見出し画像

世界は革命される~天才的表現者、髙橋海人

※ジャニーズアイランドのネタバレを含みます。
また、これは私にとっての海人くんの魅力を書いたものです。内容はあくまで一個人の主観に過ぎず、また同時に、他の演者の方を下げるような意図は一切ありません。何卒ご了承ください。




髙橋海人くんは、全身で表現する。
声で、表情で、目線で、両手で、両足で、その全部で。

嬉しい、楽しい、悲しい、切ない、もどかしい。
その『表現』は、言語を超越した次元で直接飛び込んでくる。


海人くんもまた、昨年のドラマ経験を経てか、その言語的表現力には一層磨きがかかったように思えます。
もとから身体的表現は神がかってましたが、そこに言語までもついてきたのだから、ますますその才能はまばゆいばかりです。
今回はサンドアートという、さらなる表現までも身につけ、観客を楽しませてくれています。

それらの根底にあるのは、器用という言葉では片付けたくないほどの、彼の内面の豊かさ(それはおそらく繊細さ故のもの)に思えています。

そして、その表現はあまりにドラマティックで、見ている人に様々な感情や物語を想起させる強さがあります。
――というわけで。
完全にここから私の妄想物語が始まるのでご注意ください。

12ヶ月を巡るKINGは、今回プロデューサー的立ち位置も担当しているためか、『傍観者』として様々な事故を見つめています。
それはまるで、天使という名の死に神のように。
人の愚かさをただ見つめ、ある種受け入れている紫耀くんと廉くんに対して、海人くんはそれができずにいます。
人間を信じたい、悲劇を止めたいと。
しかし、タイタニックの現場で、彼の手は誰にも触れることはできず、ただもどかしげにさまよいます。

そんな天使が、ついに、戦争という『最も愚かな事』に飛び込んでいってしまう。翼を捨てて、争いを止めたくて。
自らが傷つく場所へと墜ちる。

少年兵たちの背後から、彼らをかき分け、現れる一軍。
力強く、激しく、震えるほどエモーショナルで恰好良いダンス。
昨年に引き続き、海人くんのコーナーの完成度は群を抜いている。そりゃあ、選抜されたジュニアも喜ぶと納得できるほどです。
そして、近年、豊富な語彙力を武器にしたヒップホップとしてのラップに磨きがかかる猪狩くんとの、ラップとダンスとのバトル。息をのむようなあの迫力は、剥き出しの才能が散らす火花が青く目に見えるようでした

一旦は乱れた場。しかし、鳴り響く笛に、どうしたって海人くんに再び意識は集中する。
その、劇場の視線を浴びて、再び力強く進軍は続くのです。
でもその表情は、全身は、決して、勝利に湧いてなどいません。

ラスト。
担ぎ上げられた海人くんの手には、その首から引きちぎられたドッグタグがありました。
――それは軍隊において、兵士の個人識別用に作られるもの。たとえ遺体が損壊しても、『誰』かわかるために身につけるものです。
戦いと傷の象徴のようなそれを、自ら引きちぎり手に掲げる様は、まるで戦いはこれで終わりだとでも言わんばかりのように私には感じました。

でも。
たとえ戦いを終わらせられても、その心と体に残った傷は癒えないと知ったかのように。
海人くんは叫びます。
「戦争のない平和な日常。それが当たり前だと思っているのは、この国に住んでいる人達だけだ!」

……この台詞もまた、幾度も様々な人が繰り返してきたものです。
時には淡々と語り、時には激しい怒りを滲ませ、個々人の演じ方は大きく異なりました。
そして、海人くんは。
『全身をなげうつような必死な訴え』でした。
抱きしめて、わかったよ。ありがとう。と、そう言いたくなるほどの。その傷が目に見えるような。

天使の絶望。
そして願い。

――私には、そんな風に見えていました。


そんな空想をしてしまうくらい、海人くんにはドラマを作る力がある。
この力を、できたら、もっともっと沢山の人に知って欲しい。見てほしい。
そう願わずにはおられません。

そして、そんな海人くんが……なにより、アイドルを愛して、そんな自分を誇りにしていることが、私は嬉しいのです。
激しい表現者であり、同時に、愛らしく可愛い笑顔を振りまく天使である貴方が大好きです。
メンバーが大好きで、愛情をいっぱいに振りまいて、だからこそ愛される海人くんの笑顔が好きです。

だから。
海人くんのパフォーマーとしての才能や、その表現力に脱帽しても、『アイドルを越えた』とか、『アイドルにしておくのはもったいない』と、私は言いたくはありません。

あらゆる人の頭の中にある、『アイドルなんてこんなもの』なんて枠をぶち壊して、『アイドルってすごい、髙橋海人ってすごい』と、世界を塗り替えて欲しい。
革命はきっと、そう遠くない。

きっと、彼にはそれができると思っているのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?