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毎日note #06 偶然の答えーりこの物語 2024年5月6日付

私は___

私はあのとき

どう言葉にするのが正しかったのか___



あの子は
自分の本当の想いと向き合った
そして、ちゃんと言葉にした

受け止める側の私が、未熟だった?
いや___
それを受け入れていたら、今はいったい___

それが私の望んだ関係なのか

違う

たぶん



私のことを大切にしてくれているのは、わかる
独りよがりで言っているのではない、ということもわかる
私だってそうだ
大切な存在
それは間違いない

でも__

それとこれって____


ずっとゆらゆらしている
何をしていても、自分がまるで宙に浮いているみたいな感じ

傷つけたいわけじゃない
むしろそんなことは絶対したくない
でも、あの子の想いを受け入れない限り、きっと傷つけてしまう
いや…もうそうなってしまっているのかな

私には、受け止めきれなかった

今まで生きてきて、初めて心の底から湧き上がる感情
自分がどうしたいのか
どうしてあげるのが、何を言ってあげるのが正解なのか
いや、そもそも正解なんかあるのかどうか

だって、私の気持ちは?
私の気持ちはどうなるの?



風が、そよぐ

何かに追い立てられるように飛び立つ鳥

でも、そのうちに風は凪ぎ、空気はピタリとその場で落ち着く


私がどうしたいかを考えなくちゃ
でも答えが見つからない

大切だから

大切な人だからこそ、本当に自分が納得しないと、何も前に進められないんだ


風と風が、交差する
あの子の風を、私も感じた

意思のある、風

あの子も…感じたのかな
私の意思
私の、自分でもどうしようもない感情を乗せた空気

お互いが、お互いの気持ちと、自分の気持ちと、どちらを優先していいのかわからない、そんな空気



ありがとう嬉しい
でも友達でいてね

そんな言葉を言うのが正しい?

あんなに真っ直ぐに言葉を投げてくれている人に?


そんなこと、言えるはずないじゃない

そんなこと…



__時だけが流れて

あの子が、東京に行く、という噂だけを耳にした

そんなある日
車の中から、あの子の姿を目にした


ずっとずっと、私の中にはあの子がいた
だから、すぐ気づいた

「かりん!」

「…」

「久しぶり」

あの子の目は、私じゃなく、車の中のモモを見ていた


「かわいいね」

「モモっていうの」

モモを愛でるあの子の姿

私はその姿を見て…何を思ったのだろう

思い出せない

でも、何か動揺したのだけは覚えている

私には名前のつけられない、心の中が回転するような感情



「…東京行くんだって?」

「役者を目指そうと思って」

「どうして?」

「…」

時が止まる瞬間って、こういうときだと思った

最低だ

私は…私はなぜ理由なんか聞いてしまったんだろう




「…元気でね」



あの子と交わした言葉は、今のところそれが、最後

次はあるのだろうか

そんな残酷な問いかけをしてしまった私を、あの子は許してくれるのだろうか




__さらにそこから、時は経って

あの子は…





いいとか、悪いとか、正解とか、間違いとか

そんなことではないのかもしれない

あの子は、答えを見つけたのかな


私も、見つけなくちゃ

自分なりの答え

でもそれって…探していると見つからないのかもしれない


ある日、あるとき

何かのきっかけで

偶然に見つかるものなのかもしれない


そうだといいな


私も、前へ







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