーライラック】

ここが引退レース。オルフェの血が騒ぐことにも期待したい1頭。
中山競馬場ですが、インは昨年ほど悪くは無いとのこと。これはプラスに働いてくれそうな気はしますね。とはいえ、直線ですんなりと最内を通れるほど馬郡はバラけませんし、先行馬が垂れてくる可能性は考えておかないといけないところ。

一応、各馬の1週前は見たんですけど、この馬の動きが抜けて良かった。時計も6F80秒を切っていますし、何よりフォームが雄大。首を使って本当に推進力がある走りをしていました。エリ女がラストランかもしれない、なんて松永幹夫調教師は言っていたので完全に前走メイチだったのかなと思ったのですが、そんなことは無さそう。もう完全に仕上げて有馬獲りに来ていますよね。ラッキー自身も叩いて良くなる馬という事を考えれば、前走以上のパフォーマンスはあるか…?

一応、この馬の好走を見ていくと速い上がりを使って勝ち負けが見られるので、そこが有馬の傾向とどうかなって感じはありますね。

【カレンブーケドール】

最終追い凄くない?あれを馬なりでやっているんだから、目を惹きますよね。1週前よりさらに良くなっているし、勝負気配もある。
この馬はJCの時も言ったんだけど、勝負根性のある粘りが魅力的だなと見ています。だから持続力が問われて、切れ味が活きにくい展開になるのがベスト。展開としてはバビットとキセキが行くだろうし、スローにはならないのはず。ロンスパかける消耗戦は向きそうですね。

鞍上はグランプリ男と名高い池添騎手。頻繁に馬券内に持ってきているかと言われると勝ちか負けの択みたいな感じですが、手腕に期待は掛かりますね。

【ワールドプレミア】

昨年3着で菊花賞馬。どうでしょうか。
昨年ははっきり言って展開が向いたと言えばそれまでなのですが、最後の直線の伸び脚は目を惹くものがありましたよね。軽視したいけど、怖いです。
菊と有馬では35秒台の上がりが要される中で来ているので、有馬のレース傾向というか特徴にはフィットしてそうです。今年も向くんじゃないかな。

ジャパンカップは6着ということでしたが、1年ぶりに出てきて勝ち馬と0.8秒差は悪くないと思います。仮に上の5頭と争っていたら強いよな、ほんと。

血統的には母方に重い血が入っているのはプラスに働いてきそうな点ですよね。馬体重のJCは-10㎏でしたから、たぶん増えて出てくるのかな。昨年は使われながら増やして出てきましたからね。当日はそこも注目かな。
春は使えなかったというより無理して使わなかったと友道調教師も言っているので、ここで存在感を示して来年の好成績を期待したいですね。個人的に友道厩舎の馬に合わせた育成力は信頼している。

【オーソリティ】

3歳馬では最有力か。
確かにこの時期の3歳って有馬では買いたくなるんですよね。2年前に菊5着から来たブラストを「いや、菊5着がここで頭は無い」と切って痛い目を見ました。
でも、アル共から斤量+1ですよ? 同じローテのスワーヴリチャード(アル共は56㎏で出走)と比べてもタイムも着差も劣るしなぁ…って感じ。1回使われての良化はありそうですが、それでどこまでやるか。
最終追切がラストちょっと仕掛けたらピュッと動けていたので良い終いだったのかなと思います。反応の良さは目に見えて分かった気がする。

血統見たらめちゃくちゃ買いたくなるけど、恐らく血統で買う人は昨年のホープフルもこの馬買っていると思う。

私です。

【キセキ】

秋4戦目ですが、状態は良いっぽいですね。ほんと良い馬。
この馬に関しては逃げ、捲りのどちらをやっても極端で展開のハマり待ちって競馬になりそうです。バビットが玉砕覚悟の逃げを打って2番手追走、実質単騎の楽逃げになれば勝機まであると思いますが……気性的に競り合うか抑えてもハナに行くかでしょう。
仮にそうなれば、昨年の有馬のような展開も有り得る事はちょっと念頭に置いておきたいか。もしくは昨年ほどじゃなくても差し馬に向く展開になるか?
例年の有馬の傾向だとラスト5ハロンからペースアップする傾向が見られます。浜中騎手がその辺りから仕掛けていくかどうかですね。ちゃんと走ってくれればこの馬の作る展開は読みやすい。ちゃんと走れば。

【ラヴズオンリーユー】

最終追切Cウッドです。見た時には「マジでこれどうなんだ……」って頭抱えかけた。
今までは1週前がちゃんと時計出して、最終は坂路で軽くやるのがパターンだったんですよね。ただ、今回はCウッドの終い重点。どうなんだろうとは思いますが「ここまで順調に来ており、今回のような調教ができるようになった」とポジティブに捉える事はできそう。矢作調教師も状態はオークスの時に戻ったとコメントしていますし、今年1番の出来あるのは確か。

牝馬の中でも1番距離が向くのはこの馬だと思っています。それだけでどうにかなるかは分かりませんが、アドバンテージの1つではある。
注目すべきは枠。2枠4番と期待しかない枠を引いてくれました。これほど好都合なことは無い。勝負できると思います。

【ブラストワンピース】

ガチで頭抱えたのはこの馬。一応、今年のAJCC勝ち馬です。
この馬は時計が掛かる馬場では走る、しかし極端な馬場になると走らない。
今の中山には合っていると思います。馬場適性ならクロノジェネシスの次点だし、コース実績なら文句無し。この場体で斤量負けするんだけども、上位馬が崩れた際に台頭してきそうなのはこの馬な気はする……。
ただ、1週前追切があんまり良くも無い。有馬記念を勝った時もAJCCも一週前は動いていましたし、ラストも12秒台を使っていたのですが、今回は13秒台。最終はもう1つが欲しかったようにも思える。

鞍上は絶好調の関東リーディング候補です。
本年の中山成績を見てみると12勝で、これは最も勝ちを挙げた札幌14勝に次いでいます。出走回数78回のうち掲示板外は39回なので、乗れていそうですよね。

【今回の印】

◎ ラヴズオンリーユー
◯ フィエールマン
▲ ワールドプレミア
△ クロノジェネシス
△ カレンブーケドール、ラッキーライラック、オーソリティ、キセキ

本命はラヴズオンリーユー。
枠が出るまではフィエールマンに本命を打つつもりでした。ここまで来たならこの馬と…が半分、本気であると思っているのが半分で対抗のつもりでした。でも、今では本気で勝てると思ってる。
当日の体重も気になりますが、調子がオークスの時に戻っているならここでやれてもおかしくない。それだけのポテンシャルはあるってずっと言ってる。瞬発力も類まれな物を持っていますが、スピードの持続性においても評価ができる。ポジションは恐らく前目~中団グループの先頭付近だと思います。
普段馬券を買わない人からすれば、この馬やブラスト、ワープレ、キセキ辺りは抑えにくい。それを考えると有馬に妙味を見出すならそういう馬たち。埋もれた実力馬を買えるのは見ているファンです。
この馬とこの枠とこの勝負強い鞍上ならやれる。勝ち負けまで通用する。信は力なりです。

対抗にはルメール騎手の乗るフィエールマン。
ここは鞍上の判断力込みでの対抗です。馬の能力を熟知している鞍上であるからこそ、早仕掛けも少し遅れた仕掛けもできるだろうなと思いました。道中のペースから有効な一手をちゃんと判断してくれるはず。フィエールマン自身も溜めれば確実に切れる馬。上手く乗ってくれるでしょう。

単穴にはワールドプレミア。
ごめん、これ願望なんだよね……は?
正直、昨年は展開が向きすぎた感は否めない。でも中山の馬場とタフなレースは合っていると思うし、展開1つでは頭だってあるんじゃないかな。あと今年の古馬王道はラヴズとワープレで行くと昨年の有馬から決めていたのでブレずに貫きたい。菊花賞馬強いから!
鞍上は武豊騎手。割と「これだけいろんな事があったけど、最後はやっぱり武豊かよ!!!」に期待しているところもある。

連下1番手にクロノジェネシス。
完全に私の直感と主観で下げています。そういう時って大体来るパターンなんだけど貫くね。千切ったら謝る。たぶん、こういうのがダメなんだよな。今秋の1番人気強いよ~?

私情で入れたのはキセキ。
ジャパンカップの時に最後まで入れる言ったから二言は無いよ。今年も応援するから頑張ってくれ。

馬券は
・ラヴズオンリーユー単複
・3連単フォーメーション④⑤⑬→④⑤⑨⑬→2列目+⑥⑦⑩⑫
ここまでは確定。

あとはラヴズからフィエールマン、ワープレ、クロノに馬連辺りかな。
最後に夢馬券として19年オークス組 ラヴズ、カレン、クロノで3連複1点。

資金配分はオッズと相談します。

今秋は個人的に負けて納得行かない馬券を多く買ってちょっと嫌だったんですよね。
秋華賞はデアリングタクト頭から春の実績馬に脳死で流したり、チャンピオンズカップでは当週あれだけ調子が悪いと囁かれていたクリソベリルを軸にして見事に取り逃したりと、終わってから「え、なんでこんな馬券買ったの??」みたいになってた。
だから、有馬くらいはちゃんと自分の予想で決めるって言うか悔いの無い馬券で勝負しようとは思ってました。ちょっとフォーメーションの1列目に迷いが見えるけど、ラヴズが絶好枠に入ってくれたので心置きなく勝負できる。ファン投票に入れた馬を中心に馬券ちゃんと買ったし、初志貫徹よ。

え?投票した馬名の画像にフィエールマンがいない?

いやまあ、そういうこともたまにはあるよ。


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