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「色んなことあるけど、思考が行き着くところはいつも同じだから。」vs.金沢

2024 J3リーグ 第13節
vs.ツエーゲン金沢
3-3 引き分け
フル出場

今節も応援ありがとうございました。
ゴールデンウィーク最終日ということもあり、遠いアウェイの地にも関わらず、たくさんの鳥取サポーターが金沢まで来ていただき、熱い声援を送ってくださいました。感謝しかありません。
そして、金沢さんの集客力も相まって、8000人を超えるお客さんの前でプレーできたことを選手として嬉しく思います。

今節感じたこと。
2点。

今回もいいねや拡散、よろしくお願いします🙇


失点を減らせっていうけど。


結論から言うと、ただの努力不足でしかない。


ここ数試合、失点が多い。
自分からこういうことを発信することはあまり良いことはないのかと僕は思っている。
正直、ファン・サポーターにもそれぞれの人生があって、あくまでもエンターテイメントとしてサッカーは成立しているので、サッカーに時間を割くことが最優先事項の人は、サッカーが仕事の人だけなのかなと思う。だから、ハイライトでサッカーを見られることの方がやっぱり多いし、結果だけ見たわ〜という人が多い理由もめちゃめちゃわかる。
このnoteを見てくださる方々にも、全員が90分間、試合を見た方だけではないと思うので、やっぱり、このnoteを読んで最初に入ってくる情報が第1感として残っていくはず。
それでも、事実として、目を逸らしてはいけないことだと僕は思う。

じゃあ、失点が多いので減らしましょう!と言って、すぐ簡単に減るほど甘いもんではない。
「前節失点多かったから今節はその反省を生かして、今節は修正してきましたね。」といった、よくあるコメントは正直、理解に苦しむ。一夜漬けで定期テストを乗り切る学生じゃねーよ。と。

どうやったら減らせるのかっていうのを日々、考えて、トレーニングしているのにも関わらず、0に抑えることって本当に難しいことだし、全てが再現性ある守備ができるわけでもない。
そして、この努力はもちろん僕らだけではなく全サッカー選手、GKが取り組んでいる。
それでも、トップ選手は数字を残していくし、ちょっとした原因で、今まで結果を残していた選手でさえ、崩れちゃったりすることもある。
本当に難しいことだなと改めて思う。
全然、自分のところで最後の砦のような活躍はできていないし、今シーズンから試合出場を重ねていく中で、これまで試合に出たら絶対に活躍してやる、俺ならもっとできると思って、過ごしてきたような想像とは違う現実が流れている。

この現実を変える方法は自分自身の努力でしか変えられない。
たくさんの方々のサポートがあってこそ、自分は幸いにも大好きなサッカーを続けてられることはもちろん理解しているけど、それでも、最後の最後でその立場を掴み取るのは自分の努力次第だ。
これまでも、苦しい立場や状況はたくさんあった。
なんでこうなるんだ、なんで上手くいかないんだ、と何度も思ってきた。
そう思うたびに、僕は考えて実力はすぐにはつかないかもしれないけど、ほんのちょっとの成長を掴むために頑張ってきたつもりだ。こうして、今試合に出られているのもその成長があったからこそだし、まだまだ僕は成長途中である。
この試合でも、もちろん、皆さんには伝わりにくいことかもしれないけれど、今まで出来なかったことが出来たプレーもあったし、こんなこともできないのかというようなプレーもあった。歓喜と絶望の90分間をずっと過ごしている。
それでも、出来ていたことが出来なくなってきている感覚はまだない。出来ないことだらけで、それを少しずつ潰していっている感覚。
まだまだ未熟で櫻庭立樹はこんなもんなのかと自分を見つめながら、ただただ課題ばかりを見て、しつこく課題解決に取り組んでいきたい。

結論、ただの自分の努力不足。ってこと。
めちゃめちゃシンプル。
以上。


GK観を育てる

ここ最近、徐々にではあるが、GKに関する記事なども増えてきて、世の中からのGKの注目度も変わりつつあるのかなと思う。
ただ、その記事の中でGKのことはGKにしか分からない、という内容の記事を見ることもなんとなく増えてきた気がする。
僕もこの意見には賛同するし、一度GKをやったことある人とやったことない人だとどうしても感覚の差が大きい。
じゃあ、世の中の全員にGKをやらせらなきゃGKは救われないのか、と僕は思う。
それは圧倒的に非現実的だしGKをやったことがない人の方が多いんだから、この方々に対してどれだけ理解してもらえるのか考えていく必要がある。
もしくは、GK経験者だけでクローズしていくか。
まあ、後者は僕はナンセンスだと思いますが。
僕はさすがにもうGKにしかわからない気持ちをある程度は理解できていると言ってもいいと思っているので、だからこそ、GKを助けていきたいと強く思う。

では、GKが苦しむ時っていつなんだろう。

この問いへの回答は各々が意見を持ち、いろんな議論が生じればいいなと思うが、僕の答えはこうである。

A.自己評価と他己評価がズレた時。

詳しく言うと、あるGKはそのシュートをとめるのが難しいと思って、止めた時に、周りには止めて当たり前と思われてる(見られている)時や、そのシュートは止めるのが難しいと思っていて、決められた時、あれは簡単だろと思われている(見られている)時である。

それがいわゆる、GKが孤独なポジションと呼ばれる大きな理由の一つだと思う。

ただ、上記のようなことが起きるということは、その逆もあって、GKが知らないところで得していることもあるということも理解していなければならない。

言い換えると、特に止めることが難しくないシュートを止めて、周りにはそれがスーパーセーブに見える(思われる)時もあるということである。

ネガティブなことだけ吊し上げて我々は不遇だ、可哀想だろ、助けてくれと言うだけではもちろん、誰もついてこないことを理解しなければならない。
その上で、win-winな関係を築ける立場の方々と一緒により良いGK観というのをここ日本で作り上げていきたい。
でかいことばかりで誰が言ってんだって感じだが、こういったことを育てるためにもこのnoteを続けていきたい。ちょっとしたきっかけになれば、細波が大きな波となるはずだ。

このように、GKとその他の方々の感覚のズレをなくしていく作業をしていかなければならない。

GKが思う、良いプレーとは。
簡単そうに見えるけど難しいプレーとは。

そして、このズレが起きてしまうことは人間の認知機能的に仕方のないことだと科学的に証明されていると数日前に読んだ本『イェール大学集中講座 思考の穴』に書いてあった。

誰もが見たことのある「ムーンウォーク」というステップすら、ダンス未経験者やその動きがどうなっているのかわかっていない人は、何度その動きを見ていたとしても決して自分にとっては難しい動きであることは変わらないということだ。

つまり、「百聞は一見にしかず」ということである。何回も見たことあることを人間は簡単であると錯覚してしまうのである。それが一流の競技者にしかできない妙技であっても。

詳しいことはぜひこの本を一度読んでみて欲しい。
世界のトップトップの大学では認知、思考について我々の想像を超える次元まで理解、研究されていて、それを学んでいる学生が山ほどいるということもぜひ理解しておく必要があるはずだ。

身体を動かすのは心である。
身体は心が下した決断を実行する道具でしかない。

そして、身体を鍛える目的は、その心が下した決断を実行可能な状態に準備するためであるということも忘れてはいけない。

心技体、何が大事だという話は容易に順位づけできるものではなく、理論として、的確に定義されている状態になっていなければ、心技体が充実した人間、サッカー選手になるはずがない。


いやー、自分で言葉にしておいてあれなんですけど、なかなか大変ですわ。
行動で示すという言葉すらもうすでに言葉が先行してる感じがありますね。

GK観育成ゲームはまだ始まったばかりだ。

以上、2点でした。

今回のnoteも書きながら、色んなところに派生しちゃって、いつも書く前に大体こんな感じの構成だったりこんな感じの内容になればなーって思っていたのと、違ったものになっていることが多いです。

字数でいうと、いつも3000字前後なんですが、決して3000字を目標に書いているわけでもなく、自然とこの字数に落ち着いている感じです。

こうして、今節も無事にnoteを書き終えることが出来そうなんですが、書き終わるたびに、次こそもう書くことがないなと思います。
ただ、試合が終わればなぜか書くことがポコっと生まれてきて、何かしらの学びがあります。
それほど、公式戦から得られる学びや栄養というのは豊かだなと改めて実感しています。

次節は少し空いて、5/19 ホーム鳥取で、SC相模原とです。

皆さんと喜べる日にするために、そして、少しでも自分自身を成長させるために、大事な時間を過ごしていきます。

これからも応援よろしくお願いします🙇

努力不足だから努力する櫻庭立樹

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