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「問題、『心技体』を大切な順に並べなさい」vs.宮崎

FC大阪VSテゲバジャーロ宮崎
1-1 引き分け
サブ

11月中旬、19時キックオフという非常に寒い中、今節は行われました。
にも関わらず、今シーズン最後の花園開催ということで、非常に多くのお客さんが見にきてくださったことに本当に感激しました。

チームメイトと他愛もない会話の中で、よく話題に上がるのは、今日どれくらいお客さん来るのかな?というもの。だいたいニアピンくらいで、ピタリ賞ならず!となるのだが、今回はかなり外れた。予想を超えてきた。

ぐるナイなら、「だーいごさーん!」とナレーションが入るほど。
この場を借りて、本当にありがとうございました😊

試合内容は、後半ロスタイムに失点をして、非常に悔やまれるものとなった。
ピッチ上でうなだれる仲間たちをただただ見つめることしかできなかった。

目の前の歓喜を逃した感覚は何度味わってもやはり慣れない。
どんな選手でも経験しているものだとは思うが、いつでも厳しく、スタジアムの雰囲気は重くのしかかる。

それでも温かく応援してくださるファン、サポーターには頭が上がらない。
それらは選手に届いてます。勇気を持ってプレーするきっかけとなっています。


さて、今回の本題に入ります。

「90分間をどう捉えるか。」

まずはこのテーマにしたきっかけについて。
今節を見ていただいた方はお分かりだとは思いますが、後半アディショナルタイムに我々は追いつかれた。

これは今シーズン初めて起きた現象ではなく、何度か起きている現象である。

サッカーは自由度、複雑性が高く、全く同じシチュエーションは100%近く起こらないと言っても良い。
その上で再現性が高いプレーというのは偶然という言葉で片付けてはならないと言える。

つまり、FC大阪は何かが原因で、リードを守ることができないという評価ができる。

そして、「FC大阪が」と書いたが、我々だけではなく、多くのサッカーチームで劇的なラストワンプレーでの得点、失点が目立つ。
ただ、メディア的に取り上げやすいというのもよく目にする要因の一つだとは思うが、。


ここで僕なりにどう対策しているのか、文字にしてみたい。

一応、今まで触れてきた考え方の中で自分なりにしっくりきているものが僕の考え方になっているので、「それあの人も言ってたな」となることをご承知願いたい。

まずは結論から、

「どんな時間でも飛んでくるボールのサイズは変わらないし、守るゴールのサイズも変わらない。変わるのは心だけだ。」

説明に入ります。

やはり、リードしているチームは追われることで、ネガティブな感情になってしまう。サッカーはミスのスポーツとも呼ばれている以上、ネガティブな感情でプレーしていても、目の前のミスを怯え、そのミスを引きずってしまう。

チームメイトのカバーがあるのにも関わらず。

そして、そのネガティヴはチームメイトも隣のやつのミスに対してもいつも以上に過敏になってしまう。

確実な悪循環である。

また、このような感情は大切な試合であればあるほど、大きくなる。その要因の一つとして、日々のトレーニングから1-0の残り5分のような状況を作り出すことはとても難しいというのが挙げられる。

たまに、シュート練習のラストの方で試合の状況を仮定して、これ決めたら勝利、止めなければ勝ち点を失うぞ、と言ったものに取り組むが、心の奥底の感情は正直、公式戦の感覚とは別ものように感じる。

練習では準備が難しい状況が、公式戦では必ずある。
だからこそ、スポーツは面白いし、心臓が足りないわ!という言葉でよく語られる。

ただ、僕は、その難しい状況をできるだけ解決したい。時間帯別得点のグラフを見てみても、試合の入りと終わりは数値が大きい傾向がある。


つまり、大きく失点を減らすチャンスでもあるということ。

試合の重要な局面に関する考えなので、めちゃめちゃマニアックなスカウティングしてくる分析官がいたら、櫻庭はラストこんな考えでプレーしてるからここがチャンスだぞと対策されそうだが、勇気を持って書いてみる。

「どんな時間でも飛んでくるボールのサイズは変わらないし、守るゴールのサイズも変わらない。変わるのは心だけだ。」


この言葉自体の詳細について書くと、
つまり、プレーする時間帯は関係ないということ。
常に同じプレーを。
ラスト5分だけボーナスタイムに入ってゴールがデカくなるわけじゃない。
開始1分も、ベンチが「レフェリー、もう時間すぎてるよ!!!」とアピールしていても、ピッチで行われるのはサッカーだ。
シュートを止める。クロスに出る。良い状態の味方にパスをする。危ない時はクリアする。味方が疲れていたら時間を作る。、、、
本当にいつも同じ。
開始1分から失点したらどうしようと考えている選手に出会ったことがない。
逆に1-0で勝っているチームの、流れが悪い時に失点したらどうしようと考えたことがない選手に出会ったことがない。

以上。ちょっとぐちゃぐちゃっとした文章になってしまったが、こんな感じ。



最後に、ある2つの言葉を紹介して締めとします。

志垣監督がよく言う言葉、

「身体を動かすのは心だ」

強い心を、ブレない心を、手に入れれば、ラストまで良いプレーを続けられる可能性が高くなる。と、言い切れる。

そして、下北沢成徳高校元女子バレー部監督小川さんはこう言う。

「心技体を大切な順に並び替えると、体技心である。」


あれ、心が1番最後だ。、、、

良い身体を手に入れれば、技術も身に付きやすいし、良いプレーができれば心も強くなる。


この対極にあるように感じる言葉から読み取れることは、

「身体を動かすのは心だけど、その身体が良いものでなければ、強い心があっても意味がない」

ということになる。


本当はこの小川さんの言葉を書き足さずに、心が大切だぞ!!!!って着地させても良かったけど、そんな甘くないよな、とも思い、結局なんなのみたいな結論に着地させた。
わざとに。

複雑でわからないから、サッカーってやっぱり面白いわ。


サッカーがわからないJリーガー櫻庭立樹

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