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家庭料理の新デザイン Vol. 1

有賀さんのゼミ「家庭料理の新デザイン」へ参加して来ました。

ゼミ中の数々のフレーズが、長年の「家庭料理」という私の概念を美しく崩してくれました。

・自分なりの家庭料理のフローや自分なりのやり方を見つける
・人それぞれ違っていい
・家庭料理を今のライフスタイルにあった形でもう一度見直した方がいい時期なのかもしれません
・料理はそこにあるだけでいいんです

生きていく上で本能的な欲求を満たす「食」。一番身近な家庭料理についての私の「must」的な固定観念が

・妻が食事を作らなくてはならない
・できるだけ手作りで、彩りバランス共によく
 一汁三菜でなければならない 
・見栄えのいい食事でなければならない

であることに気づかされました。これらのmustは今までの環境の中で培われてきた考え方の「癖」。ゼミではこの囚われた概念を「家庭料理に対する3つの幻想」と紹介しています。

・おかあさん幻想  
母には多くの手作り料理を作ってもらったのに、自分は出来ていない事から来る心理的コンプレックス。自分で理想を高くしてしまい、出来ない自分を時に責めてしまう事もありました。でも有賀さんは
「ずっと料理を考えられる人とは生活リズムが全く違うので、同じ食卓を作ろうとしなくてもいい」と提言、救われました。

・インスタ映え幻想 
みんながやっていると錯覚しがち。見せるための食が流行っているけど、家庭料理は地味でいい。

・レストラン幻想  
レストラン調理は気持ちを高揚したり、非日常的に食を彩どるジャンル。家庭料理とはバランスも求める目的も役割も違う。

目から鱗がポロポロ落ちました。家庭料理には、高揚感や華やかさもいらない。見栄えのいい食事は幻想と捉えていい。なんてすばらしいフレーズなんでしょう!自分がどれだけ固定観念に囚われていたのか痛感しました。

家庭料理とは「家での食事にかかわる仕事」すべてを指す。食事を作る事に対して、「面倒くさい」と感じる事が多々あるのは何故か。それは、作り始めてから終わるまでのタスクが多すぎるから。

作業(無意識にしている事も含)を箇条書きにしてみると、結構な行数になります。ここで作業を自分でマネジメントをすれば、作業工程が少なくなり楽になるそうです。例えば
・野菜一つを買って余らせてしまうのであれば、
 カット野菜を使った方が無駄なく効率がいい時もある
・「野菜は生で買って茹でなければならない」からチルド野菜を使ってみる
・買ってきたお惣菜や冷凍食品を取り入れてみる etc

自分の食のスタイルは、なかなか変えられないのだとか。例えば、雑巾をいつもと違う方向に絞ってみる。違和感がありますよね。これも癖なのだそう。考え方の癖を踏まえつつ、普段の家庭料理に対するmust的な癖についても意識してデザインしていくといいそうです。

そして食べる時には、家族はもちろん自分も笑顔でいられるか(料理後、疲労困憊では楽しめない)、どういう風に食べたいのか。自分にとって料理はどこが大事なのか、自炊の目的と手段を取り違いないよう気をつけた方がいいとの事。(ドキッ!気をつけなければっ)

昔と比べ夫婦のライフスタイルが変わって来ている今。だからこそ、これからの家族は家事を共有することが必要な時期が来ています。

配偶者はもちろんのこと、これから家族を築いていく子供達にこそ今後の家庭料理について、話し合ってみたり、少しずつ経験させるべきなのかもしれません。生活基盤から派生する「料理をデザインする」という事は、ゆくゆくは自分自身をマネージメントするスキルへと結びついていくかもしれませんね。

有賀さんのご主人様のお言葉
「失敗しても、そこに料理があるだけでいいんです」
安全な場所で温かいお料理をお腹いっぱいに食べれる事が、実は一番幸せな事だと気づかせてくれました。

「日々の自分・家族の体や心に合わせて食べられるようになれば、もっと幸せを感じられるはず。ご飯をちゃんと食べるということは、どんなことよりも自分を大切にする行為。その「ちゃんと」を忙しい時代の中でも上手くできるように、デザインしなおしていきたい」

優しい有賀さんのお言葉が胸に染みます。自分を大切にするために、一緒に見直してみませんか。

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課題が出ました。我が家の「一番多い食事のパターン」は
朝:ごはん、ウィンナー、納豆、みそ汁
昼:お弁当(唐揚げ、卵焼き、ほうれんソテー、焼きブロッコリー、プチトマト)
夜:ごはん、主菜(肉or魚)、副菜(和え物、漬物、サラダetc)、みそ汁

外食時にはカタカナ料理(ラーメン、イタリアン、タイ料理他)を食べる事が多いけど、日常の家庭料理を振り返ってみると素朴な和食が多いです。

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