知能レベルと気づかい①

✳️こちらの記事は、自分の体験を顧みて整理するために記載しています。また、自らの感情の溜飲を下げるために、他者に対して礼を欠いた発言をしている箇所があります。どうぞご容赦ください。

 仕事でちょっとした間違いを見つけました。本来訂正するべき箇所が治っていない、1件2件ではなく、20件くらい? それ自体はよくある話なのですが、パソコン上でシステムAを訂正した後に、連携するシステムBも手修正する必要があります。また、システムBは使用時間に制限があります。

 で、そのミスに気付いたときには、Bの使用時間ギリギリで、手修正するのに20件はタイムオーバー。わたしは翌日に仕事の休みをいただいており、休み明けに直していたのでは業務スケジュール的に少々厳しい。そこで、要訂正箇所をリストにして、係長(女性)に報告しに行きました。

 係長のいわく「やだぁ、2度手間ぁ(笑)」

 「?」となりました。別件で以前に自分がミスしたことがあり、その際「やだもう、これじゃ2度手間になるでしょ(怒)」とチクチク言われたことがあります。しかし、今回は単なる引継ぎ報告であり、特にミスしたわけではありません。どうやら嫌味を言われたのだと理解しましたが、その意図がよく分かりません。

「えーと、システムBを直すのにもう時間がなくて……」

「あ、そーだったぁ、Bも直すんだったね、忘れてた」

「あの、休み明けに自分で訂正したほうがいいでしょうか?」

「いいよ~やっとく」

 彼女は、「要訂正箇所を見つけたのならば、その場で自分で直しさないよ」と言いたかったようでした。それをワザワザリストにして持ってくるから「2度手間」になるでしょ、と。しかし、自分の方が失念していたのだと分かると「忘れてた」の一言。こちらを「2度手間だ」とイヤミのカッターナイフで抉ったことなど、もう覚えておられません。

 こちらの係長、わたしの職場では「アタリ」と言われる方の部類でございます。

 さてここから、ウザいいつもの自分語りに入ります。

 こちらの係長の不意な一言、わたしは結構気にしています。というか、「2度手間だと言われた事実」を自分の中で大切に持っている。いつかの時に「反撃の刃」としてお前のムネに突き立ててやる!みたいな感じでしょうか。切り札の隠し刀みたいなイメージです。

イメージ「わたしは彼女からこんなに酷いことを言われました! モラハラ! コレはモラハラです!」

 まあ、イタイ妄想はこのくらいにしておいて、こちらの係長、自分のモラ母と重なる部分が大いにあります。

 まず、自分の認識の視野が大変狭い。こちらが前提としている「システムAとBの連携」や「Bの使用時間に制限があること」は、当然、といっていいレベルで共通認識です。それを「要訂正リストを自分で直さず持ってきた=2度手間」だと。認識の程度が低いというか、浅いというか、短絡的というか。お前はナニ自分の家のリビングの土俵で相撲とってんだ。ここ職場だぞ、仕事の土俵で戦えよ。

 また、不用意な失言を謝らない。「2度手間ぁ」って、相手への礼儀を欠いた発言ではないでしょうか。思い違いをしていたのであったとしても、「こういうのは自分で直さなければだめよ」とか、他に言いようはいくらでもあるはず。それを(あなただってこの前ミスして迷惑かけたでしょ)とか(この程度のこと、気にすることじゃないでしょ)と、自分の世界で自己完結して相手の主張など、聞く耳を持ちません。わたしは立場上部下なので、ハイハイと言うしかない。というより、何か言おうものなら「口応えしている」「自分だってミスするくせに」「カワイクない」と、平気で打ち返されます。舐められている、軽んじられている、と感じます。一方で、母や係長には情の豊かな側面があり、「お世話してあげる~」みたいなお節介さもあります。あたたかく気にかけてくださる。しかし、やはり「自己完結」、「自分発信」、「自分目線」。相手の立場に立って喜んでもらおう、ではなく、自分が思いをかけてあげる、めんどうみてあげる、のスタンスです。右も左も分からない赤ん坊をお世話「してあげてる」、ような厚かましさを感じます。もちろん、わたし自身が未熟な部分があることは否めませんが、問答無用で赤ん坊扱いされるいわれもありません。失礼はなばたしいわ。

 あとは、動物的なヒエラルキーを尊重している。エライ、エラクナイの基準が、立場が上下かどうかです。母の場合は「おとうさんの言うことは聞かなければいけない」。「おじいちゃんが右といったら右」。係長の場合は、自分の上席である課長(女性)がちゃきちゃき系で、「あんたの係の仕事、ここミスしてるよ~」と言われると、ひたすら縮こまって「ハイ……」と言っています。また相手の強い弱いで出方を変えます。先日、他の係に行くべき郵送物が自係に配分され、2週間あまりたっていました。すぐのことなら、係員同士で「オタクの書類がウチに来てました~」の手渡しで済むのですが、2週間経ってたので、係長に報告。相手先の係長は、これまたチャキチャキのおばちゃんで、皆からおそれられる剛の者。で、その係に持っていく前に一言「ねえ、これ誰か気づかなかったの? こういうのはやっぱり、ちゃんと見てくれないと」。お相手がチャキチャキさんではなく、気心知れたご自分のお友達や、表立って荒事を言わない「やさしい」人であれば、「気を付けてね~持って行ってくる」で済まされたことと思われます。立場の上下、相手の強弱をかぎ分けて、態度はコロコロ変わります。

 そういった人物であると分かっていれば、それに準ずる対応をすればよい。なのに、わたしが「やりにくさ」を感じているのは、母親との絶対的な上下関係の中で、「譲ってきた」「煮え湯を飲まされてきた」「仕方ないとあきらめてきた」経験が、いまだに生々しく生きているからです。そして「いつかお前のその失言をその胸に突き立ててやる!」と本来水に流して忘れるべき発言を切り札のように蓄積して、いまかいまかと時を伺っています。

 ……とここまで書いてきて、大変長くなりそうなので、記事を分けたいと思います。以下、続きまする。

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