どうしても君がいい~永瀬廉という未完成
※ジャニーズアイランドのネタバレを含みます。
また、これは私にとっての廉くんの魅力を書いたものです。内容はあくまで一個人の主観に過ぎず、また同時に、他の演者の方を下げるような意図は一切ありません。何卒ご了承ください。
私は永瀬廉くんのファンです。
King & Princeがみんな好きだけど、やっぱり担当と問われたら永瀬くんと答えます。
とはいえ。
以前から私のツイッターを読んでくださっている方はわかるかもしれないのですが、いかんせん、私は廉くんのことを語るのがとてもとても下手くそです。
正直、紫耀くんや海ちゃんの魅力を語るほうが得意。
(最近は、岸くんと神宮寺くん、岩橋くんについても、色々発見中で楽しいです)
今回ジャニーズアイランドを見ながらも、ちょっと色々考えてしまいまして。
いや、だってね。
平野紫耀くんの絶対的スター感、半端ないんですよ。
髙橋海人くんの天才的表現力、素晴らしいんですよ。
じゃあ、永瀬廉くんの強みって、なに? と。
なんというか、自分の中で明確に言語化しきっていないなあと。
本当にド直球に正直に言うと、舞台上での廉くんには、未熟さも目立ちます。
のってぃなで足があがりきらなかったり、表情が堅かったり。アドリブ台詞がなかったり。
『廉くんは常に8割で一定でいる』という評価も大きく頷くところがあります(そのかわり本当に一定なんですけどね。大きく崩れるところがない。長い舞台を勤める上では、これはこれで一つのスタイルだとも思ってます)。
腕をちぎれんばかりに振り上げたり、思い切り飛び跳ねたり、いわゆる「しゃかりき」と呼ばれるそういうダンスが好きな方にはぶっちゃけ物足りないでしょう。私も普段はそういう大きなモーションの子には目を奪われますし、印象に残ります。
今回の舞台、歌では紫耀くんに敵わず、ダンスでは海人くんに敵わない。
じゃあ、廉くんの強みってなんだろう。
――そうわかっていて、どうして私は廉くんをこんなに好きで見つめてしまうんだろう。
大きな理由のひとつは、もう言うまでもなく。
お顔がいい。
そして、スタイルが好き。
私は細くて背の高い男の子がものすごく好きなので、つくづく廉くんの体型は好みにドンピシャなのです。
その体型を活かすような、立ち姿の美しさ。
筋肉はないですが、体幹の強さは新体操の時にも感じられたように、かなりしっかりしているのだと思います。
そのせいか、廉くんは動よりも静の時、その秀でた容姿がさらに際立つように感じます。
月みたいな、涼しげな、華麗さ。
私はそこが本当に好きです。
そして、声。
ソロ曲そのものはないとはいえ、ノッティナの「まだまだそれじゃ~」のパートの甘いセクシーな歌声ときたら毎回胸をわしづかみにされます。
オリンピックや、ヒンデンブルグを語る声は、gentlyという単語で表したい(優しく、穏やかに、なだらかに、身分よく、しつけよく、の意味です)。
――よーするに顔なわけ? と言うとそうなっちゃうんですが。
幕間の時、「いやでもそれも立派な神様からのギフト(才能)じゃん?」と一人でぶつぶつ考えてました。
ただ、でも、なにか違う。
際立った容姿は確かに私が廉くんを大好きな理由だけど、それはやっぱり、全部じゃない気がする。
じゃあ、性格? 気さくな人柄、友達想いのところ。たしかにそれも好きです。
とはいえ、それは舞台の上で伝わってくることじゃない。
そんな私にとっての答えは、13月でも宇宙でもなく、3幕にありました。
3幕のKINGの新曲(あれ、チャンバラがどうとかのけっこうトンデモな歌詞なのでは……見るのに必死でよく聞き取れてないけど)。
グレースーツのアレ、と言えば見た方にはすぐわかると思うのですが、あれです。
もう。
見た途端。
「わああああ廉くんんんん!!!!!」って、心の中で大喝采しましたよ。
あの振付は、どちらかといえば紫耀くんや海人くんが得意な系統。そして、廉くんが苦手なものだと私は思っていました。
廉くんの踊りは直線で美しいので、ああいった若干複雑な歪さもある動きはあまりしていなかった気がするのです。
でも、今回、廉くんは明らかにあのダンスをものにしてました。
私はダンスの専門家でもなんでもないので、私の受けた印象でしかないのですが……。
相変わらず首はあんまり動かないものの(ずっと顔が正面むきがちなのはジャニダンス育ちだからだと私は思ってます)、肩が! 上腕が! 膝が!! 段違いに柔らかく動くようになってる!!!!
(あとは胸だ! 胸の使い方だ!!)
そして、不意にこちらに向かってふっと緩めた口元の、その表情!!!
撃ち抜かれました。
ああ、これだ。
私が廉くんを大好きな理由。
廉くんは、未熟なところもたくさんある。
なにもかも最初から上手なわけじゃない。
でも、それを、乗り越えていくんだ。
その努力が。成長が。
私は余すところなく見つめていたいし応援したいんだ。
思えば、たくさんの台詞。
そのどれも、去年よりずっとなめらかになってました。
かつて「立ち続ける」が毎度言えてなくて内心失笑したり、廉君は「た行」が苦手なんだろうか……とか友達と話したりしていたのが、嘘みたいに。
あまりに自然で、気がつかなかったくらいに。
それは昨年のたくさんの芝居経験を経て、廉くんが手に入れたものなのかもしれないです。
海ちゃんが、廉が早く来てずっと練習してたと言ってた。それは変面もそうだし、フライングもそうだったろうし、そしてこのダンスも。
他の方も仰ってたけど、ある意味廉くんは、表情を変えず、さらりとやってしまうから。
私がうっかりして、気づけずにいただけ。
彼の頑張りも、必死さも、そこに『あった』のに。
私が今ハマっているスマホゲームの、「トロとパズル」では、教えた言葉をキャラクターが適当に使って色々な発言をするので、時に思ってもみないようなことを言い出すのが面白いのですが。ある日、スズキというロボットが言ったことがありました。
『永瀬廉にも欠点はある。
けれども、それが永瀬廉の価値を下げることはない』
(台詞は不正確ですが、だいたいこんな感じ。
返す返すもスクショとりそびれたのが悔やまれる)
そうだよなあ、とスマホを前にしみじみしちゃいました。
私は廉くんを直接知ってるわけじゃないし、ファン歴もそれほど長くもないです。
だからこれが、廉くんだよ!と言い切るつもりは全然なくて。
ただ、私にとって、「どうしても君がいい」理由は、これなのかもしれないなあと、そう思ったのです。
未完成な貴方の、努力が好きなのです。
ジャニーズアイランドは、まだまだ続いていきます。
この舞台もまた糧にして、廉くんは成長し続けていくんでしょう。
その先まで、どうか、もっともっと。
見つめ続けて、応援していきたいです。
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