さなコン3の一次選考結果が発表された

 当然この記事は自慢です。ハーッハッハッハッ!


 今年の日本SF作家クラブの小さな小説コンテストの一次選考を無事突破しました。突破率50%を無事と表現していいのかは知らんがな……。

 通った理由とか落ちた理由とかは非公開情報なのでフィードバックコメント待ちが安定。というわけで本稿では通過した作品を改めて宣伝させていただきます。

※なお昨年は突破率66%だったので残念なことに去年の自分には負けてるという結果となりました。残念だったな、裸眼くん。


Lily Genesis Over the Cradle

 今年の初弾にして本命の一作です。一番工数がかかってるからな。おまえが無事でなによりだ。
 去年の第一弾Wasted Daysと比べると題名のつけ方が直球になったなという気がします。でもやりたいことはなんにも変わっちゃいない。
 意識した点は以下の通り。

  • SFで勝負した。誰がなんと言おうが後に控えている選考委員の方々がSF作家であるため。

  • 現在状況を明確に説明した。フィードバックコメントにそう書いてあったから。

  • 前回のはイチャイチャ成分が足りない気がしたので今回は盛った。

  • リーダビリティの改良。評価基準で触れられていたから。

  • お題に真っ向勝負した。評価基準で触れられていたから。

  • キャラクターの性格をわかりやすくした。評価基準で触れられていたから。

  • 話をしながら状況説明した。評価基準で触れられていたから。

  • 話の筋のわかりやすさの維持。フィードバックコメントで触れられていたから。

  • 話が破綻してもいいからやりたいことはすべてやる。

 今年は勝つ。見てろよ。


サイボーグユリユリナインVS冥球帝国

 通す努力はしたけどお前が通るのかよ! シリーズ未完結だぞ!
 とはいってもこの作品、なんちゃって未完結作品なんですけどね。
 最初の案出しの際に「野球」が俎上に上がっていたので、成田賢 - 誰がために-2012ver.-[OFFICIAL MUSIC VIDEO]をヘビーローテーションしながら書きました。秘密結社さなコン対策会議では書かないと言っておきながら結局書いたという裏切りの一作でもある。
 本作は「未完結でも応募可能!」という謳い文句に「やってやろうじゃん!」という意気込みで突っ込んだものです。
 と言っても単純に未完結だと普通に落とされて終わりだと思ったので「未完結でも通るもの」から逆算して書きました。
 というわけで意識した点は下記の通り。

  • シリーズ未完結でも不自然ではないストーリーの構築。すなわち「俺たちの戦いはこれからだエンド」という様式美を利用すること。

  • 上記の終わり方をするからには漫画的な物語構成とすること。すなわち意識的な打ち切りエンド感の強調。

  • シリーズ作品にすること。シリーズで書いてる人が少なかったからシリーズ作品枠を取れるという打算。

  • とにかく読みやすくすること。評価基準で触れられていたから。

  • とにかくわかりやすくすること。フィードバックコメントで触れられていたから。

  • チャンスは三回に対する答えとして野球を利用し、その出し方を工夫すること。(アイディアは被る前提で、野球という単語を出す前に野球だとわからせる。評価基準を意識した

  • わかりやすく好きなタイプのキャラクターをいっぱい出すこと。評価基準で触れられていたから。

 他人に指摘されて気づきましたが連載小説の体であることも打ち切りエンドでむしろ自然という点を強化していたようです。たしかに。


 というわけで今年は二作品が一次を突破しました。まあ、ありじゃないか、貴様?
 某BFC界隈の実力者でも案外突破できないという魔のコンテストだからな。フィールド違いだとは思うけど今年もオレの牙は燃えてるぜ。


発表されてから思ったこと

 今年はちょっと稀有な体験をした気がする。

 まず第一に、投稿した中で一番人気があった作品がおちてたこと。そういうこともあるんですねえ。
 事後で採点してみるとあんまり点数が伸びなかったので、敗因は点数が取れるような細工をしてなかったことにあるでしょうな。点数制だと印象値と結果が異なるのは往々にしてよくあることだ。

 次に比べられるから絶対に同じフィールドで戦いたくないと思っていた人が謎の落選をしていたこと。
 リストを確認するときにとかとか入力して確認したので、リアルに「なんで?」って思った。
 なんせ書いてるものが全部百合なんでね。百合がいっぱい投稿されるのはうれしいけど、選考は別。去年もファイナリストに百合作品が三つもあるという恐怖体験をした。絶対一番下だと思われてる、とかなりのトラウマになっている。

 あと、推しがね……。ま、本人はそんなに気にしてなさそうだから別にこれはいい。さなをコンするより、もっとでかい小説ででかいことを成し遂げて欲しいと思ってる。


 体験したのはネガティブなことばかりではなかった。継橋さんのセーフ・ルームの名前があったのは素直にうれしかったよね。継橋さんがいなかったらさなコンに参加してないし。このひとに負けるならオレはいいや、って思ってます。
 ま、それと結果が欲しいという感情は両立する。
 今年も対戦よろしくお願いします。


 そんなわけで今年の自慢は以上となります。
 次回は別サービスの百合小説か長編で会いましょう。

 ここまでお読みいただきましてありがとうございました。
 グッドラック。

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